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2023.03.10

人生100年時代を見据えた住まいのバリアフリー化計画 ~住宅を長く使うために考えておきたいこと~

2023.03.10

# バリアフリー # 人生100年時代
中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

「人生が100年あるとしたら……」これを自分に当てはめて考えたことはあるでしょうか。元気な高齢者の方を目にする機会が多くなり、人生100年時代の到来が現実のものになったという実感がありますね。

しかし、その一方では家族の介護などを通じて、健康寿命について考えさせられる状況も生まれています。これは他人事などではなく、いつか自分にも訪れる未来なのです。

そんな100年という歳月を生きるうえで大切なテーマのひとつとなってくるのが、住まいをどのように整えるかということです。家族のため、将来の自分自身のためにも、高齢になる前から準備しておきたい住まいの計画について考えていきましょう。

人生100年時代到来! 高齢になると身体にはどんな変化が生じてくるのか

身体には年齢とともにさまざまな変化が起こってきます。まず、その変化について具体的に知るところから始めましょう。

近くのものが見えにくくなる」「光を感じにくくなる」「瞳孔の反応が遅くなる」「乾きやすくなる」といった兆候が現れてきます。
また、白内障、緑内障などを発症する割合も高まります。
視力の衰えは、自動車の運転技能などに対する支障にもつながり、軽視することはできません。

まず、高い音が聞き取りにくくなる「加齢性難聴」の兆候が現れます。人の言葉がはっきりと聞こえなくなるため、話の内容を理解しにくくなり、コミュニケーションに支障をきたす場合があります。

こうした反応は認知症と誤解されることもあり、これを防ぐためには適切なタイミングで補聴器を使用することが必要です。

筋肉と骨

筋肉量と筋力は、30歳前後から減少し始めます。しかし、体脂肪率は75歳までに若い頃の2倍になるとされています。

また、骨は骨密度が低下するため、特に大腿骨・手首・脊椎などが弱りやすい傾向にあります。骨密度の低下が進むと骨粗しょう症になり、骨折しやすくなります。

関節の軟骨がすり減り、靭帯や腱の柔軟性も失われていくので、これらの変化によって身体を動かしにくくなっていくのです。足腰の衰えを感じたり、階段の上り下りに支障をきたしたりするなどの症状は、こうした変化が原因となります。

臓器

心臓と血管が硬くなるため、血圧が上がりやすくなります。また、「肺活量の低下」「排尿の調節機能の衰え」「咀嚼力・嚥下力の低下」「免疫機能の低下」など、多面的な機能低下が見られるようになります。

脳については、「認知機能の低下」が最大の関心事になるのではないでしょうか。「もの忘れ」や「判断能力の低下」「新しい環境への適応能力の低下」など、いくつかの症状が出てきます。

フレイル

「フレイル」は最近よく耳にする言葉ですが、「加齢により心身が衰えた状態」を指します。主に「体重の減少」「疲れやすい」「歩行速度の低下」「握力の低下」「身体活動量の低下」「気力の低下」などが判断材料となります。
これは健康な状態と要介護の中間に当たるとされ、適正な対策とサポートを行わなければ要介護が必要になるといわれています。

加齢・老化は誰にでもおとずれる現象です。体力も判断力も十分なうちに将来の暮らしを考えて、対策を講じ始めることが大切ではないでしょうか。

高齢になるのはまだ先と思える今から住まいに備えておきたいこととは

では、高齢者にふさわしい住まいには、どのような設備や工夫が必要なのか考えていきましょう。
まず思いつくのが「バリアフリー化」でしょう。バリアフリーとは、高齢者や障害者、あるいは子どもなどにとって、障害となるものを取り除くことをいいます。誰もが安全・快適に過ごせる住まいの準備は、いつ始めても早すぎることはありません。
バリアフリー化の具体的なポイントを紹介していきます。

車いすでの移動が可能な住空間を想定し、動線の確保を検討しましょう。

廊下
車いすでスムーズに移動するには、90cmほどの幅が必要とされています。また、傷がつきにくい床材を使用することもポイントです。

浴室・トイレ
車いすで介護する人と一緒に通れる幅のある入口と室内の広さが確保できればベストです。

段差
部屋、トイレ、浴室と廊下の段差をなくすことで、車いすの移動だけでなく、つまずきや転倒の防止にもなります。


ドアよりも引き戸の方が使いやすく、開閉スペースもとりません。よく利用する場所には引き戸を設置しましょう。

手すりも重要なアイテムです。要所に手すりを設置することで、動作のサポートや転倒などの危険を防ぐことができます。設置しておきたい場所と注意点を見ていきましょう。

廊下

よく通るけれどつかまるところがない、というのが一般的な廊下です。手すりをつけて安全な移動ができるようにしましょう。

浴室・トイレ

立ったり座ったりする動作が多い場所のため、縦と横の手すりを設置すると動作が楽になります。特に浴室は滑りやすいので、転倒の危険を防ぐためにも必要です。

玄関

必ずといって良いほど段差が存在する場所なので、手すりをつけて安全を確保しましょう。

階段

上り下りの動作を補助することに加え、つまずきや足を滑らすなどの危険を防ぐためにも必要です。

室内だけでなく、エントランス部分のバリアフリー化も大切なポイントです。道路から玄関までの動線を見直してみましょう。

スロープ

玄関の手前に階段があるような場合、車いすでは通ることができません。杖をついて階段を上り下りするのも危険を伴います。スロープを設置して、スムーズな出入りができるようにしましょう。

入口

室内の項目でも触れましたが、玄関の入り口も引き戸にすると出入りがしやすくなります。車いすが入れるだけの幅を確保することも必要です。

上がり框(かまち)

玄関から室内に上がる時、段差をなるべく低くすることも大切です。なくすことができれば理想的ですが、補助としてベンチや式台(踏み台)などを置いたりする方法もあります。

新築でもリフォームでも、バリアフリーを意識した住まいづくりをして将来に備えたいものですね。

ウッドワンにできる長生き人生を快適に暮らすためのご提案

ウッドワンでは、バリアフリー住宅に活用していただける製品をご提案しています。その代表的なものをご紹介しましょう。

フローリング/「コンビットニューアドバンス」

室内で車いすを使用するとフローリングに負荷がかかります。「コンビットニューアドバンス」は、表面にプロテクト塗装を施しているため、負荷を軽減した傷やへこみに強い車いす対応のフローリング材となっています。
また、汚れに強く抗菌・防虫処理なども行っているので、安全性にも優れています。
しかも、木の風合いを手軽に楽しんでいただくため、省施工・低コストを実現しました。

手すり部材/安全性だけでなく、デザイン性重視の製品も

高齢者や子どもの安全性に配慮した「手すり丸型M35シリーズ」、玄関やトイレなどに適した「I型セット・L型セット」、強度とデザイン性を両立した「スチールフラットバー手すり」、シンプルな平板手すりの「ボードレール」など、バリエーション豊富な製品をホームページでぜひご覧ください。

家族と自分自身の将来を見据えて、幸福な人生100年時代を過ごすための備えを今から考えてみませんか。

□コンビットニューアドバンスをみる

□手すり部材をみる

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