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アナザーストーリー

カテゴリ : 木にまつわるエトセトラ

第42回 木材でエコカーを走らせる。
ハイブリッドカーや電気自動車のように、ガソリンや軽油などの化石燃料をなるべく使わない仕組みのクルマが注目されています。環境に配慮したクルマを購入に対する政府の優遇措置と相まって、年を追うごとに注目度が高くなりました。購入コストやエネルギー補給のインフラなどまだまだ成熟途上ですが、私たち人類は地球温暖化に対処するために、遠からず何らかのクリーンなエネルギーを使わなければいけなくなるでしょう。

しかし日本の発電事情を調べると、原子力や水力を除き、およそ60%が化石燃料に頼っているのが現状のようです。ご承知のように化石燃料は、いずれは枯渇する限りある資源です。しかも地球温暖化に作用する二酸化炭素を排出することも悩みの種。これでは電気自動車も厳密に言うと環境配慮と言うには不完全です。

そこで登場するのが木材資源。化石燃料と違い木材は、計画的な植林により再生可能な資源です。伐採したら植林するという循環を徹底すれば、いつまででも枯渇することはありません。確かに燃焼させると二酸化炭素が発生しますが、植林で増えた森に吸収させるサイクルを考えるとうまく循環するのではないでしょうか。

こうして木材を燃焼させて得たエネルギーは、発電機を通して直接電気へと転換することができる他、いったんガス化したエネルギーで電気を生み出すことも可能です。またこのようなガスの大半は水素で形成されているので、水素と酸素を科学反応させれば、燃料電池としてエネルギー化することも可能です。

いかがでしょう。なかには一昔前に存在した「木炭自動車のことか?」と思われた方もいらっしゃったでしょう。しかし木材燃焼のエネルギーを、電気にしてしまうところが大きく違います。「木でエコカーを走らせる」と言うと突拍子もない話のようですが、環境やエネルギー資源の実情を考え合わせると、あながち荒唐無稽ではないと思われませんか。