フリーランスのライターとして主に国内外のインテリア、ライフスタイル、ギフトを中心に執筆中。広島生まれイギリス住まい、2児の母。元ハウスメーカー勤務、インテリアコーディネーターの視点を活かして、暮らしの「ちょっといいかも」を感じてもらえたら嬉しいです。
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目次
開放的でおしゃれな印象がある螺旋階段。モダンなカフェやオフィスなどで見たことのある方は多いのではないでしょうか。空間にインパクトを与えるアートなデザイン性があり、省スペースにも有効なため、昨今では「自宅に導入してみたい」とお考えの方も少なくありません。
そこで、今回は住まいをグレードアップさせるために取り入れたい螺旋階段の魅力と、知っておきたいメリット・デメリットについてご紹介します。
螺旋階段の魅力
螺旋階段とは回転しながら昇降する階段で、上から見ると円形状になっています。その歴史は古く、特に中世ヨーロッパでは高い建物を昇り降りする際に効率的で省スペースなこと、また防衛手段としても使えることから主に城などで定着していきました。
後に大砲が登場すると、螺旋階段は防衛よりも装飾的な設備としてもてはやされます。ゆるやかな曲線形の手すりや支柱に装飾を施すことは、宗教施設などを荘厳に見せる効果があり、多くの建築家がインスピレーションを掻き立てられました。
そんな螺旋階段の機能性や装飾性は、現代の私たちにとっても魅力的。螺旋階段が持つ最大の魅力は、直線の多い空間に「曲線」でインパクトを与え、目を奪うほど魅力的な空間が作れることです。
昨今は螺旋階段キットなど、機能性とデザイン性に富んだ商品も見られ、おしゃれな空間作りを計画する方も増えています。自宅を人と違うおしゃれな設計にしたい方、限られた空間を効率的に設計したい方にとって、螺旋階段は最適な設備と言えるでしょう。
右回り・左回り?螺旋階段の素朴なギモン
今でこそ間取りや使い勝手に合わせて設計できる螺旋階段ですが、かつて広く使われていた中世では上がり右回りが一般的でした。それは戦乱の絶えない時代背景が理由と言われています。
城を落とさんと攻め昇る敵の右手には剣が握られています。一人ずつしか通れない狭い螺旋階段では、上がり右回りだと剣が壁に当たってうまく振ることができません。一方、上から降りてくる右利きの兵士にとっては、剣を振り下ろすことが容易な造りなのです。
今の時代、このような動線は特にマーケット業界において、心理的な要素も含めて広く採用されています。例えば「安心感を覚える」とされる左回りは、スーパーやコンビニ、陸上競技のトラックによく見られます。多くの人は右手で買い物かごを持ち、左手で商品を取るのが動作として自然であり、さらに利き足は右という人が多いため、左回りはトラック競技で好記録を出しやすいと考えられているためです。
反対に「緊張感や違和感を覚える」のは右回り。ジェットコースターやお化け屋敷、ディズニーランドでも混雑を避けるために採用されています。また、非常階段は避難の際に落ち着いて降りなければならないことを考慮し、あえて上がり右回り(降りる場合は左回り)になっています。
このような動線の法則を裏付ける理由のひとつは、多くの人々が「右きき」であることのようです。螺旋階段の上がり方向にふと疑問を感じたら、このような心理的要素を参考にするのも面白いかもしれませんね。
螺旋階段のメリット・デメリット
自宅に螺旋階段を取り入れる前に、メリット・デメリットを知っておくのは、空間作りの際にとても大切なことです。代表的な点をあげてみましょう。
螺旋階段のメリット
・デザインが魅力的
直線の多い室内では、螺旋階段のようにゆるやかな曲線は、空間上の大きな魅力となります。また、手すりや小柱のデザインが目に入りやすく、華やかな印象を与えられます。
・コンパクトな狭い場所でも設置可能
非常階段に使用されてきたことからもわかるように、螺旋階段はコンパクトな狭い場所でも設置可能。限られたスペースにも圧迫感を与えず開放的な雰囲気を演出します。
・採光性に優れている
螺旋階段は吹き抜けのように空間を遮らないため、採光を取りやすいのも魅力です。手すり部分も柵状のものが多く、光に包まれた明るい空間を作ることができます。
螺旋階段のデメリット
・大きな荷物の持ち運びは困難
螺旋階段はその形状から大きな家具や荷物を搬入することは難しいでしょう。そのため、引っ越しでは外からクレーンを使っての搬入や手吊り作業が必要になり、そのぶんコストもかかる場合があります。
・階段を踏み外しやすい
螺旋階段の踏み板は外側と内側で寸法が異なる扇型になっています。このような形状の階段は慣れないと踏み外しやすく、踊り場がないので転落した場合は大けがをする危険性も伴います。高齢者や小さなお子さまのいる家庭では、安全性を考慮する必要があるでしょう。
・目が回りやすい
回りながら上がり降りする螺旋階段は、曲がる感覚が苦手な方や三半規管が弱い方にとって、目が回りやすいというデメリットがあります。
カーブを描く階段が玄関ホールを格調高く演出!
見る人にインパクトを与える螺旋階段は、印象的な空間作りに最適です。しかし、自宅に取り入れるとなると、不安を感じる方は少なくないでしょう。
そこでおすすめしたいのが、ゆるやかなカーブでおしゃれな空間を演出するウッドワンの『カーブ階段』です。気になる螺旋階段のデメリットを解消しつつ、曲線が創り出す格調高いデザインで、エントランスに優雅な印象をもたらしてくれます。この製品は通常の螺旋階段に比べ、よりゆるやかなカーブを描いているのが特徴で、三半規管が弱い方や螺旋階段に不安を感じる方も安心して導入していただけます。
また、『カーブ階段』には豊富な「階段コーディネート部材」が揃っており、壁や床材、建具とコーディネートするのも簡単です。お好みに合わせた色や質感が選べるので、仕上がりの満足度も一層高まるでしょう。
そんな『カーブ階段』には2種類のラインナップが揃っています。
自由な設計が可能!『カーブ階段CSシリーズ』
流れるような三次元の曲線フォルムが特徴の『CSシリーズ』は、プランに合わせて自由な設計ができる片側オープンタイプの階段です。
本物の木をベースにした独創的なカーブ階段を提案しており、木ならではの風合いと曲線のデザインが格調高い空間を生み出します。階段下やコーナーの三角部には収納や飾り棚などを設けることもできるので、住む人のオリジナリティを反映することも可能です。
規格型で低コスト・短工期を実現『規格型カーブ階段』
カーブ部分を規格型にすることで、工期の大幅な短縮とコストダウンを実現した『規格型カーブ階段』。豪華なカーブ階段がより身近になって取り入れやすくなります。
階段材は力強い木目が魅力の「オーク」と、ソフトな印象で幅広いインテリアスタイルになじむ「ピノアース」の2種類。意匠性の高い手すりやコーナー部のカウンターなど、専用部材もバリエーション豊富に取り揃えられているので、お好みのインテリアスタイルやイメージに合わせたコーディネートが可能です。
優美な曲線のラインと開放感のあるデザインで、豊かな空間を表現することができる螺旋階段。ウッドワンの『カーブ階段』なら、安全でラグジュアリーなエントランスが実現できます。
自宅を憧れの「螺旋階段のある家」に近づけたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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