「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
床材(フローリング)にはさまざまな種類の木が使われますが、木の種類により特徴は異なります。それぞれの木の種類の特徴を知っておくことで、自分のニーズに合わせた部屋づくりがよりスムーズになります。
そこで今回はフローリングをご検討中の方に、床材の代表的な木の種類や特徴、適した空間演出について解説いたします。
針葉樹と広葉樹の違いを比べてみよう
床材に使用される木には「針葉樹」と「広葉樹」があり、それぞれ特徴があります。床材とした場合の見え方や機能性も異なってくるため、知っておくと床材選びの際に役立ちます。まずはそれぞれの違いを比べてみましょう。
≪針葉樹≫
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≪広葉樹≫
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樹種の特徴 | 葉先が針のように細長く、まっすぐに上へ伸びる樹形。空気を多く含むため、軽く柔らかで加工しやすい。 | 葉先が丸く、横に枝分かれするためこんもりとした樹形。堅重で加工しにくいが耐久性が高い。 |
床材として使う場合の比較 | ・直線的でシンプルな木目が多い
・熱伝導率が小さい ・衝撃吸収性がある ・調湿効果が期待できる ・あたたかみのある印象 |
・ハッキリとした木目が多い
・耐久性・耐水性に優れている ・硬く傷がつきにくい ・価格が高い傾向にある ・重厚感・高級感のある印象 |
針葉樹の代表的な樹種
まずは、代表的な針葉樹の樹種とその特徴をご紹介します。また、各樹種がどのような空間演出に適しているかも見ていきましょう。
桧(ヒノキ)
- 日本を代表する針葉樹である桧は、強度・耐久性に優れた建築材として、古くから構造材や天井、床材に至るまであらゆる部分に活用されてきました。一般家屋にとどまらず、神社仏閣の建築にも欠かせません。
- やわらかな色合いながらも濃く浮かんだ木目や、美しい艶のある表情を持ちます。リラックス効果のある特徴的な香りは、抗菌・防臭効果にも優れています。
落ち着きのある「和」の空間を生み出します。和室、旅館などに最適です。
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杉
- 日本の固有種で最も多く植林されている樹種です。杉の歴史は古く、縄文時代から利用されていたといわれています。本州・四国・九州に分布し、なかでも秋田や屋久島は天然杉の産地として有名です。杉は、木目が直線的で美しく、加工しやすいのが特徴です。構造材、床材、建具材の建築材から寿司桶や樽桶など様々な用途で用いられます。
- 空気を含みやすいため軽くて柔らかく、調湿作用や断熱作用にも優れています。独特な芳香を持ち、時間が経つにつれ木目が濃くなり、味わいを増していきます。
純和風なテイストだけでなく、モダンな要素との組み合わせにも適しています。
松
- 永く使いこむうちに増していく艶や飴色の美しい光沢、柔らかな肌触りが楽しめる松は、飾り棚や座卓、茶道具などに加工され、古くから愛でられてきました。現在では、乾燥しやすく狂いが少ない性質を活かし、構造材から造作材、建具、家具など幅広く利用されています。密でまっすぐに伸びた木目は、空間に奥行きと広がりを与えてくれます。
上記のような松の縁甲板は、和の趣、気品を感じさせる空間を演出します。
ラジアータパイン
- ニュージーランドやオーストラリア、チリなどの多雨多湿で生育条件の整った地域に多く植林される松の一種です。ウッドワンでは、ニュージーランドの広大な敷地にて森林経営を行っています。
- 透明感のある美しい木肌と均一に整った伸びやかな木目模様が特徴。経年変化により深みのある飴色に変わり、美しさを増していきます。柔らかく耐衝撃性に優れており、小さなお子さんやお年寄りのいるご家庭にも適しています。
明るい色調により開放的な印象を与え、やわらかなリラックスできる空間をつくり出します。
ナチュラルテイストやカントリー調との相性が良く、ナチュラルモダン、和モダンスタイルにも適しています。
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広葉樹の代表的な樹種
- 次に代表的な広葉樹の樹種とその特徴を解説します。各樹種がどのような空間演出に適しているか事例も併せてご紹介します。
オーク(ナラ)
どんぐりのなる木としてもなじみ深いブナ科の樹木。強度や耐久性に優れ、高級な家具や床、船などの材料として古くから世界中で需要があります。
力強くダイナミックな印象の木目をベースにしながらも、板目に取れば色深い波線形の木目が楽しめ、柾目に取ると一転して穏やかで優しい木目が楽しめます。また、オーク独特の、虎の毛のような斑点模様の木目【虎斑(とらふ)】など、1本の丸太で多彩な表情を見ることができます。
ナチュラルで明るい空間を演出します。北欧テイスト、カントリー調に最適です。スタイリッシュな空間づくりにも適しています。
サクラ(カバノキ)
サクラといっても、春に美しい花を咲かせる「桜」ではなくバーチとも呼ばれるカバノキ科の樹木です。狂いが少なく、非常に高い耐久性を持ちながらも美しい光沢をもつなど、その性質が本桜に似ていることからサクラと総称するようになったと言われています。床材や家具材などさまざまな用途に定評のあるサクラ材。美しい花は咲きませんが、穏やかな木目と紅褐色の優しい表情で、わたしたちの目を楽しませてくれます。
明るく軽やかな印象です。ナチュラル、北欧、モダンテイストとの相性が良いです。
ウォールナット
オーク、マホガニー、アッシュと並んでヨーロッパの家具材を代表する4大銘木の一つです。美しい木肌かつ滑らかな手触りで、狂いが少なく、欧米では古くから家具・装飾用材、楽器の素材としても利用されてきました。その重厚感のある美しさから、建築材としても人気が高く、優しく落ち着いた風合いは日本でも好まれています。経年変化により明るい茶褐色に変化していきます。
モダン、クラシックテイストに最適。シックな雰囲気を醸し出します。
ハードメープル
メープルシロップでおなじみの樹木・ハードメープルは、「カエデ」、「もみじ」などの名前でも知られます。木肌は白っぽく、薄い赤褐色の木目を持っています。経年変化により飴色に変化していきます。組織が密なためキラキラとした光沢があります。その見た目の美しさから、家具、高級車などの装飾品に使われるほか、硬く弾力性があることから、強力な衝撃への耐性が求められるボウリングのレーンやピンにも使われています。
明るい雰囲気で、モダンテイストやシンプルな空間、ナチュラルテイストの空間に馴染みます。
ブラックチェリー
アメリカ東部に分布するバラ科の広葉樹。木肌は繊細で、表面の仕上がりが美しいことから家具やキャビネットの素材に適しています。赤褐色の木目が特長で、時とともに深みのある色合いに。経年美化を楽しむ素材として、高級家具や楽器にも多く用いられています。
ナチュラル、モダン、ヴィンテージテイストにマッチし、あたたかみのある落ち着いた空間に。
欅(ケヤキ)
北海道以外に広く生育するニレ科の広葉樹。たくましい幹や枝振りの良い姿から神社や寺の境内、街路樹などに多く採用されています。木の赤味部分(心材)は少し赤みがかった褐色、白太部分(辺材)は透明感のある淡い褐色。年月と共に茶褐色へ変化する様子も楽しめます。銘木と呼ぶにふさわしい、伸びやかで明るい欅独特のはっきりと濃い木目が、品格ある空間を演出します。
格式高く、伝統的な空間に。和の風合いを感じられます。
まとめ
今回は、針葉樹と広葉樹の違い、床材に使われる木の種類と特徴、どのような空間演出に適しているかについてご紹介しました。
目指すテイストや部屋の用途に合わせてお好みの木の種類を選んでみてくださいね。
ウッドワンの無垢・挽板フローリングなら、お好みの木の風合いを存分に感じられます。ぜひ木のぬくもりを感じる住まいづくりに、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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