人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。
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目次
地球にとって、また人間にとって、森林はさまざまな恵みをもたらす役割を果たしてくれています。
「多面的機能」とも「公益的機能」とも呼ばれる森林の機能を保つことが、地球環境を守ることにつながっているのです。そのために必要とされているのが「間伐」です。
森林を間伐することはどのような意味をもっているのか、詳しく見ていきましょう。
適切に間伐された森林を維持していくことの大切さ
まず、森林が持っている主な「公益的機能」について挙げていきます。
[1]水源かん養機能
森林に雨や雪が降ると、その水の約50%は地中に浸透し、保水しつつ地下水となってゆっくりと川や海へと流れ出します。これによって急な増水や渇水を防ぐ「緑のダム」の役割を果たしているのです。また、水を濾過して浄化する作用も持っているため、美しい水の供給や植物・微生物などの生育にも不可欠な働きをしています。
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[2]土砂災害防止機能
森林の土壌は、草が生えたり落ち葉などが堆積して地面を覆っています。それによって雨で土砂が大量に流れ出ることを防いでいるのです。森林の土砂が流出する量は、裸地の150分の1とも言われ、災害の防止に効果を発揮しています。
[3]生物多様性保全機能
森林は動植物の生息地としても無くてはならないものです。陸上の動植物の8~9割の生物が森林に生息していると言われ、その生態系を守る役割を担っています。森林を適正な状態に保つことが、生物多様性を保護することにつながるのです。
[4]地球環境保全機能
森林が二酸化炭素を吸収することで地球温暖化の防止に役立っているという、地球環境保全機能については、SDGsの観点からも注目が高まっています。これは次の項で詳しく説明していきます。
適切に管理された森林では、[1]~[4]の公益的機能を十分に発揮することができます。そのために必要なのが間伐を行うことです。間伐とは、植林された樹木が成長して混み合いすぎないように、部分的に伐採する作業のことを言います。例えば、野菜を栽培する時の「間引き」をイメージするとわかりやすいでしょう。
間伐が行われないと、枝葉が混み合って太陽の光を遮り下草が育たなくなるため、土壌が流出しやすくなって水源かん養機能や土砂災害防止機能が低下してしまいます。樹木の根が地表に露出したり、幹が細長いもやし状になって、風雪に弱い森林となるのです。さらに二酸化炭素の吸収力も低下してしまいます。
一方、間伐を行うと、陽光が差し込んで下草が育つため、水源かん養機能が高まって樹木の生育が良くなります。生物多様性保全機能も発揮され、多様な生物の生息が可能になります。また、十分に生育した樹木は、木材としての価値も高まるのです。
このように、森林にとって間伐は必要不可欠な作業として、計画的な実施が推進されています。
「木を切る、そしてまた植える。それが地球を守る。」ウッドワンの取り組み
森林は二酸化炭素(CO2)を吸収し、固定する機能を持っています。それにより地球温暖化の防止に効果をもたらす地球環境保全機能について、ピックアップして見ていきましょう。
樹木は光合成により大気中の二酸化炭素を取り込み、酸素と炭素を作り出します。そして酸素は放出し、炭素は内部に蓄積していきます。この作用は樹木が成長する限り続くため、長い年月にわたって吸収源としての効果を発揮し続けるのです。
ただ、若い成長期の樹木に比べ、年月を経た樹木の吸収量は少なくなるため、時期を見て木材として利用し、新たに植林を行って循環させることで吸収効果も維持していくというサイクルが理想となります。
株式会社ウッドワンでは、こうした「循環型林業」に創業以来取り組んできました。ニュージーランドに約40,000haの広大な森林を所有し、1990年から30年サイクルで循環する森林経営を確立しています。
ここで植林しているのは北米原産のニュージーパインⓇ(※)。このニュージーパインⓇによる二酸化炭素の吸収量は、2020年度で年間75万トン-CO2という結果が出ています。これは205万人分の呼吸によるCO2排出量に相当する数値です。
※ニュージーパインⓇは、(株)ウッドワンがニュージーランドで計画的に植林、育林したラジアータパインの登録商標です
ウッドワンはニュージーランドの森林管理協会のFSC®のFM認証を取得しています。これは「世界中全ての森林を対象とし、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な 森林管理を推進すること」を目的としたもので、同社の取り組みが地球環境に貢献していることの証明となっていると言えるでしょう。
詳しくはサステナビリティサイトをご覧ください。
大切に育てられ、間伐し製品化された無垢の木はどうなるのか
樹木に吸収・固定された炭素は、木材として製品化された後も固定され続けます。ウッドワンの所有する森林から産出された木材は、2020年度で161,099トン。その木材の炭素固定量は、CO2換算で13.5万トン-CO2となっています。
木材を住宅などに利用すると、それが燃やされない限り温暖化防止機能が持続するのです。また、木材を燃やしても、もともと大気中にあった二酸化炭素が放出されるので、新たに二酸化炭素を生み出しているわけではありません。
ウッドワンが提供している無垢材の製品は、温暖化防止機能を維持しつつ無垢材ならではの特長も発揮します。無垢材はたくさんの“心地よさ”を持っています。触れた時にあたたかさを感じる熱伝導率の低さ、衝撃の吸収力、高い調湿作用、経年美化など、暮らしを豊かで快適に保ってくれるのです。
無垢フローリングの「ピノアースシリーズ」をはじめ、ドアや引き戸などの建具、収納など、デザインのラインナップも取り揃えています。
地球にやさしく、人にやさしい、木を取り入れた暮らしのシーンを、ウェブサイトでぜひご覧ください。
・調湿作用、視覚効果、接触効果、癒し効果、音響効果
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