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木になるコラム サステナブル

2023.03.31

サステナブルな建築とは 子どもたちの未来を考えた環境に優しい家づくり

2023.03.31

# サステナブル # サステナブルとは # サステナブル建築
中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

現代は、あらゆる社会的活動が地球環境にどのような影響を与えるかを意識している時代だといえるでしょう。国や企業の活動から、私たちの暮らしに至るまで、未来のために何ができるかを考えていくことが求められています。
そのキーワードとなるのが“サステナブル”です。ここでは、サステナブルな建築について取り上げていきます。

サステナブルな建築とは?

“サステナブル”というワード、皆さんもたびたび耳にしているのではないでしょうか。では、それがどんな意味なのか、ご存じですか。

サステナブルとは、“sustain(持続する)”と“able(可能な)”を組み合わせた言葉で、日本語では“持続可能な”と訳されています。

よく「サステナブルな社会」「サステナブルな生活」などといった使われ方をしていますが、いずれも「持続可能な社会」「持続可能な生活」と言い換えることができます。つまり、将来にわたって、ずっと続けていける社会や生活を意味しているのです。

では、「サステナブルな建築」とはどういうものを指すのでしょうか。ひと口に言うと「持続可能な建築」ですが、具体的な定義があります。

設計・施工・運用(利用)の各段階において、次のような条件を満たすよう求められています。

  1. 省エネルギー、省資源、リサイクル、有害物質の排出抑制の取り組みが行われていること
  2. 地域の気候、伝統、文化および周辺の環境と調和がとれていること
  3. 将来にわたり、人間の生活の質を維持したり向上させていけること

これらが定義された背景としては、建設業界が地球環境に与える影響をできるだけ少なくする必要性が挙げられます。資源の消費やCO2の発生など、主に気候変動の原因となるプロセスを含んでいるため、それを軽減する取り組みとしてサステナブルな建築がクローズアップされてきたのです。

こうした取り組みを推進するために、国土交通省では「サステナブル建築物等先導事業」として補助金の交付を実施してきました。これは「省CO2先導型」「木造先導型」「次世代住宅型」「気候風土適応型」の4つの事業に対し、建設工事費の一部を支援するものです。

このように、サステナブルな建築は地球規模での重要なテーマと位置づけられています。

サステナブルな建築の基準とは?

次に、サステナブルな建築の基準について見ていきましょう。これは、大きく3つのカテゴリーに分けられています。

1. 地球環境への配慮

地球の資源や環境への負荷などに配慮し、地球にとって持続可能な開発を目指します。

  1. 省CO2、節電対策/化石エネルギー消費量が最小となるような設計および運用などを図る
  2. 再生可能エネルギーの利用/太陽光や風力などの再生可能エネルギーの利用を推進する
  3. 建物長寿命化/長く使い続けられる建物を設計・運用する
  4. エコマテリアルの利用/リサイクル材など、二酸化炭素排出や環境負荷の少ない材料の利用を推進する
  5. ライフサイクルの管理/設計・施工から廃棄までのプロセスを通じ、建物のライフサイクルを一貫して管理する
  6. グローバル基準への対応/グローバルな性能評価基準への対応を図る

2. 地域環境への配慮

近隣の地域の環境の保全や防災などに配慮し、地域にとって持続可能な開発を目指します。

  1. 都市のヒートアイランド抑制/グリーンカーテンなど建物周りの緑化や、散水などでヒートアイランド現象を抑制する
  2. 生物多様性への配慮/既存の生態系ネットワークに影響を与えないよう配慮する
  3. 自然・歴史・文化への配慮/その地域の持つ歴史や文化、景観などを尊重し、地域コミュニティにも配慮する
  4. 地域や近隣への環境影響配慮/土壌・大気・水質汚染や交通、振動、騒音、廃棄物など、生活の妨げになる影響が出ないよう配慮する
  5. エネルギーネットワーク化/地域に最適なエネルギーのネットワーク化を推進する
  6. 地域防災・地域BCPへの配慮/防災対策やライフラインの確保など、事業継続性計画(BCP)を構築する

3. 生活への配慮

建物の快適性と省エネを両立させるなど、生活環境に配慮した建築を目指します。

  1. 安全性/防犯や事故防止など平常時の安全性への配慮、災害など非常時の安全性への配慮を行う
  2. 健康性/CO2濃度や化学物質による汚染、感染症などへの対策を行う
  3. 快適性/温度、光、音などの環境に対する快適性に配慮する
  4. 利便性/エレベーターなどの待ち時間、動線、IT環境など、建物の用途による利便性に配慮する
  5. 空間性/眺望や広さ、色彩や材質など、建物に求められる空間づくりを行う
  6. 更新性/必要に応じて変更や拡張が可能など、長く使い続けるための配慮を行う

これら3つのカテゴリーにおける環境設計への配慮に加え、サステナブル建築を実現するためには設計の時点から、設計・施工・運用・更新・改修・解体の「全ライフサイクルにおける未来の環境性能」についての設計配慮が必要となります。

サステナブル建築の設計指針として、

  1. 建物に対して
  2. 事業に対して
  3. 人に対して
  4. 社会に対して
  5. 造り方に対して

以上5つの項目について、設計責任と説明責任が伴います。

【出典】一般社団法人日本建築業連合会「サステナブル建築「サステナブル建築を実現するための設計指針」

ウッドワンが目指しているサステナブルな建築への取り組みをご紹介

ウッドワンでは、サステナブルな建築への取り組みとして、森林の保全・整備の段階から計画的な運営を行っています。
森林が地球環境にもたらす最大のメリットは、CO2の吸収と固定です。その働きを維持しつつ、木材を適正に産出していくには、健全な森林経営が欠かせません。
ウッドワンが実施している「法正林施業」は、森林が生長した分だけ伐採を行い、再び植林するというサイクルを循環させる方法です。1年生から30年生まで区画分けされた森林からは、木材を永続的に収穫することができます。

このように整備が行き届いた森林はCO2を吸収し続け、地球温暖化対策にも重要な役割を果たしているのです。

ウッドワンがこうした資源の再生・活用を行っているのは、ニュージーランドに所有する広大な森林です。

ニュージーランドの現地法人ジューケン・ニュージーランド・リミテッドでは、全森林、全工場でFSC®のFM認証を取得しています。

詳しくはサステナビリティサイトをご覧ください。

□森林資源の再生と活用

ウッドワンが目指す未来は、一貫して環境に優しい家づくりへの貢献です。これからの社会を担う子どもたちのために、サステナブルな取り組みを続けていきます。

サステナブル建築の設計指針として掲げられている5項目(前述)は一体となったものであり、ウッドワンではすべてに対して貢献を目指しています。

ウッドワンの「環境レポート」で、取り組みの詳細をご覧ください。

□ウッドワン サステナビリティサイトをみる

□ウッドワン サステナビリティレポートをみる

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