環境省の補助事業に採択される
「植物原料を活用した木質材料用接着剤の開発とその実用化に向けた実証事業」

背景

当社がニュージーランドで植林しているニュージーパイン®を最大限に活用し、さらに、化石由来の接着剤の使用量を削減するために、ニュージーパイン®の樹皮を利用した環境に配慮した接着剤の開発に長年取り組んできました。従来、植物を原料とした接着剤の開発では、植物成分から成分を抽出して濃縮、乾燥する工程が必要となり、製造エネルギーが大きくなりCO₂排出量も大きくなることが課題でした。そのため、当社では成分の抽出を行わずに樹皮全てを活用し、低エネルギーで製造できる接着剤をコンセプトに、2017年に構造材に使用できる接着性能を有する接着剤を開発し合板の試作に成功しました。

この技術を実用化するために、2022年に環境省の補助事業に応募して2年間の事業として採択され、現在、量産技術の開発を進めています。この補助事業では、化石由来資源の再生可能資源へ代替、またはリサイクルの難しい使用済みの化石由来資源の新たなリサイクルプロセス構築を行うことにより、プラスチック等の資源循環システムを構築し、併せてエネルギー起源CO₂排出を抑制することを目的としています。

補助事業の名称

「令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」

事業期間

2022年7月~ 2024年3月

脱炭素型循環経済システムの構築

出典:環境省HP