WOODONE

受賞無し

2020年度

栃木県

株式会社岡本和樹建築設計事務所

計画地は郊外の閑静な住宅街で、敷地西側は土地が一段下がり、遊歩道を挟んで市の運動公園が位置している。将来的にも緑の景観が確保できるこの立地を活かし、西側への視線を抜くことで外部環境を室内に引き込む計画とした。 玄関の扉を開けると、正面には公園の緑を背景とした庭木が来訪者を出迎える。また2階の各居室にも、吹抜けと室内窓の連続的な配置により、西側緑地や庭木を室内へと取り込んだ。反対に道路側は視線をしっかりと遮り、生活空間のプライバシーを守りつつも、木の素材感によって優しい印象の外観とした。庭に面したリビングでは全開口のサッシを採用し、室内の無垢の床からウッドデッキ、その先の庭へとつながっていく。朝起きたとき、階段を降りたとき、仕事から帰宅したとき、ソファでくつろぐとき、日常の様々なシーンで自然と庭や緑が目に入り、ほっと一息つくことができる、暮らしそのものの提案型分譲住宅である。