2024.07.12
階段の種類と名称が知りたい! 回り階段やかね折れ階段はどんなもの?
2024.07.12
# かね折れ階段 # スケルトン階段 # ボックス階段 # 回り階段 # 室内階段 # 折り返し階段 # 階段 # 階段 種類 # 階段名称二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
目次
「階段」には多くの種類やデザインがあります。階段は間取りやお部屋とのコーディネートを考え、おしゃれで安全なものを選びたいですよね。
今回の記事では階段の種類や名称と、それぞれの特徴について解説します。
「階段にはどのような種類があるのか」を知ることで、階段を含む理想の空間がイメージしやすくなるでしょう。
階段の種類と特徴
階段には様々な種類があります。下記に主な階段の種類6つの特徴をまとめました。
1.直階段
日本の一般的な住宅によく見られる階段で、折り返しがなく上下の階を一直線に結ぶタイプです。
踊り場がないのでスペースの限られた住宅や狭い場所でも設置しやすいのが特長。
数ある階段の中で最もコストを抑えられるのがこの直階段です。
ただし、直階段は一定のリズムで上りやすい反面、急勾配になりやすく、足を踏み外すと一番下まで一気に落下してしまう危険がありますが、手すりを使用することでそのようなリスクを低減することができます。
2.かね折れ階段
途中で90度に曲がるL字型の階段です。
部屋の角に沿って設置することができ、万が一足を踏み外しても曲がった部分(踊り場)で止まれるので、怪我のリスクを減らすことができます。
折れ曲がった形状で配置する分、直階段よりも費用は高くなります。
3.折り返し階段
途中で180度に折れ曲がった階段で、コの字型またはU字型に方向を変えて昇降します。
かね折れ階段と同じく、折れ曲がったところには踊り場が設けられており、勾配が緩やかで比較的楽に上り下りできます。
ただし、広いスペースが必要で段数も増えるため、設置する際は他の階段より費用が高くなりがちです。
4.回り階段
かね折れ階段や折り返し階段の「踊り場」に当たる部分が、三角形の段板(踏み板)になっている階段です。
昇降する時は円を描くように回って上り下りします。
踏み板の内側は幅が狭くなっているので足を踏み外しやすく、小さなお子さんや高齢者の方は使う場合に注意が必要です。
5.螺旋(らせん)階段
1本の柱を軸にしてステップ(踏み板)をらせん状に配置した階段です。
螺旋階段には蹴込み板がないスケルトンタイプが多く、一般的な階段に比べて省スペースで設置できます。
中心の柱に近い部分ほどステップが狭くなるため、足を踏み外す恐れがある点には注意が必要です。
デザインが複雑で設計や施工に時間を要するため、設置費用は他の階段より高めになります。
6.カーブ(サーキュラー)階段
洋風の住宅や輸入住宅、ホテルなどによく見られる階段で、優美な曲線を描きながら昇降します。
デザイン性に優れていて、圧倒的な存在感や豪華さが魅力。
踏み板の描く曲線が螺旋階段よりも大きいので、足を踏み外すリスクを減らすことができます。
階段の外観形状と特徴
階段にはご紹介した6つの「昇降による種類」だけでなく「外観の形状」による分類もあります。
ここでは、4つの外観形状についてご紹介します。
1.箱型階段
その名の通り、箱を積み重ねたような形状の階段です。箱型階段は古くから多くの日本家屋に取り入れられてきました。
上下の空間を分けて使えるので、踏み板の上は階段として、踏み板の下のデッドスペースは収納やトイレとして有効的に活用できます。
2.スケルトン階段(オープン階段)
蹴込み板がないオープンな形状で「シースルー階段」とも呼ばれます。
昨今、人気のリビング階段にも多用されており、構造的に光や風、視線が通りやすいため、明るく開放的な空間づくりに向いています。
3.ひな壇階段
ひな壇階段はステップの側面が露出していることで、横から見ると「ひな壇」のような形状になった階段です。
側面の壁がないので圧迫感が少なく、窓際やリビングに設置すると広々とした空間を演出できます。
4.片持ち階段
片側が壁に固定されており、反対側は宙に浮いている階段です。
この階段は「はね出し階段」や「キャンティレバー階段」とも呼ばれ、デザイン性も高いのでおしゃれな空間づくりにピッタリです。
階段を選ぶ時の注意点
ただ「デザインが良いから」という理由だけで階段を選んでしまうと、生活しにくくなってしまい後悔することになる恐れもあります。
次の3つのポイントを押さえて、失敗のない階段選びをしましょう。
設置場所やスペースを決める時は階段の役割を明確にする
階段はどのような役割を持たせるかで、設置場所や必要なスペースが決まります。
例えば家族とのコミュニケーションを重視するなら「リビング階段」がおすすめです。
こうすることで子供が2階の自室に行く際もリビングにいる家族と自然にコミュニケーションが取れます。
また、2階にリビングが設けられている間取りなら、玄関からすぐ上れる場所に階段を設置すれば、リビングまでの動線もスムーズになります。
狭小住宅で階段に十分なスペースが取れない場合は、「らせん階段」にすれば空間を有効に活用できるでしょう。
ライフスタイルや家族構成を重視して種類やデザインを選択
階段は、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶことも大切です。
まだ小さなお子さんや高齢者がいるご家庭の場合、足を引っかける恐れのある「スケルトン階段」や「片持ち階段」はやめて、安全性の高い「箱型階段」などにした方が安心です。
手すりをパネルタイプにする、踏み板に滑り止めを付けるなどの工夫も必要ですね。
安全面や将来性
階段選びで最も重要なのが「安全性」です。
ステップの高さや幅、踊り場のスペースなど、家族の体型に合っているかどうか、手すりの高さが使いやすいかどうかをよく検討しましょう。
さらに、老後も使いやすい設計になっているか、将来性を見据えて検討したいところです。
誰がいつ使っても安全で、安心して上り下りできる階段づくりが求められます。
ウッドワンなら住空間にピッタリな階段が選べます
ウッドワンでは住空間に応じてカスタマイズできる階段材を多数ご用意しています。
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樹種や色、デザインなど、様々なラインナップから、ご自宅のインテリアに合わせてコーディネートできるので、設置する空間にピッタリの階段が見つかるはずです!
ウッドワンの階段材を取り入れて、安全で快適な階段づくりを実現させましょう。
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