再生可能エネルギー

ウッドワンでは、生産過程で発生した木くず、未利用材などを燃料とするバイオマス発電所を中心に、環境に配慮した再生可能エネルギーの利用を推進しています。

バイオマス発電の実施

ウッドワンでは、「木を活かしきる」という考え方に基づき、生産過程で発生する月間約800tもの木くずを木質資源として有効利用するため、木質バイオマス発電所の運用による発電事業を展開しています。
1980年に愛知県の蒲郡工場にバイオマス発電設備を初めて導入し、当時は発電した電力は自社使用でしたが、2015年に本社敷地内に新設したバイオマス発電設備では発電した電力はFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)※1により全量売電し、本格的に売電事業に参入しています。
燃料は生産過程で発生する木くずのほかに、本社を置く広島県内産の未利用材を積極的に活用することで国産材の活性化に貢献しています。

※1 再生可能エネルギー固定価格買取制度
太陽光、風力、地熱、小規模水力、バイオマス発電により発電された電力を、電力会社が全量20年間固定価格で買い取る制度です。買い取り価格は電源の種類、使用燃料(バイオマスの場合)によって細かく設定されています。
バイオマス発電所
設置工場

本社工場
(広島県)

設置年

2015年

バイオマス発電量の推移(5年間)

自社のバイオマス発電所由来の再生可能エネルギー導入

2022年4月よりウッドワンでは、事業活動における環境負荷軽減のため、関西電力株式会社が提供する「再エネECOプラン(トラッキング付帯)」※1を活用し、自社のバイオマス発電所で発電された、再生可能エネルギー由来で実質的にCO₂排出ゼロの電気を自社工場で使用しています。再生可能エネルギー由来の電気が持つ環境価値(CO₂を排出した)を証書化したFIT非化石証書にウッドワンバイオマス発電所の属性情報(電源種や発電所在地などの情報)を付与した「トラッキング付非化石証書」を購入することにより、ウッドワンバイオマス発電所に由来するCO₂排出量ゼロの電気を国内全ての製造拠点にて使用しています。
トラッキング付非化石証書は、脱炭素社会を目指し、企業が自ら事業で使用する電気を100%再生可能エネルギー由来の電気で賄うことを目指す国際イニシアティブ「RE100」への適合が可能です。
自社バイオマス発電所由来の再生可能エネルギーに切り替えた電力はウッドワンが使用する電力量の75%に相当し、年間約7,500t※2のCO₂の削減に貢献しています。これは一般家庭の約2,600世帯分に相当します。

※1 再エネECOプラン(トラッキング付帯): 再生可能エネルギー由来の非化石証書を持つCO₂排出量ゼロの付加価値(環境価値)に再エネ電源のトラッキング情報を付加するメニュー。
※2 使用電力量及びCO₂排出量は2022年度の実績数値をもとに2021年度比で算定。