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木になるコラム アナザーストーリー

2023.05.03

木の文化に培われ多様化した、日本の箸

2023.05.03

# 木材 # 箸
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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日本人の食事道具として「箸」は欠かせません。スプーンやフォークだけで済んでしまうメニューもありますが、たいてい一日に一度は箸を手にすることでしょう。

箸の歴史は古く、弥生時代の頃に遡るのではないかと言われています。中国や朝鮮から象牙や金属製の箸も伝来されましたが、一般的に使われているのは木製の箸が中心です。

しかし何気なく使っている木の箸とは言え、捻(ひね)り風に削りを施したものや、漆塗り、さらには繊細な螺鈿細工(らでんざいく)まであり、あの細い箸の中に並々ならないこだわりを見ることができます。
また、微妙な箸使いができるよう先端を細く削る細工は日本独特、例えば一粒の小さな豆でも私たちは苦もなくつまんで口に入れることことができますが、スプーンやフォークでこうはいきません。

箸は2本の棒を通してその大きさや柔らかさなどの微妙な情報を得るとともに、つまみ上げるための力加減を伝達する役目を担っているからです。こういう繊細なコントロールは、しなやかな木や竹の材料で作られた箸ならではです。ある意味私たちは、お料理を口にするとき箸からも味わいを得ているのではないでしょうか。
たかが箸と言わず、今夜の食事で改めて箸で成り立つ文化を見直してみませんか。

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