つばさ|インテリアのプロ×家作りサポート
つばささんの、無理なく片付く収納のあり方。
「めんどくさがり」こそ動線が命!好きなモノだけ表に出す、固定概念に縛られない収納計画
つばささん
福岡県
家族構成:つばささん、母、愛犬1匹
インテリアのプロとして300棟以上の家づくりをサポートし、現在はInstagramを中心に活動するつばささん。コーディネーター歴9年の知識を詰め込んだ自邸のマンションリノベーションでは、ウッドワンの収納商品やキッチンをご愛用中です。プロ目線の収納計画について全4回にわたってお伺いしていきます。
家づくりのスタートは「良い家具がほしい!!」

以前は賃貸マンションで母と愛犬と暮らしていましたが、インテリアコーディネーターとして働く中で「いつかはお気に入りの上質な家具を揃えたい」という思いが強くなっていました。 ただ、賃貸だと次の引越し先で家具が合うか分かりません。「本当に良い家具を置くなら、まずは自分の家を持とう!」と決意したのが、家づくりのきっかけです。
また、将来的な独立も視野に入れていたため、住宅ローンの組みやすさを考えて会社員である「今」がベストタイミングだと判断。地元の不動産屋さんの協力もあり、以前の住まいからほど近い場所で、大型犬ものびのび暮らせる物件にたまたま出会うことができました。


「ぶれない家づくり」3つの優先順位
リノベーション前の間取りはLDKに隣接した和室2つに洋室1つという、細かく仕切られたいわゆる「昔ながら」のタイプ 。家づくりの際、お客様との打合せでも「絶対やりたいことを3つ掲げてください」と必ずお伝えしています。これがないと、選択肢の多い家づくりは軸がブレてしまうからです。 私自身が今回の自邸リノベで掲げたのは、この3つでした。
1 土間収納:趣味のキャンプ道具をたっぷりしまいたい 。
2 オープンキッチン:憧れのフレームキッチンを主役にしたい 。
3 パントリー:生活感が出るものは徹底的に隠したい 。

完成した間取りは、玄関から土間収納、すぐ隣に私の寝室兼ワークスペース、廊下に洗面があり、LDK、母の居室。そして、母の居室と私の寝室の間にウォークスルークローゼットを設けることで、ぐるぐる回遊できるスタイルに。今では愛犬が一番ここを走り回っています 。
玄関にはたっぷりの土間収納

玄関を開けると広がるのが、趣味のキャンプ道具を収めた土間収納です。ここにはWOODONEの仕上げてる棚板を使っています。たっぷりのキャンプ道具をしまってもびくともしない強度に驚きました。詳しくは次回、お話しします。



土間収納の隣には、私の寝室兼小さなワークスペースがあります。この部屋は小さく窓がないため、ガラスの引き戸にすることで、土間の窓からの光を取り込めるようにしました。

廊下にある洗面台

廊下に洗面台を設置し、その隣にクローゼットを設けています。このクローゼットにはいろいろな物をしまってますね。日用品、備蓄品、水、ティッシュ、マスク…。あとパジャマもあります。何でここに?って思いますよね。クローゼットの正面に脱衣室があるんですけど、パジャマは脱衣室から出てすぐとりたくて。

しっかりとゾーン分けというより、自分の動きに合わせてところどころに必要なものを置いています。極力動かないようにって常に思ってます。めんどくさがりやなんです。よく、同じ箱に入れて、びちーっとキレイにしまっている人もいると思うんですが、私はかごに入れてるものもあれば、直接棚に置いているものもある。自分のなかで、使いやすく、しまいやすいように、緩く分けています。




洗面台の下の収納には犬のグッズやお掃除用具を入れています。開き扉にしたので高さのあるものを入れることが出来て良かったです。犬のグッズは、入居当初、土間にしまっていましたが、使いやすいこの場所に変更しました。まだまだ余白もありますね。サイドの棚にはカゴを並べて、化粧品やドライヤーをしまっています。


ちょっとだけ後悔の脱衣室

脱衣室には、メーカーの既製品ではなく、大工さんにサイズと枚数だけを指定してお任せで可動棚をつくってもらいました。洗剤やタオル類をかごにざっくりと分けてしまっています。あまり大きな声では言えないのですが、実は唯一の後悔ポイントがここの収納です。高い場所のものを取ろうと思ったときに、棚に少し体重をかけてしまったところ、レールが曲がってしまったんです…。棚板も木口が剥がれかけで…。耐荷重や製品仕様をしっかり確認しておくべきだったと感じています。もしやり替えることができるなら、ハンガーをかけることのできるパイプを付けても良いなと思っています。


廊下を抜けた先にある広々としたLDK

友人を呼んでパーティーをしたいなと思っていたので、LDKは広くとりました。約25帖ほどあります。LDKの顔となるキッチンはずっと憧れだったWOODONEさんのフレームキッチンとsu:ijiを組み合わせています。(こちらの収納についても、また詳しくは別でお話しします。)

扉を開けるという動作がめんどくさいなぁと思っていた私にとって、このキッチンは扉が無いので、ぱっと物を取り出せて本当に使いやすいです。モノが丸見えのキッチンはどうしてもハードルが高く感じますが、フレームキッチンには”シルバー・黒・木しか置かない!”というゆるいマイルールを設けることで、キレイを維持しています。隣のsu:ijiの引出しの中は食器などをたっぷりと収納できる奥行きも魅力です。



小さなパントリー

キッチンの横には小さなパントリーを設けています。冷蔵庫と、奥行400mmの固定棚が1枚、奥行350mmの可動棚が3枚あります。ゴミ箱、段ボールストック、電子レンジ、トースター、寿司桶、それにお酒がたくさん!あ、お酒好きなのバレましたね。笑
袖壁を少しつくったので、そこに掃除機も置いています。リビングからはちょうど見えません。



自然光たっぷりの明るいワークスペース

LDKは窓がたくさんあるので、光がたっぷりと差し込んでとっても気持ちが良いです。少し前に模様替えをして、LDKの一角にワークスペースをつくりました。私の寝室のワークスペースは長時間の作業だと、やっぱり狭くて気が滅入ってしまって…。ここなら愛犬や母の様子も伺いながら気持ち良い自然光の中で仕事ができてとっても快適です。

2つの部屋からアクセスできるウォークスルークローゼット

LDKと隣接して母の居室があります。仕切りはガラスの扉にしてゆるく仕切っています。高齢で心配ということもあり、お互いの気配をさりげなく感じつつ、必要な時にはすぐ様子を確認できるようにしました。そして、母の居室を抜けた先に、私の寝室ともつながるウォークスルークローゼットがあります。私の寝室からも、母の居室からもアクセスできるようにしました。生活リズムが違うので、お互い干渉せずに使えて良かったです。
ぐるっと1周して玄関に戻ってきましたね。




好きなものは出して収納、好きじゃないものは隠して収納

リノベーションを計画した際に、何をどこにしまうかたくさん書き出していました。”収納がたくさんほしい!”という方、すごく多いと思うんですが、何をしまうのか考えていない人が多いんです。本当にそこにその収納が必要なのか、何をしまうためのものか、考えて収納計画してほしいなと思います。今回、自宅の間取りと収納を改めて見てみると、”生活動線に合わせて収納している”ことが自分でも分かりました。住みだしてからやっぱりこっちの方が使いやすいかな…とか、変えたりもしています。次回以降お話しするのですが、まだ実は変えたいところもありますね。
あとは、すべてをきれいに収納することってやっぱり難しいです。私の場合は、キャンプや料理は好きなので、そこをきれいに整えることは苦じゃない。でも、別に靴は好きじゃないし、、、そういうものは扉付きの収納に隠して収納しています。自分のスタイルに合わせた収納が一番ですね。
つばささん家の間取り

取材後記
「収納はこうあるべき」という固定概念に縛られがちな私たちにとって、つばささんの収納術はまさに目から鱗でした。ご自身の生活動線に徹底的に合わせたその発想は、ハッとさせられるものがあります。例えば、一見意外に思えるあの場所に収納されている物や、あえて見せていたあのアイテムも、すべて「なぜそこに?」「本当に使いやすい?」という問いの答えでした。「なぜそこに収納するのか?」「そこが本当に使いやすい場所なのか?」と一度考えてみることが、快適な暮らしへと繋がる、使いやすい収納への最初の一歩になるはずです。
次回は玄関ゾーンの収納を詳しくお伺いしていきます。
Profile
つばささん
福岡県在住。インテリアコーディネーター歴9年、携わった家づくりは300棟以上。「インスタ沼堕ち民を救う」をテーマに、クロスから電気配線までトータルな家づくりアドバイスを行う。現在は独立し、母・愛犬と暮らす中古マンションをフルリノベーション。「めんどくさがり」な性格を逆手に取った、生活動線重視の「頑張らない収納」や、趣味のキャンプ道具を魅せる土間収納など、プロの知見とリアルな生活感を融合させた暮らしを発信している。オンライン相談実績100件以上。


