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木になるコラム サステナブル

2024.01.19

サプライチェーンとは? 企業のサステナビリティに不可欠な共存共栄関係の構築

2024.01.19

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中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

企業のサステナビリティ(持続可能性)に必要不可欠な要素と言われるサプライチェーン。しかし、言葉は耳にしたことがあっても、何を意味するのかわかりにくいかもしれませんね。

そこで、今回はサプライチェーンの意味や、なぜそれが必要とされるのかについて取り上げます。

サプライチェーンとは

「サプライチェーン(Supply Chain)」とは、原材料の調達から製造、生産、加工流通、物流、販売により、製品が消費者に提供されるまでのプロセスです。一番の特徴は1社だけでなく原材料の提供者、製造業者、物流企業、小売業者など、複数の企業が結びついた全体の流れを捉えたものだということです。

サプライチェーンには情報の共有と透明性が不可欠です。データをリアルタイムで共有することにより、生産計画や需要予測、在庫管理などが最適化され、全体の効率が向上します。こうした流れの全体を戦略的に計画し、効果的に運営するための手法は、サプライチェーンマネジメント(SCM)と呼ばれています。

例えば災害などが起こるとサプライチェーンが途切れ、経済活動にも支障をきたすため、マネジメントは非常に大切な要素となっています。

さらに、現代のビジネスにおいてはサステナビリティからの視点も欠かせません。

多くの国や地域で環境への影響を最小限に抑えるための法律や規制が増加している中、サプライチェーンがこれらに対応することは、コンプライアンス(法令遵守)を確保するだけでなく、企業の信頼性を向上させることにもつながるといえるでしょう。具体的にはサプライチェーンの各段階で環境への影響を考慮し、エコフレンドリー(環境に優しい)な取り組みを推進することが求められています。

こうした流れの中で共存共栄の関係を構築していくことが、成功するサプライチェーンのモデルだといえます。

木と、人の、GOODな関係をめざすウッドワンのバリューチェーン

サプライチェーンは日本語訳で「供給連鎖」と呼ばれていますが、一方では「バリューチェーン」という言葉もあります。これは「価値連鎖」と呼ばれ、サプライチェーンとは違った視点による取り組みを指しています。

サプライチェーンが製品の供給に至るプロセスの効率化・最適化を目的としているのに対し、バリューチェーンはプロセスの中で生み出される価値に焦点を当て、企業価値を高めることを目的としているのです。

ウッドワンは人と木の良好な関係を目指すバリューチェーンを展開しています。

木質総合建材メーカーとして、森の育成から加工・販売までの全フィールドを活動の場としている同社では、森林に関する豊富な知識と高度な加工技術を基盤に、価値の創造と未来への貢献を目指しています。

住宅建材設備事業における同社のバリューチェーンは、次のような流れで構築されています。

  • 1.森林経営(植林~伐採、原木加工、搬出)
  • 2.流通(合法性確認、調達、出荷/販売、納品)
  • 3.開発・製造(基礎研究、商品開発、製造、納品)
  • 4.サービス(ショールーム、メンテナンス、コールセンター、構造設計)

また、発電事業として、再生可能エネルギー(調達、バイオマス発電、販売)のチェーンも構築しています。

ウッドワンのバリューチェーン

これらのチェーンを理想的に機能させるための取り組みのひとつとして、ウッドワンでは2023年9月に「人権方針」、「サステナビリティ調達方針」および「サステナビリティ調達ガイドライン」を制定・公表しました。

「サステナビリティ調達方針」では、サプライチェーン全体で持続可能な社会の実現を目指し、相互協力による取り組みを強化するための方針を定めています。

「サステナビリティ調達ガイドライン」では、「人権方針」、「サステナビリティ調達方針」、「統合(品質/環境)方針」を基に、ウッドワングループとサプライヤーがともに社会的責任を果たし、サプライチェーン全体でサステナブルな調達活動を行うための取り組みを定めています。

また、サプライヤーおよびその従業員からの相談・通報窓口として「サプライヤーホットライン」を開設。健全なサプライチェーンを維持する取り組みに努めるとしています。

これらに基づき、ウッドワンでは独自のバリューチェーンをさらに進化させることを目指しているのです。

「人権方針」、「サステナビリティ調達方針」および「サステナビリティ調達ガイドライン」制定に関するお知らせ

サプライチェーン全体における持続可能な共存共栄の関係を構築

ウッドワンは、サステナビリティに不可欠な共存共栄の関係を構築し、持続可能な社会の実現に貢献するための様々な施策も打ち出しています。

・「パートナーシップ構築宣言」を策定・公表

ウッドワンは内閣府や中小企業庁などが推進する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、2023年8月に「パートナーシップ構築宣言」を策定・公表しました。

これはサプライチェーン全体の付加価値向上に取り組むとともに、既存の取引関係や企業規模等を超えた新たな連携により、 取引先と共存共栄の関係構築を目指すものです。

・「振興基準」の遵守

親事業者と下請事業者の望ましい取引慣行(下請中小企業振興法に基づく「振興基準」)を遵守し、取引先とのパートナーシップ構築の妨げとなる取引慣行や商慣行を是正するための取り組みを積極的に実行します。

サプライチェーン全体における持続可能な共存共栄関係の構築を目指す 「パートナーシップ構築宣言」を公表

・「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言

国土交通省・経済産業省・農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動は、深刻化するトラックの運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定させるとともに、経済の成長に寄与することを目的として、トラック輸送における生産性の向上・物流の効率化や、運転者が働きやすい労働環境の実現にも取り組むものです。

ウッドワンはこの運動に賛同し、2022年7月に自主行動宣言を提出しました。

同社ではこれまでも幹線輸送や配送における効率的な物流、および輸送手段の切り替えなどを推進してきました。

今後もサプライヤーや取引先、物流事業者と連携し、物流の改善に取り組むことで企業の社会的責任として持続可能な物流の実現を目指していきます。

持続可能な物流の実現に向けた自主行動宣言 「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言を提出

サステナビリティレポートを公開

「ウッドワン サステナビリティレポート」はウッドワンによるサステナビリティの取り組みに関する年次報告書です。持続可能な社会の実現に向けた取り組みを盛り込んだこのレポートは、年度ごとに公開されていて閲覧・ダウンロードができます。

ウッドワンの全体像がわかる詳細なレポートですので、ぜひご覧ください。

□ウッドワン サステナビリティレポート をみる

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