
受賞無し
2025年度
岩手県
平泉の世界遺産、毛越寺に程近い場所で建築工事を行いました。 埋蔵文化財包蔵地の発掘調査から始まり、歴史景観地区内での外観の色や建築物の制限について、関係各所と打合せを重ねました。 最初に、奥様より間取りのラフスケッチを頂きました。イメージは大分固まっているようでしたので、これをどのように形にするかを棟梁と共に考えました。 ご家族の希望としては「日本の古き良き時代のものを使いたい。障子や襖など、建具屋さんが造った建具が好み。大正ロマンが好き。猫二匹が遊べる家にしたい。薪ストーブで暖かくしたい」とのことでした。 二階のホールや洋室まで薪ストーブ一台で暖めるために、玄関部分を吹抜けにし、薪ストーブの熱が回るようにしました。 和室は真壁で仕上げました。鴨居や窓台は構造材の一部としてプレカット加工し、その段階で建具の溝加工をしました。溝巾のミリ単位の打合せが難しかったです。