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2023.10.13

階段寸法が上り下りのしやすさを左右する! 老後も考えた理想的な蹴上げ・踏面寸法は?

2023.10.13

# 踏面 # 蹴上 # 蹴込 # 階段 # 階段 寸法
安美 サヨリ

二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。

二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。

普段何気なく使っている「階段」ですが、1段あたりの高さや奥行きなどのサイズは、建築基準法で基準となる数値が決められています。ただし、法令で定められた数値をクリアしているからといって、決して「上り下りしやすい」とはいえないのです。

1階から2階以上のフロアを結ぶ階段は、毎日欠かさず通る場所。年齢を重ねたときのことを想定し、できるだけ体に負担がかからないような使い勝手の良さが求められます。

そこで今回は、理想的な階段寸法について解説しながら、ウッドワンの安全でおしゃれな「階段材」についてもご紹介します。

住宅の階段寸法の基準とは?

屋内外で使用する階段の寸法は、国によって決められた基準があります。

その寸法について具体的にお話する前に、まずは階段にまつわる基礎用語である「蹴上げ(けあげ)」と「踏面(ふみづら)」について解説しましょう。

蹴上げ(けあげ)とは

階段1段あたりの「高さ」のことを指し、一般住宅の蹴上寸法は建築基準法で「23cm以下」と定められています。

踏面(ふみづら)とは

階段の足を乗せる踏板の「奥行き長さ」を指し、一般住宅の踏面寸法は建築基準法で「15cm以上」と定められています。

建築基準法の階段サイズは、上り下りしにくい?

建築基準法で定められている数値は、階段の“最低寸法”です。

実際に「蹴上23cm以下、踏面15cm以上」の通りにつくった場合、その勾配は約57度となりかなり急な階段になってしまいます。

特に小さいお子様やご年配の方が上り下りするには危険な角度です。

一方、不特定多数の人が利用する公共施設や学校の場合、一般住宅に比べて蹴上は低く、踏面は広めに設定されており、勾配は約32度~46度と緩やかなので上り下りしやすくなっています。

上り下りしやすい階段寸法の計算方法

階段は踏面が広く、緩やかであるほど安全で使いやすくなりますが、あまり踏面が広すぎると歩幅を大きくとる必要があり大変です。

そこで大切なのが「蹴上げと踏面のバランス」。

一般的に上り下りしやすいといわれる階段寸法は、次の計算式で求められます。

蹴上げ×2+踏面=60cm

 

この計算式による合計が60cmに近いほど、日本人にとって上り下りしやすい階段になります。

加えて「緩勾配」であることが重要です。

建築基準法で定められている「蹴上げ23cm以下、踏面15cm以上」の階段も、上記の計算式に当てはめてみると、合計が「61」となり一見理想的といえます。

ところが、勾配が急すぎるため上り下りしにくいのです。

将来の老後の生活を考慮すると「蹴上げは16cm以下、踏面は30cm以上」が良いとされています。

この寸法だと勾配は約27度ほどになり、緩やかで安全な階段を実現できます。

どの年代にも使いやすい階段とは

階段の上り下りのしやすさは、寸法や角度はもちろん、設置する場所や明るさも影響してきます。

年を重ねた後も安全に使えるよう、階段部分には適度な照明や、緩勾配にするための面積が必要です。

限られた住居スペースの中に緩やかな階段をつくるためには、デッドスペースとなる階段下を上手に利用して有効活用する工夫も必要となってきます。

また、リビングなどの居室スペースに階段を設置して窓からの採光を取り入れるなど、レイアウトにもこだわってみると良いですね。

ウッドワンの「階段材」で、理想の階段づくりを

ウッドワンの「階段材」は、多様な樹種と高いデザイン性が特長です。

安全性にも配慮されており、小さなお子様からご年配の方まで安心してご使用いただけます。

今回はその中でも「箱型階段」と「集成ピノアース階段 鼻の出0mm仕様」についてご紹介します。

箱型階段

材質については、集成材でつくられた「集成階段」と突板貼りの「LV階段」の2種類もご用意していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

プレカットシステムには、4種類の規格寸法から踏面のサイズを選べるイージータイプ」と、現場に合わせて任意で踏面サイズを選べるオーダータイプ」があります。

お住まいの状態に合わせて選ぶことができ、さらに手すりとの組み合わせで、より安全で上り下りしやすい階段づくりを叶えられます。

作業効率の高いプレカット部材なので、工期を大幅に短縮できることもメリットのひとつです。

集成ピノアース階段 鼻の出0mm仕様

「鼻の出」とは、踏板が下の蹴込からはみ出ている部分の寸法のことを指します。

この鼻の出をなくしたことで、階段を上る際に足を引っかける恐れがなく、安心して上り下りできます。

「集成ピノアース階段 鼻の出0mm仕様」は、踏板と蹴込の厚さがそろっており、モダンなデザインが印象的な階段です(※踏面227.5㎜、240㎜限定商品)。

インテリア性に優れているため、リビング階段としてお部屋に設置すれば、空間に彩りを添えてくれる存在になることでしょう。

ウッドワンの階段材は、他にも豊富なラインナップを取り揃えています。

モダンやナチュラル、ヴィンテージやインダストリアル、そして和風に至るまで、どのようなテイストのインテリアにも合わせられるのが大きな魅力です。

おしゃれでありながら安全に配慮した理想の階段で、暮らしやすい生活を手に入れてみませんか?

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