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木になるコラム アナザーストーリー

2023.04.26

バット職人とバッティング職人のこだわりは1本の木から

2023.04.26

# バット職人 # 木材
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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太古の昔に人類は、多くの獲物を狩るための訓練が欠かせませんでした。また種族間の優劣を決するための競い合いも頻繁に行われていました。この狩猟や優劣の競い合いが“スポーツ”の原型と言われています。

最初は石や棒を遠くに投げたり、ジャンプ力など単純な身体能力だけを競っていたのでしょうが、より速く遠くにという工夫から木を削って補助用具を作るようになりました。例えば野球のバットやゴルフのウッドクラブ、テニスや卓球のラケット、ホッケーのスティックなど、今は新素材に代わっている用具もありますが、もともとは木製から始まっています。

中でもバットはシンプルな形状でありながら、元メジャーリーガーのイチローや松井秀喜にとって太さや重さへのこだわりは大変なものだそうです。

どちらのバットも職人技によって作られたもので、0コンマ単位のミリとグラムで削り出しています。面白いことに松井秀喜はその年の体調や状況によってバットの形状や重さを調整するのに対し、イチローはプロ2年目からずっと同じ仕様のままでオーダーするのだそう。彼のコンディションづくりは、自分が納得したバットに合わせるように自らの体をベストにする調整方法だからです。

1本の木に対してバット職人とバッティング職人がしのぎを削る、スポーツも競技だけではなく、この観点から見ると面白い発見も得ることができそうですね。

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