リビング階段を設置するメリットとデメリット ~リビング階段で明るい空間づくり~
2025.07.02
# スケルトン階段 # デザイン性 # リビング階段 # リフォーム # 新築 # 明るいリビング「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
住まいの開放感とデザイン性を高めるリビング階段。
見た目のインパクトだけでなく、お部屋を明るく感じさせ、家族のコミュニケーション作りにも役立つため、新築やリフォームを機に取り入れたいという方が、近年増えています。今回はそのリビング階段の魅力と、後悔しないためのポイントをご紹介します。
リビング階段とホール階段:それぞれの特徴と選び方
住宅の階段には、主にリビング階段とホール階段の2つのタイプがあることはご存じでしょうか。それぞれの特徴を知ることで、ご自身のライフスタイルや住まいのデザインに合った階段を選ぶことができます。
ホール階段
玄関ホールに設置され、リビングを通らずに上の階へ上がるための階段のことです。
メリット
・ 家族のプライバシーが守られやすい
・ リビングの温度や静けさを保ちやすい
デメリット
・ 家族間コミュニケーションが少なくなる可能性がある
・ 空間の一体感が損なわれる場合がある
リビング階段
リビングルームの中に設置され、そこを通って上の階へ上がるための階段のことです。
メリット
・ 日常的な会話や交流が生まれやすい
・ 視覚的な広がりとデザイン性が向上する
デメリット
・ 冬の冷気や生活音が伝わりやすい
・ 来客時のプライバシー確保が難しい
・ 安全性への配慮が必要
どちらの階段を選ぶかは、ご家族のライフスタイルや重視するポイントによって異なります。リビング階段を設置する前に知っておくべき重要な注意点を見ていきましょう。
リビング階段を設置する前に知っておくべき魅力と注意事項
リビング階段には多くの魅力がありますが、設置前に知っておくべき注意点もあります。
リビング階段で得られる5つの魅力
- リビングが明るく、開放的な空間になる
スケルトン階段や吹き抜けと組み合わせることで、より開放的な空間を演出できます。 - 家族間のコミュニケーションが取りやすい
2階への行き来がスムーズになり、家族間の会話が増えるきっかけになります。 - 廊下や階段ホールのスペースを削減できる
居住スペースを有効活用できます。 - 階段下のスペースを有効活用できる
収納スペースやワークスペースなど、様々な用途に活用できます。 - 空間のアクセントになる
デザイン性の高い階段は、リビングのインテリアとして存在感を放ちます。
リビング階段の注意点と対策
- 冬の寒さ対策が必要
階段に扉やロールスクリーンを設置する、断熱性の高い窓や換気システムを採用する、暖房器具を効率的に配置する、などが有効です。 - においや音が上階に伝わりやすい
キッチンを階段から離れた場所に配置する、換気扇の性能を高める、リビングと階段の間に仕切りを設ける、などが有効です。 - プライバシーの確保に工夫が必要
階段の位置を工夫する(リビングの手前に設置するなど)、目隠しを設置する、などが有効です。 - デザインによっては圧迫感がでることも
スケルトン階段を選ぶ、階段の色を明るい色にする、などが有効です。 - お子様やペットがいる場合は注意が必要
手すりを設置する、転落防止ネットを設置する、階段の段差を低くする、などが有効です。
次に、具体的な設置場所について考えていきましょう。
階段をリビングのどこに配置するかによって、空間の印象や家族の動線は大きく変わります。ここでは、代表的な3つの設置場所と、それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきます。
リビング階段、理想的な設置場所を見つける
リビング階段の設置場所によって、リビングの印象や使い勝手が大きく変わります。
リビングに入ってすぐの位置
リビングに入ってすぐの場所に階段を設けることで、2階へのアクセスがスムーズになり、リビングを横切る動線を短縮できます。来客時にも階段の出入りが目立ちにくく、ある程度のプライバシーを保ちたい場合に適しています。比較的コンパクトなリビングにも設置しやすいレイアウトです。
メリット
・ 2階へのアクセスがスムーズになる
・ 来客時の視線が気になりにくい
・ 家具の配置の自由がきく
・ 省スペースなリビングにも適している
デメリット
・ リビング中央に配置した場合と比較して、家族間のコミュニケーション機会がやや減る可能性がある
リビングの中央
リビングの中央に階段を配置することは、リビング階段の持つコミュニケーション促進というメリットを最大限に活かせる配置と言えます。家のどこにいても気配を感じやすく、会話も生まれやすいでしょう。ただし、階段が中心となるため、家具配置の制約や広い動線スペースが必要です。リビングに十分な広さがある家庭に向いています。
メリット
・ 家族間のコミュニケーションを最も促進できる
・ 家全体の中心となり家族の気配を感じやすい
デメリット
・ 大型家具の配置が難しい
・ 階段周りの動線確保に広いスペースが必要
・ リビングに広い面積が必要
リビングの一番奥
リビングの一番奥に階段を配置することは、家具配置に影響を与えず、リビング空間を広く使えます。リビング入口からの距離により、適度なコミュニケーションも生まれます。ただし、来客時はリビングを通る必要があり、プライバシーへの配慮が必要です。来客が少ない、または親しい人のみが訪れる家庭に向いています。
メリット
・ 家具配置の影響が少ない
・ リビング空間を広く使える
・ 適度なコミュニケーション機会を確保できる
デメリット
・ 来客時にリビングを通る必要がありプライバシーへの配慮が必要
・ リビング入口から階段までの動線確保にやや広いスペースが必要
リビング階段のデザインを考える上で、階段の種類や形状も重要な要素となります。空間の印象だけでなく、安全性や使いやすさにも影響を与えるため、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
リビング階段の種類と特徴
リビング階段には様々な種類と形状があります。主な種類は以下の通りです。
リビング階段の種類
直階段
まっすぐな形状の階段。シンプルでモダンな印象。
かね折れ階段
途中で 90 度に曲がる階段。
折り返し階段
途中で 180 度向きを変える階段。踊り場を設けることで安全性が高まります。
回り階段
途中で 90 度に 2 回曲がる階段。
螺旋(らせん)階段
くるくると回りながら昇る階段。省スペースで設置でき、デザイン性が高いのが特徴です。
カーブ(サーキュラー)階段
緩やかな曲線を描きながら昇る階段。優雅で柔らかな印象を与えます。
リビング階段の形状
箱型階段
蹴込み板があり、階段下が隠れている階段。収納スペースとして活用できます。
スケルトン階段
蹴込み板がないため開放感があり、スタイリッシュな空間を演出します。
ひな壇階段
階段の側板がなく、踏み板が外側に出ている階段。
片持ち階段
踏み板の片側が壁に固定され、もう片側が宙に浮いたように見える階段。
階段の種類に加えて、階段を構成する各部の形状やデザインも、リビングの雰囲気を大きく左右します。特に外から見える形状は、住まいの印象を決定づける要素の一つと言えるでしょう。階段のデザインについてさらに詳しく知りたい方は、以下のページを参考にしてみてください。
□階段の種類と名称が知りたい! 回り階段やかね折れ階段はどんなもの?~をみる
中でも近年人気が高いのが、開放感あふれるスケルトン階段です。
スケルトン階段を導入して、リビングをスタイリッシュに
スケルトン階段は、その開放感とデザイン性で、リビングをよりスタイリッシュな空間に変えてくれます。
スケルトン階段が叶える開放感とデザイン性
蹴込み板がないため、光や風が通りやすく、開放的な空間を演出できます。また、素材やデザインによって、様々な表情を見せてくれます。
スケルトン階段で実現する、光あふれるリビング
自然光を遮らないため、リビング全体が明るくなります。
スケルトン階段と組み合わせる、おしゃれなインテリア
スケルトン階段の素材感に合わせて、金属やガラス素材の家具を組み合わせると、より洗練された空間になります。
リビング階段の費用相場
リビング階段の費用は、階段の種類やデザイン、素材によって大きく異なります。
一般的には、20万円~100万円程度(工事費込み)が目安とされていますが、これはあくまで一般的な参考価格です。特に、特注デザイン、高品質な素材の選択、複雑な施工が必要な場合など、ディテールにこだわることで200万円を超えるケースもあります。
まとめ
リビング階段は、住まいに開放感と家族のコミュニケーションをもたらす魅力的な選択肢ですが、一方で、寒さや音、プライバシーへの配慮など、設置にあたってはいくつかの注意点も存在します。
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