ニッチ飾り棚とはどんな収納？ おすすめ設置場所と何をどう飾るかポイントを紹介

ニッチという言葉を聞いたことはあるでしょうか？

ちょっとした収納やディスプレイに活用できるニッチは、家の個性を彩る飾り棚としても非常に効果的な存在です。ニッチを飾り棚としてセンス良く活用する術や、設置する場所にもポイントがあります。

そこで今回は、ニッチ飾り棚とは何か、そのおしゃれな活用方法について解説していきます。

ニッチ飾り棚とは？ 空間を有効活用できる収納スペース

ニッチ飾り棚とは、壁の厚みを利用して作る収納棚のことで、建築用語で「くぼませて作り出す空間」を指します。壁の厚みの中に納めるため、動線の邪魔になりにくいのが大きなメリットです。

そもそも「壁の厚みを利用する」とはどういうことなのでしょうか？ 住宅の壁の構造を見てみると、柱と柱の間に空間があります。その壁の内部空間を利用した収納棚が「壁厚収納」や「ニッチ飾り棚」と呼ばれているのです。

ニッチ飾り棚を取り入れるメリットについて3つご紹介します。

メリットその①　部屋の面積にほとんど干渉せずに飾り棚をつくれる

住宅内の空間を仕切っている壁の厚みを利用した、ニッチ飾り棚。収納スペースをつくるとなると、一般的に部屋の面積や容積の一部を使用しなくてはいけません。

ところが、本来であれば壁であるスペースを使うニッチ飾り棚であれば、居住空間の面積や容積に干渉することなく収納スペースを作り出せます。

メリットその②　見た目がすっきりして邪魔にならない

壁の内部を飾り棚にするため、ニッチ飾り棚は設置した場所が出っ張らずすっきりとした印象に仕上がります。

洗面所やトイレで収納として使う場合には、壁紙や扉などの仕上げ材を他の壁と統一感を持たせると、空間全体が広く感じられます。

メリットその③　家に彩りが生まれて個性を表現できる

せっかくニッチ飾り棚を取り入れるのであれば、収納スペースとしてだけでなく、装飾スペースとしてもおしゃれに使いたいもの。

たとえば、ニッチ飾り棚の仕上げにアクセントとなるような壁紙やタイルを用いると、飾り棚がインテリアの一つとしてお部屋のアクセントになります。

ニッチ飾り棚を作るときの注意点

たくさんメリットがあるニッチ飾り棚ですが、住宅内のどの壁にでも設置できるわけではありません。

・外壁に面している壁
・断熱材が入っている壁
・コンクリートに石膏ボードが貼られている壁

には、造り付けられません。

また、ニッチ飾り棚を設置するときには、あらかじめ何をどのように収納や飾りたいのか計画を立てておくことが大切です。設置する前にイメージすれば、使いづらい収納になり雑然とすることを避けられます。

ニッチ飾り棚はどこにつくる？ おすすめの設置場所

それでは、ニッチ飾り棚はどこに作って活用すればよいのでしょうか。おすすめの設置場所と活用法をご紹介していきます。

玄関

お家の顔ともいえる玄関は、飾り棚としてのニッチ収納を設置するのにおすすめの場所です。毎日通る家族だけでなく、来客の目を楽しませたり、家の個性を表す小物や植物などを飾るのにぴったりです。ニッチ飾り棚に置くアイテムは数点にしぼって、空間全体を楽しめる場所にしましょう。

スイッチニッチ

インターホンや照明・給湯器などのスイッチ類をスマートにまとめられるスイッチニッチも注目されているニッチ収納です。奥行きが取れる場合は、便利な小物置きスペースとしても活用できます。操作の邪魔にならず、季節の小物などを置いてもおしゃれですね。

ダイニング・リビング

チェストやカウンターの上部にニッチ飾り棚をつくると、お気に入りのアイテムを飾ってくつろぎのスペースを魅力的に見せられます。また、ティッシュなど日常的に手に取るものを収納しておくにも便利な空間です。

またキッチンでは、調味料を並べるスパイスカウンターとしての活用もおすすめです。

寝室

ちょっとした物を置くスペースがあると便利な寝室にも、ニッチ飾り棚を設置してみませんか？ 眼鏡を置いたり、スマホを充電したりと、サイドテーブル代わりに使って小物をすっきりとまとめられます。

ニッチ飾り棚にコンセントや間接照明を設置すれば、別にライトを置かなくても寝室に優しい光を届けてくれます。

階段周り

階段周りの壁もニッチ収納の設置におすすめしたい場所です。小物やインテリア雑貨を飾るだけでなく、本の表紙を見えるように飾るマガジンラックを設置すると、実用性も兼ねたおしゃれな空間として利用できます。

小さなニッチ飾り棚を複数設けるのもおすすめです。子どもたちの思い出の作品の展示スペースとしてもぴったりですね。

自分好みのニッチ収納棚で家にさらなる個性を

ウッドワンでは、簡単発注で思い通りの棚やカウンターをつくれる「集成カウンター（オーダーサイズ）」のほか、自然素材ならではの風合いが楽しめる「無垢の木の収納 タナモノ」、全面エッジ貼りで木口までしっかり仕上げた「仕上げてる棚板」を使って自分好みの棚をつくることができます。

壁の中の空間を利用するニッチ飾り棚を活用して、おしゃれで便利な住まいづくりを楽しんでください。

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