木質建材を選択する新たな指標 自社森林由来の商品のCO₂固定化量を見える化
株式会社ウッドワン(本社:広島県廿日市市、社長:中本祐昌)は、ニュージーランドの自社森林で育てた木材から加工製造した内装建材商品のCO₂固定化量(※1)を見える化し、2022年度発刊のカタログ(1月)から掲載を始めました。またウェブサイトにおいても、デジタルカタログを3月1日に公開いたしました。
【CO₂固定化量掲載商品と掲載例】
2022年度ピノアースカタログ | 2022年度床材カタログ | ||
ピノアースシリーズ (※2)ドア | ピノアースシリーズフローリング | ||
CO₂固定化量(ドア1枚分) | CO₂固定化量(床1坪分) | ||
N-VP | 無垢フローリング ピノアース |
||
※パネルドアの代表 デザインになります。 |
|||
N-VF | 無垢フローリング ピノアース6mm |
||
※ガラスドアの代表 デザインになります。 |
|||
森林が吸収した炭素を貯蔵する木材を建築物等に利用を進めることは、「都市等における第2の森林づくり」として、2050年カーボンニュートラルの実現など地球温暖化防止への貢献が期待されています。
昨年10月、木材利用の一層の促進を通じた地球温暖化防止を図るため、林野庁から炭素貯蔵量の表示に係るガイドラインが公表されました。
このたび当社は、林野庁のガイドラインに沿って、カタログに自社森林由来の商品のCO₂固定化量を掲載し、商品の環境価値を見える化いたしました。そして、様々なステークホルダーに建材商品を選択する際の指標の一つとしてご活用いただくとともに、木質建材の環境価値を訴求してまいります。
当社は、1990年にニュージーランドで森林経営権を取得して以来、現在約4万haの森林経営を行っており、ニュージーパインⓇを毎年植林、育林、間伐、伐採を約30年の周期で繰り返す法正林施業を行っています。法正林施業により、森林の年間成長量分だけ毎年伐採するため、安定した木材資源を永続的に収穫することができ、持続可能な森林経営を実践しています。
当社は、今後も持続可能な社会の実現を目指して、積極的に取り組むとともに、皆様に分かりやすくお伝えしてまいります。
【ニュージーランドでの植林事業】
植林事業の開始:1990年9月に森林経営権を取得森林面積:約4万ha
森林所在地:ワイララパ地区、イーストコースト地区
植林樹種:ラジアータパイン
※)弊社では、ニュージーパインⓇとして商標登録しています。
【ご紹介動画(ブランドムービー)】
1)FOREST OF WOODONE 苗木から製品までの一貫生産をご紹介 |
|
2)植林から始まるものづくり 植林事業をアニメーションでご紹介 |
【当社商品の1棟使用事例(※3)】
人間1人が呼吸により排出するCO₂は、1日あたり約1㎏と言われています。30坪の木造住宅1棟に使用したピノアースシリーズの内装建材の材積が2.74㎥の場合は、CO₂固定化量は2.5t-CO₂となり、人間6.8人分相当の年間の呼吸によるCO₂排出量を固定化したことになります。
※1:CO₂固定化量の算定に関しては、林野庁「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」(令和3年
10月1日付け3林政産第85号林野庁長官通知)に準拠して、30坪の木造住宅1棟に使用したピノアースシリーズの内装建材(
材積2.74㎥)が貯蔵している炭素の量を示しています。
※2:ピノアースシリーズは、ニュージーランドで植林して育てたニュージーパインⓇを原料とした主に無垢材などの付加価値の
高い商品シリーズです。
※3:1棟使用事例は、2022年度発刊の総合カタログのイントロダクションでご紹介しています。