下諏訪の蔵土間

入口は半戸外のような土間になっており、この土間スペースだけでも相当な広さがある。

重厚感のある蔵の防火戸は、改装前でもまだゆっくりと動いて開閉できたそう。木の端材でできた看板には、世代を超えて繋いでいくからと「繋」と書かれている。

土間を通って１階の蔵内部へ入ると、中央にキッチンがあり、約25帖のLDKが広がる。

入口の防火戸は欅の引き戸。
工事の際には一旦ばらして組み立てなおした。蔵戸ひとつとっても
同じものがふたつとない。

１階の奥には薪ストーブがある。

リメイクした食器棚とキッチン

あまり高級すぎるのも、古材っぽくするのも違う気がして“邪魔はしないけど違和感のないもの”を探し、キッチンはスイージーを選択したそう。
“シンク下にゴミ箱を置きたい”食洗機が欲しい“などのスペックに関しては、将来住む予定の息子さん夫婦の要望で決まった。

無垢の木のキッチン　スイージー
扉グレード：NZ20　扉カラー：ライト色（LT）

リビング側から見たキッチン
“収納＋オープン棚”のキャビネットを採用。

食器棚は、蔵に放置されていた茶箪笥をリメイク

階段を上がって２階へ。
奥に見える木の腰壁は100％無垢。もともとご主人がもっていた材料や蔵からでてきたもの。

室内物干しもパイプもつけられ、家事もしやすい工夫が施されている。
物置きだった場所が100年の時を経て、人が暮らしやすい空間へと生まれ変わっている。