鉄道輸送専用コンテナによる運行を開始 ~持続可能な物流の実現に向けた自主行動宣言 「ホワイト物流」推進~
株式会社ウッドワン(本社:広島県廿日市市、社長:中本祐昌)は、木質内装建材などの輸送にかかる乗務員の労働環境改善、およびCO2排出量の削減を見込める鉄道輸送の活用を行っています。このたび、発着地である本社物流センター(広島県)と関東物流センター(茨城県)間の商品輸送のため、社名ロゴ入りの31フィート鉄道輸送専用コンテナを製作し、2025年6月より広島(広島貨物ターミナル駅)~埼玉(越谷貨物ターミナル駅)間の運行を開始します。当区間約900kmの運行をトラックから鉄道輸送にモーダルシフトを実施していることになります。
また参考値として、この取り組みによるトラック乗務員の運転時間は年間5,280時間[85%削減]、および貨物輸送にかかるCO2排出量は年間315トン[77%削減]、原油削減量は年間10万リットル[65%削減](※1)の効果があると試算しています。
当社はトラック乗務員の労働環境改善と環境負荷軽減のために、輸送手段の多角化と次世代輸送手段の確保に積極的に取り組んでまいります。
※1 公益社団法人 全国通運連盟「CO2排出量削減シミュレーション」
当社にて輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を算出

国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動に賛同し、自主行動宣言を2022年7月1日に提出しており、「船舶や鉄道へのモーダルシフト」を取り組みの主な項目に掲げております。
当社はこれまでも幹線輸送や配送における効率的な物流、およびモーダルシフトの推進に取り組んでまいりました。今後もサプライヤーや取引先、物流事業者と連携のもと生産性の高い物流と働き方改革の実現に向け、物流の改善に取り組むことで企業の社会的責任の一環として持続可能な物流の実現を目指してまいります。
■鉄道輸送専用コンテナを活用した物流
当社の本社物流センター(広島県)で31フィート鉄道輸送専用コンテナに商品を積載して、広島貨物ターミナル駅までトラック輸送を行います。そして、広島から埼玉(越谷貨物ターミナル駅)まで鉄道輸送を行います。その後、トラック輸送により積荷を関東物流センター(茨城県)まで商品を届けます。



■「モーダルシフト」とは
モーダルシフトとは、輸送手段を転換することです。具体的には、環境負荷の少ない鉄道や船舶を、トラック輸送の代わりに利用することを指します。
モーダルシフトの特徴としては、貨物鉄道輸送はトラック輸送に比べ二酸化炭素(CO2)排出量を削減できます(※2
国土交通省ウェブサイトを参照)。このため、モーダルシフトを推進することで、環境への負担を減らすことが見込めます。また、トラックドライバーの長距離運転が減るため、社会問題となっているドライバーの負担軽減にも繋がります。
※2 国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html
関連情報
2022年07月04日:「持続可能な物流の実現に向けた自主行動宣言 「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言を提出」