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木のあじわい

圧倒的な存在感

木は生きています。わたしたち人間と同じようにふたつとして同じものがありません。
一本の木は、小さな種から生育できる環境条件にあった土地ではじめて芽を出すことが出来ます。そして、生まれたばかりの小さな芽は、水と太陽の恵みを得て、永い年月、同じ場所で雨風に耐え、時には雪に埋もれ、様々な環境の変化に富んだ自然の中で生き抜き、見上げるほどの大木に生長します。
私たちウッドワンの木材製品は、永い年月をかけて大木に生長した木の一本一本を大切に思い、無駄にすること無くフローリングや建具などに製品化してお客様にお届けしています。
特に、無垢の木材製品には、永い年月をかけて生き抜いてきた証が多くみられます。是非、その木の個性あふれる表情を、育った環境に思いを馳せながら楽しんでみませんか?

ウッドワンが育てるニュージーパイン

自然の造形美。ウッドワンの結晶。ニュージーパイン®の大木を中心から切り落とし、仕上げた無垢一本物。
30数年を生き抜いてきた力強さが表情に現れた逸品です。これほどの厚みと長さの一枚物をお届けできるのは、無垢にこだわるウッドワンだけです。まっすぐに伸びた木目。深い色合い。豊かな表情を生む、輝きと照りと艶。これらは、本物の無垢材だけがもつ味わい。まさに1本の樹そのものといった、確かな存在感が無垢一本物にはあります。一見すれば、加工材からも同じ印象を受けますが、光の反射によって見えるものは全くの別物。木の繊維の奥まで見えるような深い奥行きや、温もりと柔らかさが心地よく伝わってくる質感は、厚みのある無垢一本物でしか味わえない魅力です。

ウッドワンが育てるニュージーパイン

木肌

透き通った柔らかな色合い。光を優しく照り返す艶。手にしっくりと馴染む感触。そんな無垢ならではの魅力を最大限に引き出すには、高い技術と経験が欠かせません。繊細な素材であるが故に、仕上げの僅かな差で表情が大きく変わってくるからです。ウッドワンは木を知り尽くしたパイオニアとして、先端の加工技術を錬磨。伝統の技が活きる「うづくり」や「なぐり」仕上げなど、木の風合いを一層際立たせた製品もお届けしています。

うづくり

木目を立体的に浮き立たせ、無垢ならではの上質な素材感と感触を引き出しています。

うづくり

なぐり

伝統的ななぐり加工を再現。豊かな凹凸が手作りの温もりを感じさせます。

なぐり

木目(木取り)

丸太を加工する際に、のこをどう挽くかによって、木肌に現れる木目の模様は異なってきます。木目がほぼ平行に並んでいるのが「柾目」で、反りにくく狂いが少ないという木の性質も持ちあわせています。一般的に建具で使用する無垢材には、力強く雄々しい「板目取り」のものより、端正で落ち着いた表情が楽しめる「柾目取り」のものが好まれる傾向にあります。ウッドワンが建具の竪框や床材、KITOIROでお届けするのは、この柾目取りを施した無垢一本物です。木目の美しさにこだわり、節のないニュージーパイン®の育林にも私たちは取り組んでいます。

木目(木取り)

板目取り

年輪に対して垂直に鋸を挽くと、板目が現れます。波形や竹の子のようにも見える模様は表情豊かです。

板目取り

柾目取り

木の中心を通るようにのこを挽いたものが柾目。均一でまっすぐな木目のラインが楽しめます。

柾目取り

木を知り尽くしたWOOD ONEの技術と健康への優しさ

調湿作用は加工後も木が生きている証。

無垢の木には、ある程度まで乾燥すると、周囲の水分を吸放出して自らの水分を保とうとする性質があります。たとえば周囲の湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、空気が乾燥して湿度が低い時には自らの水分を放出することで、常に60%前後の湿度に調節してくれます。これを調湿作用と呼び、木が建材として加工された後もしっかりと生きている証拠でもあります。このため無垢材を使用した室内では、湿度の変動を抑え、結露の少ない、快適で健康的な空間を作り出すことができます。ちなみに60%前後の湿度は、人が快適に過ごせ、カビやダニ、ウイルスが発生しにくい湿度でもあります。

調湿作用は加工後も木が生きている証。

自然塗装仕上げ VS シート貼
(10畳間、25℃・湿度60%→30℃・湿度80%になった時)

木の強度や特性を左右する乾燥と含水量。

無垢材ならではの調湿作用は、湿度を調節してくれる反面、湿気を吸い込むと木は伸びたり膨らんだりし、逆に湿気を吐き出すと縮みます。この伸び縮みを抑えるために欠かせないのが、木の中心部の水分を乾燥させてやることです。木が含む水分の割合を含水率と呼びますが、含水率が10〜13%の時、木は最も強度を発揮すると言われています。ウッドワンは、乾燥技術を駆使することで、調湿作用による伸縮が最も少ない状態まで乾燥させています。もちろん、無垢材の反りや伸縮は、木取りによっても異なるため、幅方向の伸縮が少なくて反りにくい柾目取りにし、建具の構造にも工夫を施すことで、無垢材の欠点を補い、その良さを最大限に引き出しています。

低湿環境 放湿
高湿環境 吸湿

湿度を60%程度に調湿しようとする作用があります。

 
隙間突き上げ

■木質床材の含水率1%当たりの寸法変化率
一般合板・・・・・・・・0.015~0.020%
無垢フローリング・・・0.160~0.600%

人と環境に優しい自然塗料塗装。

無垢材ならではの自然の優しさを活かすため、塗装にはアマニ油などの植物性の原料を中心に、天然成分から作られる安全性の高い自然塗料を使用しています。自然塗料は浸透性があり、表面に塗膜を形成しないので木の通気性を保て、調湿性など、木本来の優れた特性が損なわれることがありません。有害物質を一切含まず、室内空気汚染の心配もありません。

自然塗料の原料となる亜麻の種 自然塗料の原料となる亜麻の種

自然塗料の原料となる亜麻の種

経年美化

時とともに無垢はその木肌の色合いを深めてきますが、これも無垢が人を魅了してやまない理由のひとつでしょう。無垢ニュージーパイン®の製品もそれは同じで、木肌の淡い色合いが変化し、艶のある美しい「飴色」の木肌が楽しめるようになります。この色の変化を経年美化といい、無垢の細胞内に含まれている樹脂(ヤニ等)が時間の経過とともに表面に浮き出てくることから起こります。変化する濃度は含まれる樹脂の量で異なり、無垢の厚みが大きいほど、深い飴色へと変化する様子を味わえます。ウッドワンの無垢製品にはその厚みがあり、無垢ならではの質感や素材感を楽しみながら、時を重ねるほどに増していく艶や美しい表情も堪能していただけます。

※1
自然塗料ホワイト色は、色の変化の程度によっては再塗装しても元のホワイト色に戻らないことがあります。予めご了承ください。
ピノアースシリーズ商品の色の変化。

3~5年後

ピノアースシリーズ商品の色の変化

ニュージーパイン®を使用した
ピノアースシリーズ商品の色の変化

※2
無垢材は年月とともにその艶や味わいを深めていきます。 無垢材を永く愛される方が多いのもこういった魅力からです。
年月とともに「飴色」へと変化する無垢建具(※2)

年月とともに「飴色」へと変化する無垢建具(※2)

熱伝導率

木にはほかの素材に比べて熱を伝えにくいという性質があります。触れた時に金属のようにヒヤリとしないのは、木が手の熱を奪わないから。また、無垢材ならではの色合いや木目模様が視覚的にもぬくもりを伝え、和みを感じさせてくれることも皆さまご存知の通りです。木の香りが心を落ち着かせ、癒し効果があることも、科学的に実証されています。

熱伝導率

多孔性素材である木は、その微小空間の中に熱伝導率がゼロに近い空気をたくさん封じ込めている上に、熱を伝えにくい構造を持っているため、ぬくもりのある優しい感触。

味わい深い表情

節・入り皮

成長過程の自然環境が、生々しく模様に現れます。
木材に見られる節は、木の成長過程において枝の付け根部分が幹に包み込まれることで発生したものです。また入り皮は、過酷な自然環境下において、樹皮が天災や動物などの仕業で傷ついた場合に自らの幹のなかに傷を取り込んで治癒しようとした働きが痕跡となって残ったものです。これらは木が大自然のなかでたくましく生きてきた証であり、その木を語る歴史の刻印。本物の木の味わいはこれらの模様によってもさらに深まっているのです。

節は木の成長の証

ニュージーパイン®の節

ニュージーパイン®の節

オークのピンノット

オークのピンノット

入り皮

オーク

オーク

サクラ(カバノキ)

サクラ(カバノキ)

濃淡

色合いや濃淡から、木の成長過程がわかります。
1本の木から採った材でも、その一枚一枚、色の濃淡や木目の紋様は異なっています。それは木の部位によるためで、木の外側(白太※1)は木目の幅が大きくて色は淡く、中心部(赤身※2)は年月の経過とともに色が濃く変化しています。また、色合いは季節も大きく関係し、暖かい春や夏の頃など大きく成長した部分(早材または春材ともいう)の色は淡く、夏から秋にかけて成長が遅くなった部分(晩材または夏材ともいう)は木の細胞がつまって色が濃く見えます。さらに加工方法でも、木の切り出し方によって夏目の部分が強く現れ、材の色全体が濃い場合もあります。このように木の成長する過程や年齢によってさまざまな表情を楽しむことができるのも本物の木ならではの魅力です。

※1
辺材ともいいます。
※2
心材ともいいます。

白太※1と赤身※2による色合いの異なり(源平)

サクラ(カバノキ)

サクラ(カバノキ)

オーク

オーク

木取り・材による濃淡の異なり

チーク

チーク

ゼブラ

ゼブラ

キャラクターマーク

木の個性は、木肌の模様にも現れています。
人に個性があるように木にも個性があります。それは木肌の模様にもっとも顕著に現れ、サクラ(カバノキ)やメープルでは木の細胞組織の配置によって木目が縮んで光って見えたり、チェルード(タウンサエット)では見る角度によって色が変化して見えるものなどがあります。こうした木の個性はその木ならではの豊かな表情であり、新しい魅力の一面です。それを知り、発見することでも、本物の木への愛着や楽しみはいっそう深まっていきます。

交錯木理

チェルード(タウンサエット)

チェルード(タウンサエット)

かなすじ

チェルード(タウンサエット)

チェルード(タウンサエット)

すじ

サクラ(カバノキ)

サクラ(カバノキ)

縮み杢

ハードメープル

ハードメープル

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