2025.03.14
地震に強い家とは?特徴や建てる際のポイントを解説
2025.03.14
# JWOOD工法 # ワンズキューボ # 免震 # 制震 # 地震 # 地震に強い家 # 構造材 # 耐震「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
地震大国・日本で暮らす以上「地震に強い家」は多くの方が求める条件です。しかし、耐震・制震・免震といった専門用語が飛び交う中で、具体的にどのような家を選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?この記事では、地震に強い家を実現するためのポイントをわかりやすく解説します。大切な家族を守るためにも、ぜひご覧ください。
地震に強い家の3つの要素
地震に強い家には、次の3つの要素が効果的と言われています。
・耐震
・制震
・免震
言葉の定義から詳しくみていきます。
耐震
耐震は、地震の揺れに耐えるための工夫です。柱や梁を強化し、建物自体を頑丈にする方法をとります。たとえば、壁に筋交いや構造用合板を取り付けることで、地震の横揺れに対抗する強度を追加します。木造住宅の壁や床に補強材を組み込み、揺れで壊れにくい「丈夫な箱」を作るイメージです。
耐震性を示す数値は次の耐震等級で表されます。等級3が最高ランクです。
耐震等級1 | ・最低限命を守れる耐震性
・震度5なら軽微なヒビ程度 ・震度6でもすぐには倒壊・崩壊しない |
建築基準法(2000年基準)を満たす水準 |
耐震等級2 | 上記の1.25倍の耐震性 | 避難所や住宅に求められる水準 |
耐震等級3 | 上記の1.5倍の耐震性 | 災害時の復興拠点となる建物に求められる水準 |
制震
制震とは、揺れを吸収して被害を抑えるための工夫です。建物の壁の中に制震ダンパーと呼ばれる装置を設置し、地震のエネルギーを吸収して壁や梁が歪むのを防ぎます。揺れをモノで受け止めて、家具を転倒しにくくする「揺れを吸収する壁」のようなイメージです。
免震
免震は建物自体を揺らさないための工夫です。たとえば、地盤との間に積層ゴムやスライダーを設置して揺れを建物に伝えない仕組みを作るなどの工夫があります。地震時に揺れがほとんど伝わらない「浮いている家」のようなイメージです。
地震に強い家の特徴
ここからは、地震に強い家の4つの特徴を、最も重要な耐震について掘り下げてお伝えします。
・耐震性の高い構造体であること
・地盤が強固であること
・シンプルで安定した建物の形状
・建物全体の重量を抑える
耐震性の高い構造体であること
地震の揺れに耐えるためには、頑丈な構造が必要です。例えば、建物の骨組みに筋交いを取り付けたり構造用合板を壁に使用したりすることで、横揺れに対する強度を高められます。また、柱や梁などの接合部に強度の高い金物を使用することで、地震発生時の破損を防ぎます。
耐震等級3を取れる設計を採用することで、地震に強い家にする方法も。ちなみに耐震等級3は、震度6強や7のような大地震が来ても建物が倒壊しにくいという、最高ランクの水準です。
地盤が強固であること
地震に強い家を建てるためには、地盤の強さも確認しておく必要があります。地盤が弱いと地震の揺れが大きく伝わり、建物の倒壊リスクが高まるからです。
心配な方は家を建てる前に地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良をすると良いでしょう。地中に杭を打ち込む杭基礎や、地盤全体で建物を支えるベタ基礎で地盤の強度を補えば、建物の安定性がアップします。
シンプルで安定した建物の形状
正方形や長方形といったシンプルな建物の形状は、地震のエネルギーを効率よく分散させられるため、耐震性の面で有利です。高さが低く重心が安定している平屋のような建物も揺れに強い家といえます。
複雑な形状や出っ張りの多いデザインにすると、揺れの力が一部に集中しやすいため、構造上の弱点になりかねません。設計段階から地震エネルギーが建物全体に均等に伝わる構造になるよう考慮し、無駄に複雑なデザインにしないことが重要です。
建物全体の重量を抑える
軽量な屋根材や壁材を使って家を建てると、建物全体の重さを軽減できます。具体的には、瓦などの重い屋根材を避け、軽量な金属系やスレート系の素材を採用すると良いでしょう。
軽い屋根材は建物全体の重心を下げるので、揺れを軽減できるだけでなく、屋根材や壁材の落下のリスクを抑え被害拡大を防ぐ効果もあります。重心が下がることで、より揺れに強い安定した構造になります。
地震に強い家を建てるポイント
ここからは地震に強い家を建てるポイントを5つご紹介します。
・家全体の構造バランスを考慮する
・地盤の確認と基礎の設計を徹底する
・接合部の強化と金物の適切な使用
・高性能で耐久性のある材料を使用する
・メンテナンスの計画も耐震性向上に必要
家全体の構造バランスを考慮する
建物の耐震性を高めるためには、家全体のバランスが重要です。例えば、耐力壁のバランスの良い配置です。耐力壁とは、建物に加わる地震や風などの横からの力(水平力)に耐えるために設けられた壁のことです。壁量は建物の規模や用途によって異なりますが、設計基準を満たすよう十分な量を確保しましょう。
地盤の確認と基礎の設計を徹底する
建設予定の段階で、地盤調査を行いましょう。地盤が弱いと建物が沈下したり、揺れが大きくなったりする可能性があるためです。必要に応じて地盤改良を行いましょう。地中に杭を打ち込む「杭基礎」や地盤全体を支える「ベタ基礎」などの対策を講じることで、建物の基礎がしっかりと地面に固定され、地震時の揺れを軽減できます。
接合部の強化と金物の適切な使用
柱・梁・土台の接合部を強化することで、建物全体の耐震性を上げられます。接合部には強度の高い金物を使用し、しっかりと固定しましょう。
特に梁の端部や柱の基礎部分に強い衝撃にも耐えうる金物を取り付ければ、地震発生時に建物が変形したり接合部が破損したりするリスクを最小限に抑えられます。
また、壁に構造用合板や筋交いを使用することで地震エネルギーを効率よく吸収し、揺れに強い家になります。
高性能で耐久性のある材料を使用する
構造に使用する材料の品質も家の耐震性に大きく影響します。木材の構造材は、よく乾燥されていて、強度が高く、蟻害や腐れに強い材料を選びましょう。よく乾燥されていることで将来にわたり木材の寸法が安定し接合金物もしっかり固定されます。
過去の大地震では、構造材の蟻害や腐れにより構造強度を発揮できず倒壊に至った事例も見られました。蟻害や腐朽が発生すると、本来の強度を発揮できないので、耐久性の高さも大切です。
メンテナンスの計画も耐震性向上に必要
耐震性を長く維持するには、定期的なメンテナンスも欠かせません。安心して住み続けたいなら、定期的に専門家による接合部や基礎部分の点検を依頼しましょう。
屋根や壁の防水性能を維持して構造材の腐食を防げば、家の耐久性を保てます。シロアリなどの蟻害や腐れの点検、メンテナンスも効果的です。
まとめ
今回は、地震に強い家を建てる際に知っておくべきポイントを詳しく解説しました。耐震・制震・免震といった言葉の定義から、地盤の重要性、建材の選定や定期的なメンテナンス方法など、注意すべきポイントはたくさんあります。地震が来ても倒れない家にしたいなら、依頼する業者の実績をしっかり確認しましょう。
なお、震度7の揺れに10回連続で耐え抜いたJWOOD工法を採用したワンズキューボの住宅なら、安心・安全な住まいを実現できます。地震に強い家づくりを目指す方におすすめです。具体的な工法や実績が気になる方は、以下のURLをご確認ください。
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