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木になるコラム サステナブル

2022.12.23

無垢の木の調湿効果でいつまでも健康に 天然素材に囲まれたサステナブルな暮らし

2022.12.23

# サステナブルな暮らし # 無垢の木 # 調湿
中條 聖子

人材採用(新卒・中途採用)に関するメディア、会社案内・入社案内、PR誌、社内報・会報などの編集・原稿制作を手がけています。また、現在はボランティアなどの市民活動に関するジャンルの取材・情報誌の編集を中心に携わっています。

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快適な住まいの条件とは、どのようなものでしょうか。夏は涼しく、冬は暖かい家。省エネを実現した家。アレルギーに配慮した家。さまざまな条件が挙げられるはずです。それらを総合すると、やはり「健康で快適に暮らすことができる家」ということになるのではないでしょうか。今回は、健康で快適な住まいの観点から、無垢の木が持つ調湿性に注目して解説していきます。

無垢の木材の調湿性とは

木は呼吸しているとよくいわれます。それは、空気中の水分を吸収・放出する機能を持っているという意味ですが、これは木材に加工されてからも保持され続けます。

乾燥させて木材に加工された木の含水率は約15%といわれています。その内部は無数の小さな空洞がある「多孔質構造」となっており、これが調湿効果をもたらしてくれるのです。木の成分であるセルロースやヘミセルロースには水分子を引き寄せて結合する性質があり、ここに水分を貯めたり離したりする機能があります。

つまり空気中の湿度が高い時にはその水分を吸収し、湿度が低い時には水分を放出させることによって、常に湿度を50~60%に保つ働きをします。そしてこの数値は、人が快適に過ごせる湿度とイコールとされているのです。

梅雨から夏の季節は蒸し暑く、冬は乾燥する地域が大部分の日本の気候は、温度と湿度の変化が大きく、エアコンや加湿器・除湿器を使用する頻度も高くなります。その場合、まず温度の調節を優先しがちですが、湿度を上手に調節すれば体感温度が変わるため、消費電力を抑えることも可能です。

その差を生むのが、住宅における無垢の木材の使用量です。吸放湿性に優れた木材を多く使うと湿度の変化に対応しやすいため、エアコンだけに頼ることなく自然で快適な環境が整えられます。これは、無理なくサステナブルな暮らしを実践することにもつながり、SDGsへの貢献にもなるのです。

健康に良い家づくりのために知っておきたいこと

冷暖房効果を高める意味で、家づくりに気密性の高さを求めることも多いでしょう。ただしその場合、結露やカビの発生といった危険性も無視することはできません。結露は、空気中に含まれる水蒸気量が限界を超えた時に発生します。住宅で発生する結露には、表面結露と内部結露の2種類があります。表面結露は、窓に見られるような目に見えるものを指し、内部結露は壁の内側など見えない箇所に発生するものを指します。

表面結露はカビの繁殖など、健康を害する原因となり、内部結露は建物の構造に被害を及ぼすなど、どちらも大きな問題となりかねません。また、カビをはじめダニや細菌などを含むハウスダストも、アレルギーやその他の疾患を引き起こす原因として問題視されていますが、これらはいずれも温度や湿度によって影響の度合いが変化します。ダニやカビが高温多湿を好むことはよく知られていますが、細菌類は80%以上の高湿度や20%以下の低湿度の環境では長時間生息する半面、50%前後の湿度ではほとんどが死滅します。

こうしたことからも、湿度を適正に保つことの重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか。

前述した無垢の木材の調湿性を示す例として、無垢の柱は1本でビール瓶約6本分に相当する水分を吸放湿するといわれています。この特性を活かし、木材を多く使った家づくりをすることで、健康に良い環境を実現することができるのです。

また、調湿だけではなく、木材に含まれる精油の成分が防ダニ・防虫・防菌・防カビなどに効果を発揮することも注目されています。自然の成分であるため、人に害を与えない点もうれしいポイントです。

調湿性にすぐれたピノアースシリーズで、次世代に受け継げる健康に良い家づくり!

木質総合建材メーカーの株式会社 ウッドワンでは、自社で育てた森林から無垢の木材製品を提供しています。無垢材のメリットについては、これまでご紹介してきたとおりですが、木を取り入れた家の良さはそれだけではありません。

例えば、木材の断熱性もそのひとつです。木の壁や柱などに触れた時にぬくもりを感じるのは熱伝導率が低いためで、逆に金属やコンクリートは熱伝導率が高く熱を奪いやすいために触れると冷たく感じるのです。これは断熱効果の面でも木材が優れていることをあらわし、断熱材に次ぐ効果があるとされています。その効果の素となっているのが、木材の多孔質性です。内部に空気を含んだ無数の穴があることにより、調湿と断熱を両立しているのです。そして、コンクリート住宅でも内装材に無垢の木を使用することで、その効果を得られるという有用性にも着目されています。

ウッドワンでは、代表的な製品として「無垢ピノアースシリーズ」を提供しています。フローリング、ドアや引き戸などの建具、窓枠、収納など、用途に応じて取り入れることができます。施工事例をいくつかご紹介しましょう。

ナチュラル色で統一した軽やかなリビングダイニング

ドア、引き違い戸、窓枠、フローリング、階段にナチュラル色のピノアースシリーズを使用したリビングダイニングです。爽やかで解放感あふれるファミリースペースを実現しています。

ライト色とフレームを組み合わせたナチュラルモダンな空間

ドアやフローリングにライト色のピノアースシリーズを使用し、フレームキッチンを組み合わせることで、落ち着きのある中にもモダンなテイストをマッチさせています。

和風建具を間仕切りに雰囲気のあるコーナーを演出

ナチュラル色の和風引き違い戸を間仕切りに使用し、床材もナチュラル色で統一。柔らかに光を通す戸は、圧迫感もなく周囲と調和しながらほっと安らげる空間を演出します。

詳しくはこちら

ご紹介したのはウッドワンの無垢の木をふんだんに使用した施工です。

木目の美しさや肌触りの優しさ、癒しの効果を持つ香り、時とともに色合いを深めていく経年美化など、木の家の魅力は尽きません。自然の換気も取り入れ、季節の空気を感じながら四季を快適に過ごし調湿効果を感じながら健康な暮らしを次世代まで受け継いでいける、そんな無垢の木の家を、ぜひ体感してみてください。

□ PINOEARTH series

□健康にいい、湿度を保つ

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