二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
二級建築士。専門学校を卒業後、店舗やオフィスなどのデザイン・設計に従事。 「住宅にかかわる仕事がしたい」という子どもの頃からの夢を叶えるため、結婚後に大手ハウスメーカーのリフォーム営業に転職。外装から内装まで家のリフォーム全般に携わる。 その時の経験を活かし住宅や建築に関する記事を執筆。 現在は子育てをしながら、CADでの図面作成業務とライターを兼業するフリーランスとして活動中。
家の顔ともいえる玄関。
玄関を入ると最初に目に入る「玄関マット」は、家の第一印象を決めるものといっても過言ではありません。
玄関を毎日出入りする家族にとっては「ホッとできる」ものを、来訪されるお客様にとっては「おもてなしの気持ち」が伝わる素敵な玄関マットを選びたいですね。
今回の記事では、玄関マットの必要性やそのメリット、選び方のポイントなどについてご紹介します。
玄関マットはなぜ必要?効果とメリットは
玄関マットは玄関に敷く小さな敷物です。
玄関マットには屋外用と屋内用がありますが、玄関で靴を脱ぐのが一般的な日本の文化では、屋内用のマットを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
最近では玄関マットを敷かない方も増えていますが、玄関マットには次のような役割があります。
玄関マットの役割
玄関マットの主な役割は泥や砂、ホコリ、花粉など、外の汚れを家の中に持ち込まないように防ぐことです。
日本家屋の玄関は上がり框(かまち)を境目に、三和土(たたき)と呼ばれる土間とホールに分かれているのが一般的で、屋内用の玄関マットは上がり框に敷かれます。
家の中でも靴を履いたままの欧米とは違い、玄関で靴を脱ぐのが習慣となっている日本において、玄関マットは「靴を履く場所」と「靴を脱ぐ場所」を明確に分ける役割も担っています。
最近の住宅には上がり框のような段差が設けられておらず、フラットでスタイリッシュな玄関が増えていますが、玄関マットは「どこまでが土足の範囲でどこからが室内なのか」を示す目印にもなるのです。
玄関マットを敷くメリット
玄関マットを敷くことで得られるメリットは、主に次の5つです。
①外の土埃や砂、汚れが入るのを防いでくれる
玄関は家の中と外をつなぐ空間であり、汚れやすい場所でもあります。
玄関マットがないと、外の汚れが家の中に持ち込まれてしまう恐れが・・・。
玄関マットは靴底についたホコリや砂などを吸着し、細かい汚れが舞い上がるのを抑制する効果があります。
②水滴を吸収してくれる
玄関マットは荷物や雨具についた雨や雪などの水滴を吸い取ってくれるため、玄関まわりや家の中に水気を持ち込まずに済みます。
夏などの暑い時期には靴を脱いだ後の汗や汚れも吸収してくれるので、それらによる床のベタつきを軽減してくれるのも嬉しいポイントです。
③床のキズや汚れが防げる
バッグや荷物を玄関に置くと、床がキズつく原因になります。特に子どもはランドセルなどを勢いよく床に放ってしまうことが多いですよね。
玄関マットは衝撃を吸収するクッション性も備えているので、マットの上に荷物を置くことで床のキズや汚れを防げます。
すでについてしまったキズを隠すこともできますよ。
④冷えを和らげてくれる
玄関は外の冷気が入りやすい場所です。
冬場に靴を脱ぎ履きした時、足の裏がヒヤッとした経験がある方も多いのでは?
玄関マットを敷けば床面から伝わる冷えを軽減してくれます。
座りながら靴を履く方にとっても、お尻が冷えるのを防いでくれる玄関マットは、重宝な存在となってくれることでしょう。
⑤玄関をおしゃれにしてくれる
玄関マットはその実用性もさることながら、インテリアのアクセントにもなるので、家の顔ともいえる玄関をおしゃれに彩ってくれます。
間取りによっては暗くなりがちな玄関も、デザイン性の高い玄関マットで雰囲気が明るくなり、家族はもちろん、来訪されるお客様にとっても気分良く過ごせる空間となります。
「何だか玄関が殺風景だな・・・」とお悩みの方は、ぜひ玄関マットを敷いてみてはいかがでしょうか?
玄関マットの選び方
玄関マットにはいろいろな種類がありますが、選ぶ時のポイントは「素材」「サイズや形状」「色」の3つです。
玄関マットの素材
玄関マットの素材は大きく分けて2種類あります。
ウールやコットンなどの「天然素材」、アクリルやポリエステルなどの「化学繊維」です。
・天然素材
ペルシャ絨毯
段通(中国段通) ギャッペ ウール素材 シルク素材 コットン素材 ジュート素材 リネン素材 |
天然素材は肌を刺激することが少ないのが特長。
また、肌ざわりも優しいので踏み心地が良く、靴を脱いで玄関マットに足を乗せた時、ホッと一息つけるような癒しを与えてくれるでしょう。
・化学繊維
ポリエステル
ポリプロピレン ナイロン アクリル |
化学繊維でできた玄関マットは、天然素材よりも安価で耐久性や機能性に優れています。
染色などの加工がしやすくデザインも豊富なので、コーディネートの幅も広がります。
お子さんやペットがいるご家庭などは玄関マットの痛みがちですが、消耗が激しい時には化学繊維のマットがおすすめです。
玄関マットのサイズや形状
玄関マットのサイズを選ぶ際は、敷きたい場所の面積よりも少し小さめがベスト。
隙間なく敷くよりもマットの左右に余裕を持たせ、床面を適度に露出させた方がバランス良く見えます。
玄関マットを購入するに当たっては、玄関のサイズをしっかり測りましょう。
また、玄関マットには様々なタイプの形状がありますが、「直線のデザイン」か「曲線のデザイン」かで玄関の印象は変わります。
長方形や正方形などの「直線のデザイン」だと、スッキリした印象に。円形や楕円形などの「曲線のデザイン」は、雰囲気を和らげてくれる効果があります。
玄関マットのカラー
玄関マットの色も重要なポイントです。
玄関のテイストに合わせて統一感を出せば、おしゃれな空間が演出できます。
玄関の床材や壁紙にホワイトやベージュなどの明るい色が使われている場合は、グリーンやライトブラウンといったアースカラーの玄関マットを選ぶと「北欧テイスト」の玄関に。
ブラックやホワイトでまとめられたモダンな玄関には、グレージュ(くすみカラー)をベースにしたローコントラストな玄関マットを合わせれば今風のコーディネートに仕上がります。
マットだけでなく収納にもこだわりを
玄関は家の第一印象を決める大事な場所です。
玄関の印象をより良くするためにはマットだけでなく玄関全体のコーディネートが大切。
特に存在感のある「収納」や上がり框などに加え、巾木や式台といった「玄関廻り部材」の建材にはこだわりたいものです。
ウッドワンの玄関収納や玄関廻り部材はサイズやデザイン、カラーバリエーションなどのラインナップが豊富。
お気に入りの玄関マットと合わせて、様々なコーディネートをお楽しみいただけます。
毎日通る場所だからこそ、玄関の見た目や機能性は大切にしたいものですよね。
ウッドワンの玄関収納や玄関廻り部材とお好みの玄関マットで、ぜひ素敵な空間を演出してください。
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