採用事例|宇和島市 愛媛県産材
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次世代のサードプレイスから生まれる、新しいまちづくり。
「未来の地域の担い手をつくるために。若い人たちが、自ら街づくりに参加する仕組みをつくるために」
そんな想いを胸に活動の拠点となっているのが、「宇和島市青少年交流センターホリバタ」。
ある時は自由気ままにくつろいだり、またある時は自ら催しを企画したりと、日々若者たちが訪れては、思い思いの時間を過ごしています。
リニューアルに向けた改修工事において、「愛媛県産材 複合フローリング 桧」をご採用いただきました。
海と山とみかんに囲まれた風景に、「あぁ、帰ってきた」とほっとする。

愛媛県宇和島市
宇和島市は、四国の南西部に位置する城下町。
急斜面に広がる園地では、太陽の光を沢山浴びたみかんが実り、
リアス式海岸の養殖場では、美しい海で育ったタイやハマチが水揚げされる等、独特な地形を生かした豊かな恵みあふれる場所です。
地形を生かした食文化を創り上げた先人の知恵が今もなお受け継がれており、その風景の美しさは心を穏やかにしてくれます。

「若者の多くが街を出る」。だからこそ、愛着を育む場を。
そんな魅力あふれる宇和島ですが、
進学や就職で多くの若者が離れてしまうという課題に直面しています。
宇和島で過ごした時間を思い返し、「また帰ってきたい」「地元に関わりたい」そう思える人を育みたい。
そんな願いからつくられた居場所・活動拠点が「ホリバタ」です。
ここでは、決まった使い方はありません。
主に中高生から30歳代までの若手社会人が、勉強をしたりゲームをしてくつろぐ場、
世代を超えて交流を深めるイベントを企画したり、
アート作品の制作・展示で自己表現する場。
利用者それぞれが、街の関わり方を柔軟に見つけられる、
余白に満ちた「サードプレイス」として機能しています。
余白に満ちた「サードプレイス」
若者たちの声が形づくったリニューアル

ホリバタの活動をさらに深めるために行われた、今回のリニューアル工事。
青少年交流センターホリバタ 担当係長の西尾様、主任の加地様、
そして設計に携わった(株)愛媛建築研究所の白石社長、石崎様にお話を伺いました。
かつて図書館だった場所に、机を並べて活動を始めてから7年目。
担当の西尾様は「中高生の利用の基盤は定着してきています。次の段階として、社会人との交流の場としても利用の幅を広げたいと考えました」と、リニューアルの背景を語ります。
工事実施にあたり重視されたのは、主役である若者たちの声でした。
中高生とのワークショップを通じて出たアイディアを反映し、空間を形づくっていきました。
靴を脱ぎ、愛媛の桧を素足で感じる。

エントランスをくぐると、開放的であたたかみのある空間が広がります。
靴を脱いで踏み入れると、足もとから木の心地よさを感じることができます。
この「靴を脱いで過ごす」というのも、話し合いの中から生まれたアイディア。
従来のビニル床から、自分の部屋のようにくつろげるように、と愛媛県産材桧のフローリングに一新。

「できる限り、地元のものを積極的に活用していくべきだという変わらない方針があります」と西尾様。
設計当初から、県産材であることを前提として床材の仕様を選定されていました。
その背景があるなか、ウッドワンは愛媛県産材の桧を活用した「複合フローリング」をご提案。
県産材であることのほか、求められる性能などの要件を満たしていることから、ご採用にいたりました。
高い耐久性能を持ち、時が経っても少ないメンテナンスで安心して使えるフローリングです。

腰かけたり、寝転んだり。空間に余白をつくる「だんだん畑」

奥へ進むと、フロアの段差が特徴的なイベントスペースが。
ステージを囲むように、段差に腰かけてイベントに参加したり、
普段はビーズクッションでおしゃべりを楽しんだり、段差を机がわりにして地べたに座ったりと使い方は様々。
利用者が用途に合わせて空間を自由に作り替えることができる、「余白」を残した設計となっています。
「与えられた空間ではなく、自分たちで作っていける空間を意識して設計しました。
年齢を超えて、各々が関わり方を考えていける場所に」と、設計の石崎様。

モチーフとなったのは、宇和島を象徴する景観「遊子水荷
浦(ゆすみずがうら)の段畑」。
受け継いでいきたいふるさとの景観を、地域で育った桧を使って形づくる。
だんだん畑に座って過ごす日々の時間が、地元への愛着につながれば、という願いが感じられます。
自然と人が集うキッチンスペース

今回の改修で新しく設けられたのが、広々としたキッチンスペースです。
宇和島の豊かな食材を持ち寄って料理をしたり、食のイベントを開催したりと、訪れた人同士の交流の輪がさらに広がっていきそうです。
空間を隔てる仕切りをなくすことで、リビングのような一体感が自然なコミュニケーションを生みます。
宇和島の風景を次世代に。

「宇和島を出ていくまでにここで色んな人に出会い、活動を広げ、地元のことを知ってもらう。そうして、少しでも関わろうと思う気持ちを持ってくれたら」と西尾様。
宇和島の美しい景色や文化を、次の世代へどう受け継いでいくか。「ホリバタ」が若い世代の居場所をつくることでその課題に挑むように、
我々ウッドワンもまた、地域で育った木材を循環させることで、美しい山々の景色を未来に残していきたいと考えています。
彼らが思い思いに過ごし、この土地の愛着を育むサードプレイスを、足もとから支えていくことができれば幸いです。
|取材協力|
宇和島市青少年交流センターホリバタ
株式会社愛媛建築研究所
採用商品
愛媛県産材フローリング
複合フローリング 桧

※県産材フローリングにつきましては、お近くの営業所へお問い合わせください。