
2025 ウッドワン賞
2025年度
京都府
昭和37年に一団で分譲された住宅。内部解体をしてみると無筋の基礎やブロック基礎が見つかりました。少し叩くだけでボロボロと崩れる基礎・・・。そこで、建物の内側に新しく基礎をつくり、伝統工法で改修しました。外観も立地と馴染む町家の意匠に戻し、小さな建物ではありましたが、あえて、減築し、駐車スペースを確保。 現役を引退した夫婦の終の棲家をコンセプトに、小さくも豊かな暮らしを想像しました。縦に長い空間が狭く感じないよう、玄関から視線を庭に繋げ、2Fの床から明かりを取り入れ、フローリングを小幅にする工夫をしました。それらの意匠とキッチンが見事に調和したと思います。