二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
目次
2階建て以上の家に欠かせないのが「階段」です。
家の設計において階段というのは重要なポイントの一つでもあり、生活動線にも大きくかかわってくるため配置場所には吟味が必要です。リビング階段にするのか、廊下側に設置するのか、家の中心にもってくるのか……配置やデザインによって家の印象が左右されるといっても過言ではありません。
そして、デッドスペースが生まれやすいのも階段の特徴です。
特に階段下はそもそも使用しないか、掃除用具などを入れる収納の印象が強いスペースですが、工夫次第でおしゃれな空間演出が可能になります。階段のレイアウトで後悔しないためにも、新築やリフォーム時の計画段階からあらかじめ階段の設置後のスペース活用法を検討しておく方が良いでしょう。
そこで今回は、階段下を収納やそれ以外にも有効活用しながら空間をおしゃれに演出するアイデアをまとめました。
階段下も有効活用したい
日本には古くから、家の中のデッドスペースを有効活用してきた歴史があります。
江戸時代には「階段箪笥」という、階段と箪笥を融合させた家具が登場しており、階段下の空間をうまく利用していました。これらは主にお客様を出迎えるスペースに設置する「魅せる」家具でもあったようです。
現代においても、日本の住宅事情を考えるとデッドスペースはできる限りなくして空間を有効的に使い切りたいですよね。
その一番オーソドックスな活用法としては、やはり「収納」でしょう。
ただ、階段収納は上部などにデッドスペースができやすいのが難点といえます。
そこで便利なのがホームセンターなどで購入可能なつっぱり棒。階段下収納の上部に、つっぱり棒を水平に設置することで簡易的な棚を設置することができます。こうすることで、立体的に空間を利用できるようになり、見せたくないものを効率的に収納して部屋をすっきりさせることができます。
しかし、階段下の使い方は「収納」だけではありません。
階段下を「魅せ」ながら活用する方法を次にご紹介します。
階段下の活用方法はアイデア次第。おしゃれに空間を演出する3選
1. テレビ配置で空間を有効利用
人気のリビング階段ですが、階段の分リビングのスペースが狭くなってしまうため、階段下は有効活用したいものです。
上記画像のように階段下に棚を設けてテレビを配置すれば、テレビ台など家具を新たに設置する必要もなく省スペース化できます。
リビングでテレビを見ながら、帰宅した子どもたちとも自然に会話を楽しめる、家族同士のコミュニケーションがより深まる階段下活用法です。
2. 階段+趣味というおしゃれ空間を演出
<趣味のアイテムを置くスペースに活用>
階段下のスペースは趣味のアイテムを置くスペースにも向いています。例えば、自転車が趣味な方なら思い切ってオープン階段の下に愛車を置いて、ディスプレイとして楽しむのはいかがでしょうか。
置き場所に悩みがちな趣味のアイテムですが、階段下のスペースなら邪魔にならず、おしゃれな展示スペースとして重宝します。スニーカーや絵画、子どもの手作りの作品などを飾っても楽しいですね。
3. 休憩スペースやワークスペースとして活用
階段下のスペースに机と椅子を置くことで、一人で落ち着ける空間を作り出せます。
ちょっとした休憩スペースにも良いですし、リモートワークが増えた昨今、ワークスペースとして利用する手もあります。階段が簡易的な仕切りの役割を果たしてくれますので、意外に作業に没頭しやすい空間となります。
また、廊下や壁際に作られることの多い階段ですが、思い切って窓際に設置してみてはいかがでしょうか?オープン階段との組み合わせで開放感があり、おしゃれに空間をデザインできます。
「人とは違う家づくりがしたい」
「こだわりのある空間にしたい」
そんな方におすすめの階段活用法です。
階段下のスペース演出におすすめの階段
これまでのアイデアの中でご紹介してきた階段は、ウッドワンの「集成ピノアース階段 鼻の出0㎜仕様」と「デザイン階段Light」です。どちらも階段のデザインにもこだわりたい方にぜひおすすめしたい逸品です。
集成ピノアース階段 鼻の出0㎜仕様
鼻の出をなくし、踏板と蹴込の厚みをそろえることで普通の階段とはひと味違うモダンなデザインになっています。
無垢の木のぬくもりは、裸足で走り回ることの多い小さなお子さんがいるご家庭に優しくマッチします。
デザイン階段Light
光や風が通り、視線が抜けるこの階段は家の顔ともなりうる高い意匠性が特徴です。
カラーバリエーションも豊富なので、部材の組み合わせ次第で思い通りの空間を演出できます。
詳しくはこちら
家の中で脇役になりがちな階段や階段下のスペースですが、アイデア次第でさまざまな活用が可能です。
おしゃれな階段とあわせて、階段周りの使い方・デザインにもこだわってみてはいかがでしょうか?
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