「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
スキップフロアはおしゃれで個性的な空間を作り出せる一方で、住んでみてから「思っていたより大変だった…」という声があります。それでも、スキップフロアを上手に活用できる家なら、そのデメリットをカバーしながら快適に暮らせます。
今回はスキップフロアがどのような家に向いているのか具体的にご紹介します。デメリットもしっかり踏まえたうえでうまく取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
スキップフロアとは異なる高さのフロアをつなぐ設計手法
スキップフロアとは建物の中に段差を作り、異なる高さのフロアを階段やステップでつなぐ設計手法です。例えば、リビングとダイニングを段差で分けることで、それぞれの空間に個性を持たせながら全体のつながりを感じられます。
限られた面積でも空間を広く見せ、部屋に立体的な広がりを生み出す効果も。用途に合わせてエリアを分けることで機能性も高めることができます。特に、狭い土地や都市型住宅での空間の有効活用に適したデザインとして、近年人気を集めています。
スキップフロアはやめたほうがいい?後悔ポイントを紹介
スキップフロアは、空間を立体的に活用できるおしゃれなデザインとして注目されていますが、一方で後悔するポイントもいくつかあります。ここでは、スキップフロアの5つのデメリットについて具体的に見ていきましょう。
- ・空調が行き渡らない
- ・階段が多すぎて危険
- ・掃除が大変
- ・間取りの活用が難しい
- ・音や匂いが漏れる
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空調が行き渡らない
- スキップフロアは、高さが違うフロアがいくつもあるので、空気が偏りやすいです。例えば、夏場に冷房をかけても冷たい空気は下のフロアに溜まりがちで、上の階がなかなか涼しくならないことがあります。逆に、冬は暖かい空気が上に溜まってリビングが寒いなんてこともあります。結果的にエアコンや扇風機、サーキュレーターを複数使うことになり、電気代がかさんでしまうこともあります。
階段が多すぎて危険
スキップフロアの家は、段差や階段が多くなりがちです。一見おしゃれですが、特に小さなお子さんやお年寄りがいる家庭では注意が必要です。例えば、子どもが遊んでいて階段から落ちたり、お年寄りがつまづいて転倒する危険があります。
さらに、家事をしている中で階段を何度も上り下りするのは、意外と負担がかかります。疲れているときや夜中にトイレに行くときに、階段でつまづきそうになってヒヤッとするケースもあるため注意が必要です。
掃除が大変
スキップフロアは、掃除の面でもひと工夫が必要です。段差があると掃除機やモップをいちいち運んで上下しないといけないため、面倒くさいと感じる方も多いです。特に階段の掃除は大変で、ホコリがたまりやすい隅や段差の部分を見逃してしまいがち。毎日忙しい中で「今日は掃除したくない」と思ってしまうこともあるかもしれません。掃除の手間が増えると、気分も下がってしまいます。
間取りの活用が難しい
スキップフロアの間取りは一見おしゃれですが、実際に住んでみると「この家具、どこに置けばいいの?」と悩むことがでてきます。
例えば、リビングに段差があるとソファやテレビの位置がうまく決まらなかったり、高低差が邪魔で思った通りに部屋が使えないなんてことも。さらに、スキップフロアはリフォームや模様替えがしにくく、ライフスタイルの変化に対応するのが難しい場合があります。
将来を見越して家具を配置したり、使いやすい部屋作りを考えたりするのが少し大変かもしれません。
音や匂いが漏れる
スキップフロアは、フロア同士がつながっている分、音や匂いが漏れやすいデメリットがあります。例えば、リビングで子どもが遊んでいる音が、すぐ隣の寝室まで聞こえてしまったり、キッチンで料理をしていると、食品や調味料の匂いが他の部屋に広がってしまったり。家族それぞれが違うことをしていても、音や匂いが気になってしまうことがあります。ちょっとした家族の時間もストレスになる恐れがある点は、欠点と言えるでしょう。
スキップフロアのメリット
スキップフロアには次のようなメリットもあります。
- ・空間を広く使える
- ・隠れ家的な雰囲気を味わえる
- ・おしゃれ
導入を検討している方はこちらも参考にしてください。
空間を広く使える
スキップフロアの最大の魅力は、限られた面積でも広々と感じられる点です。フロアの高さを変えることで目に入る風景が立体的になり、視覚的な広がりが生まれます。
例えば、リビングとダイニングを段差で分けると空間にメリハリがつき、より開放的に感じられるでしょう。また、上下のフロアがゆるやかに繋がっているので、家族の様子を感じながら過ごせるのも嬉しいポイントです。「リビングで子どもが遊んでいる様子を見ながら、ちょっと別の場所で作業したい」という時にも便利です。
隠れ家的な雰囲気を味わえる
段差や階段が生み出す独特のレイアウトが、家の中に隠れ家感をプラスしてくれます。例えば、ちょっとした段差の上にある書斎スペースや数段上がったところに配置されたリビングは、家族と繋がりつつも自分だけの居場所として楽しめます。これによって、リラックスできるプライベートな空間ができ、忙しい毎日でもほっと一息つける場所が確保しやすくなります。少し段差があるだけで、空間が別の世界に感じられるのもスキップフロアの魅力です。
おしゃれ
スキップフロアは家全体がスタイリッシュに仕上がるため、インテリアにこだわりたい方にはぴったりです。異なる高さのフロアが組み合わさることで、ふつうの間取りでは出せない斬新な雰囲気が生まれます。
例えば、ダイニングがリビングより数段高い位置にあると、その段差を利用して素敵なインテリアコーディネートができるでしょう。また、スキップフロアの家は訪れた人に「おしゃれ!」と褒められることが多く、センスが良い印象を持ってもらえる点が嬉しいポイントです。
スキップフロアを有効活用できる家とは?
スキップフロアは、限られた敷地や特殊な条件でも空間を広く感じさせる工夫ができる設計手法です。ここでは、スキップフロアを上手に活かせる家の条件を3つ紹介します。
- ・家を建てられる面積が狭い
- ・土地が斜面になっている
- ・防火地域などに指定されている
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家を建てられる面積が狭い
- 敷地が狭くても、スキップフロアを取り入れると家の中が広々と感じられます。例えば、リビングとダイニングの高さを変えることで空間に変化が生まれ、より開放的な印象に。また、床面積を増やさなくても縦方向に広がりを感じられるので、小さめな住宅でもゆとりを持った住まいを実現できます。上下のフロアが緩やかに繋がっているため家族の気配も感じやすく、安心感があるのも魅力です。
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土地が斜面になっている
- 土地が斜面になっている場合、スキップフロアはその地形を活かした設計に最適です。高低差を活かしてリビングや寝室を段差で区切れば、自然と調和した空間を作れます。例えば、斜面に沿って家全体を少しずつ段差をつけながら設計することで、無駄なく土地を使い切れます。斜面だからこそ楽しめる景色や開放感があり、他にはない個性的な住まいになるでしょう。
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防火地域などに指定されている
- 防火地域などの建築制限があるエリアでもスキップフロアは有効です。階数や建物の高さに制限がある場合、スキップフロアを活用すれば、階数を抑えつつも室内に変化をつけて広さを感じられる空間が作れます。例えば、1階と2階の間にスキップフロアを作ることで空間に余裕が生まれ、限られた敷地でも広々して見えます。制約があってもおしゃれで機能的な家を作りたい方におすすめの設計方法です。
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まとめ
- 今回はスキップフロアのメリット・デメリットについて詳しく解説しました。スキップフロアは個性的で、使いようによって良くも悪くも感じられるものです。
- スキップフロアを階段の途中に取り入れる際には、『鼻の出0mm階段』を検討してみてはいかがでしょうか。この階段は、踏板と蹴込の厚みを同じにすることでモダンな空間を演出し、スキップフロアのデザイン性を高めます。
- 集成材を使用したこの階段は、強度が高く寸法の安定性や美しい外観を保てるため、階段材として最適です。スキップフロアを作る際のアクセントとして、ぜひ取り入れてみてください。
- □集成ピノアース階段 鼻の出0mm仕様 をみる
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