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木になるコラム アナザーストーリー

2023.02.01

階段箪笥(かいだんたんす)は、機能と美を併せ持つ究極の造り付け家具

2023.02.01

# 階段下収納 # 階段箪笥
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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江戸時代に登場する町屋は主に商家として建てられました。とは言うものの総二階の立派な家は少なく、せいぜい中二階までのこぢんまりとした建造が多かったようです。

屋内では主人や使用人が忙しく立ち回るので、狭いながら少しでも広く使える工夫が必要になりました。そこで登場するのが「階段箪笥(かいだんたんす)」。中二階へ上がる階段の下を、収納スペースとして有効活用しようと言うわけです。
階段下に直接造りつけるものや、移動ができる製品も見られます。中でも移動式の階段箪笥は、階段として人が上がり下りするので堅牢で重厚な造作となっており、さらに取っ手や角には精巧な金具がはめ込まれていて、箪笥職人のこだわりと心意気が偲(しの)ばれます。

また、当時は金庫の役目もあったので、知っている人にしか引き出しが開けられない“からくり仕掛け”が組み込まれた面白いものもあります。
このような道具としての機能性と造形美のマッチングに心ひかれるのでしょうか、あえて骨董品などから階段箪笥を見つけ、現代のインテリアとして愛用される方もいらっしゃいます。

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