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木になるコラム サステナブル

2024.06.21

木育を子育てに取り入れる 幼少期から始める木のある暮らしとはどのようなもの?

2024.06.21

# ウッド・チェンジ # 木づかい運動 # 木のある暮らし # 木育 # 木育とは
中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

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木でできた車のおもちゃで遊ぶ男の子を両親が見守っている写真

「木育(もくいく)」という取り組みをご存じでしょうか。

これは、子どもをはじめとするすべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことを目指す活動で、2004年に北海道庁が主体となって提案したプロジェクトです。

今回は、木育の効果や日常生活への取り入れ方などについてご紹介します。

木育とは

積み木に触れようとする子供の手が写った写真

木育の基本的な考え方とは、「子どものころから木を身近に使っていくことを通じて、人・木・森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む」とされています。

2006年に閣議決定された「森林・林業基本計画」の中にも『市民や児童の木材に対する親しみや 木の文化への理解を深めるため、多様な関係者が連携・協力しながら、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、「木育」とも言うべき木材利用に関する教育活動を促進する』と盛り込まれています。

また、林野庁の「木づかい運動」という木材利用の普及啓発の中にも「木育」は含まれており、教育活動としても推進されています。

こうして、現在ではさまざまな形で全国的に活動が展開されるようになりました。

森林の中を手を繋いで歩く家族

木育が生まれた背景には「森林資源の保全と活用」、そして「環境問題への啓発」などの大きなテーマが関係しています。

森林は「植える」「育てる」「伐る」「使う」というサイクルにより、健全に保たれます。

地球温暖化を防ぐため、森林が二酸化炭素を吸収し、炭素として蓄えるための働きがあることや、土砂くずれなど災害から守るためにも、森林の正しい管理が必要なのです。

しかし、森林の伐採や木材の利用は環境破壊につながるといったイメージが今も根強く残っているため、適切な管理と使用についての適切な知識と正しい理解を得るためにも、木育の果たす役割は大きいといえるでしょう。

木育の効果、木育を取り入れるには

積み木で遊ぶ母と子の手

それでは、木育を生活の中に取り入れるにはどのようなことをすればよいのでしょうか。

北海道庁では木育の取り組みについて、具体的な提案をしています。

この提案をもとに、木育の効果や木育を生活の中に上手に取り入れる方法をご紹介します。

木育の効果

・五感を使い感性と豊かな心を育む

木製遊具や木の道具などにふれ、その感触や匂いなどから五感を使うことで感性を養い、森や木など自然に触れ合うことで思いやりや優しさを育んでいきます

・共感しあい社会性を育む

木を使った遊びを通じて木の魅力を感じ、人と共感することでさらに木への関心を高めることが期待されます。

そして木の文化や技術、伝統的な木との関わりや体験から、地域や産業など社会とのつながりをつくり、社会性も高めていきます

・地球環境保全の正しい理解と適切な知識を学ぶ

森林の伐採に対する誤ったイメージを修正し、適切な管理と使用についての正しい知識を学んでいきます。木材の生産から利用までのサイクルとその働きを森林体験や学習から理解し、森林と地球環境に関する知識をつけて自然との共存を目指します

木育を取り入れるには

地球と森林、家が描かれたイラスト

天然資源の中で唯一、再生できる循環資源である森林を育みながら、人もまた育むという長期的な取り組みは、身近なところから大切に育むことが必要とされています。

・木とふれあう

気軽に木にふれることで、木のよさを感じる

・木に学ぶ

木や森林について関心を深め、知識や技を身につける

・木と生きる

家庭や地域、社会で木育を実施し、継続させる

自宅でできる取り組み

カラフルな積み木を手に取る子供の手

木育を取り入れる具体的な方法は、いろいろあります。

次は、自宅でも取り入れられる取り組みと、イベントなどに参加・体験する方法をご紹介しましょう。

・木製のおもちゃで遊ぶ

木の肌触りや香りを体験し、手軽に木に親しむことができます。

・木製の家具や道具、生活雑貨を取り入れる

無垢のパイン材でできたウッドワンのフローリング、階段

生活空間に木を増やすことで、いつでも木とふれあえる環境が整います。

こうした木を暮らしに取り入れる行動は「ウッド・チェンジ」というネーミングで林野庁も推進しています。

ウッド・チェンジとは、身の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造・木質化するなど、木の利用を通じて持続可能な社会へチェンジする行動を指します。

・イベントやワークショップへの参加

全国各地で木育の関連イベントやワークショップが開催されています。

家庭ではできない学習やものづくりなどの体験が可能で、さらにさまざまな世代の人たちとの交流の機会も得られます。

・木材を使ったスポーツ、ゲーム体験

木の道具を使ったスポーツには、モルック、クッブなどがあり、エコロジカルなスポーツとして楽しまれています。

また、けん玉、羽子板などの伝統的な遊びは、家庭でも気軽にできるでしょう。

フィンランドの伝統的なスポーツ、モルック

こうした取り組みを通じて、さらにネットワークづくりや木育の担い手の育成など、社会的な活動への展開も進められています。

ウッドワンの無垢製品で木育に適した環境づくりを

木製のドア、フローリングでコーディネートされた部屋

木育の理念に共感し、幼少期に木にふれて、木の大切さを知ることは、木の文化への理解を深めることであり、大人も理解していきたいことです。

ウッドワンでは木を育てることを大切にし、ニュージーランドで森林を計画的に管理しながら、長い年月をかけて資源の再生と活用に取り組んできました。適切に生産される木材から無垢材を使ったキッチンやフローリングなど、さまざまな製品を提供しています。

無垢の木に囲まれた環境があれば、より効果的な木育が実践できることでしょう。

あたたかみを感じられて柔らかい雰囲気の無垢のフローリング、壁材のある保育園

ウッドワンの生み出す無垢の木の製品は、子どもたちと一緒に時間を紡ぎ、その成長にあわせて経年変化することでより味わいが出てくる愛着のもてる存在です。

家の新築やリフォームの際には、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

「木とくらす幼稚園」へようこそ!

また創立以来70余年、木と共に歩んできたウッドワンのサステナビリティに関する取り組みについては、「ウッドワンサステナビリティリポート」をご参照ください。

ウッドワン サステナビリティレポート をみる

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