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木になるコラム サステナブル

2023.07.14

自ら育てた木を余すところなく使いきる! SDGsや循環型社会に寄与するウッドワンの商品開発

2023.07.14

# SDGs # サステナビリティ # 余すところなく # 循環型社会
中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

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限りある地球の資源をいかに守り、活かしていくかは、すべての企業に課せられたテーマです。木という資源そのものに携わるウッドワンにとって、地球環境に配慮しながら森林を循環させていくことは大きな使命でもあります。SDGsや循環型社会に寄与するウッドワンの取り組みをご紹介していきましょう。

木を育て、使うことが循環型社会の貢献に

イラスト:ウッドワンのバリューチェーン

「循環型社会」とは、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会を見直し、あるべき姿として提示された考え方です。日本では、循環型社会形成推進基本法で「天然資源の消費が抑制され、環境への負荷ができる限り低減された社会」と定義されています。

このような世の中を現実のものとするには、製品が廃棄物になることを抑制するとともに、廃棄物となったものはできるだけ資源として再利用し、どうしても利用できないものは適正に処分するというサイクルを作ることが必要です。

これは持続可能な社会の実現を目指すSDGsにとっても重要な課題であり、統合的な取り組みが推進されています。

そして、その最大のポイントである「資源の循環」を一社で確立しているのがウッドワンです。木を植えて育て、健全な状態で森林を維持しつつ、その木を使用するというサイクルを作り上げている同社が、このシステムづくりに着手したのは1990年、今から30年以上も前のことでした。それは、SDGsが定められた2015年より遥かに先行した取り組みでした。

正しい林業とは何かを追求するウッドワンにとって基本となるのが、植林・間伐・伐採による「輪伐施業」と呼ばれる森林の管理・運営です。唯一の再生可能な自然資源である木を循環させながら利用していく。それが環境にもメリットをもたらすエコロジー産業であるという自負のもとに、今日まで事業を展開し続けています。

自分で育てた樹木の、1本1本を余すところなく使いきる

1952年に製材を手掛ける企業として創立して以来、70余年にわたるウッドワンの歴史の中で、大きな意味を持っているのが1990年のニュージーランドにおける森林経営進出です。同社ではこれを「第二の創業」と位置づけ、木質総合建材メーカーとしての飛躍を遂げました。
同社はニュージーランドに約40,000haに及ぶ森林を所有し、北米原産のニュージーパインⓇを植林から伐採まで30年サイクルで管理しています。1年生から30年生まで区画分けされた森林から、毎年一定の木材が収穫できる循環型林業を実践し、環境の保全と両立させることを可能にしました。

※「ニュージーパインⓇ」・・・ウッドワンがニュージーランドで計画的に植林・育林したラジアータパインの登録商標です。

収穫したニュージーパインⓇは、あらゆる部位を建築用材に加工し、1本の木を余すところなく使い切る形で製品を開発しています。
樹高の上部は高強度のボードに加工し、中間部分は合板・単板積層材に、下部は無垢材、集成材として、部位に応じた適材適所の部材を生産。
たわみの少ない高強度のボードは、クローゼットの扉や押し入れなどの内装材に適した部材です。また、反りや狂いの少ない単板積層材は、床の下地材や住宅の構造材として活用されます。さらに無垢材は床材やドア、集成材はキッチンの扉など、様々な建材として用いられています。
木が持つ長所も短所も熟知した上で、資源の有効活用という観点から最適な製品を作ることが、ウッドワンの一貫した姿勢です。

また、森林はCO2を吸収・固定化することでも知られています。木の光合成によって大気中から吸収されたCO2は、木材に加工された後も炭素として固定され続けます。こうした作用によって地球温暖化の防止機能が発揮されているわけです。
ウッドワンの森林は、1年で205万人分の呼吸量に相当するCO2を吸収し、40坪の木造住宅6528戸分の木材を創出しています。(2020年度)
さらに、木材は鉄やコンクリートに比べて製造、加工時のエネルギーが少ない材料なので、積極的な使用によってCO2排出量が削減されます。このように、樹木を管理して適正に活用する森林経営は、持続可能な脱炭素社会の実現につながっているのです。

木の育成から加工・販売まで一貫生産が可能なウッドワン

ウッドワンの大きな強みは植林から加工・販売まで、木材の一貫生産が可能なところです。つまり、商品化を想定して最適な木を育てることができるという、独自の生産体制を構築しているのです。そこから生み出された主なブランド・商品をご紹介していきましょう。

地球環境にも配慮したウッドワンの主なブランド・商品

ピノアース

優しい肌触りと温かみが特徴の無垢シリーズです。木目を立体的に浮き上がらせる「浮造り仕上げ」を施し、木肌の持つ美しさを引き出しています。ドアや床材などにシリーズ展開しています。

無垢ピノアースをみる

su:iji[スイージー]

無垢の木によるキッチンを提案するスイージーは、木の調湿作用や断熱効果を活かしたシリーズです。豊富なカラーバリエーションをラインナップし、心地良い空間を創り出します。

su:ijiをみる

木十彩 [KITOIRO]

本物の木にカラフルな彩りをプラスしたシリーズです。ラインナップは、全88色を取り揃えた「COLOR」、どんな空間にも合わせやすい「BACIC」、店舗や施設など様々なシーンを想定したパターンが楽しい「DESIGN」の3種類。どのタイプも床、壁などにお好みで使用できます。

木十彩-KITOIRO-をみる

無垢の木の収納

ハコモノ・タナモノ・カナモノのパーツを自由に組み合わせた無垢の木を使い、ライフスタイルに合わせたオリジナル収納を作ることができます。豊富なバリエーションから樹種を選んで、キャビネットや引出し、棚など、機能と好みが両立するインテリアを可能にします。

無垢の木の収納をみる

詳しくはこちら

ウッドワンではサステナビリティに関する考え方や取り組みをまとめた「ウッドワン サステナビリティレポート2022」を発行しています。ぜひご覧ください。

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