
受賞無し
2025年度
静岡県
大屋根のコートハウス 私の家が立つ敷地は、東南西の三方が建物に囲まれているお寺の参道沿いの旗竿地です。旗竿地であること、参道沿いに土地があること、それらの条件を踏まえ、ひっそりとたたずむような建物を計画しました。 ファサードについては周辺環境に配慮し、隣の古い家屋と屋根勾配を揃えて、街並みに寄り添うよう配慮しました。 内部空間については、日射が入りにくい土地だからこそ、空からの光や壁の反射光、そういったものを有効に活用して陰影のある柔らかい光に包まれた空間にしました。主な採光は北側に設けた中庭になります。中庭の上部は、屋根もくり抜いているため、季節によって日差しが中庭まで入り込み、その反射光が室内に導かれるような計画になっています。時間や季節によって光の入り方、中庭の落葉樹の見え方が変わり、住宅地でも季節感を常に感じることができる内部空間となりました。