「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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新たに、洗面台「コテノカウンター」が新商品として登場しました!
それに伴い、商品の開発に携わった弊社社員の、商品企画開発部のYプロダクトマネージャー、H係長、㈱ベルキッチンのNさんに洗面台「コテノカウンター」の開発秘話をインタビューしました!
座談会の様子をお届けします。
<座談会の様子>
座談会にて
◇「コテノカウンター」のコテノはどういう意味ですか?
[Y さん]もう、まんまです(笑)。“コテ”のカウンターです。「木製のカウンター」のような感じで、左官道具のコテで仕上げたカウンターという意味で名付けています。
[H さん]20個くらい案が出てきましたが、その中から開発メンバーで、一番シンプルな名前をつけました。
[Y さん]でも意外と皆さん、髪の毛をセットするコテ(ヘアアイロン)は知っていますけど、左官のコテは知らないという方が多くて焦ってます(笑)。
◇カウンターの色(AG色・BG色)はどのように選定されたのでしょうか。
[Y さん]膨大な種類の候補があった中から、開発メンバーで15~20枚くらいまでに絞って、そこから設計士の方にもアドバイスをいただきながら決定しました。
[H さん]商品開発では、「作品」ではなく、「売れる商品」をつくることが大事だと思っています。なので、実際に商品を使っていただきたいターゲットの方のご意見を伺う機会も大切にしています。
AG色
BG色
◇この商品を開発したきっかけを教えてください。
[N さん]私とH係長で展示会に行った時に、今回の新商品の左官材料「オルトレマテリア」を見つけて、「あ、これはいいのでは?」という所から始まりました。工務店さんで現場造作されているものをメーカー品としてご用意することは、常にテーマとして持っているので、そこから「オルトレマテリア」を使った左官系の新商品を出そうということになりました。
[Y さん]量産が中々出来ない商品を現場で造っているわけなので、そういった所はやはり需要があると思っています。
◇どのようなお客様がターゲットでしょうか。
[H さん]やはり、現場で造作洗面を作ることに、手間を感じている業者様です。実際これまで商談会で業者様とお話しをしていても、この洗面台が完成品で入ってくると聞いたら、「これはいいね!楽だね。」というのを言ってくださいました。あとは、素材を大事にしたいという物件にはもってこいだと思います。洗面を既製品ではなくて、オリジナリティをもったものにしたい、けど造作洗面に踏み出すにはあまりにもハードルが高いというお客様がターゲットです。
[N さん]工務店さんの現場造作にはかなりの時間と手間を要します。工務店さんが、左官職人さん・左官材料・下地を調達、設計をしてと色々な所で人工が掛かってしまいます。既に発売中の「タイルカウンター(無垢の木の洗面台シリーズ)」の開発の時もそうでしたが、我々がそのお手伝いが出来ないか、一括でつくれるようにウッドワンで規格化して出来ないかというところで商品化しました。
◇左官材料は割れてしまいそうなイメージがあるのですが、輸送時など問題ないのでしょうか?
[H さん]品質試験でも、きちんと輸送試験をしていますので、心配ないかと思います。そもそも「オルトレマテリア」という左官材料は、ヨーロッパでは元々床材としてスタートした材料で、「柔らかいが、強い」材料と言われています。
[Y さん]粘りがあって、固まる前は、ぐにゃぐにゃ曲がる材料です。モルタルのように思われていると、割れてしまうと思われがちですが、モルタルとは違う材料であることを認識してもらえたらと思います。
<オルトレマテリア素材画像(オルトレマテリアWebサイトより引用)>
[N さん]そうですね。ただ固いというわけではないので、仮に化粧品の瓶を落としたりしてしまっても、柔らかいので割れにくい、ステンレスのようにへっこむようなイメージです。お手入れに関しては、洗面所の商品なので防汚性を高めるため、トップコートを施しています。
◇商品を開発する上で一番こだわった所はどこでしょうか。
[H さん]こだわった所は、全部です(笑)!左官材料は骨材(今回は石英)のサイズや配合によって仕上がりや汚染性能が変わってくるため、そこに関してもこだわりました。あと、地味に苦労したのは、「前垂れ」の厚みですよね。
<矢印部分が前垂れ>
[Y さん]そうですね。商品企画開発部のT係長が、前垂れのサンプルを1mm単位で作ってくださって、実際の商品完成イメージがつきました。
[N さん]具体的な所で言うと、前垂れが厚ければ厚いほど「重厚感」がでるのだけど、厚すぎると今度はカウンター下に取り付ける収納の納まりが悪くなってしまう。やはり洗面所なので、カウンター下の収納の納まりも重要になってきます。そのため、意匠性を保った上でカウンター下の納まりも確保出来るのは何mmなのか、また、前垂れの厚みはカウンターの強度にも関わりますので、カウンター下地の構造でのビスを打つ方向や、下地自体の厚みもいくつかの案を元に皆で知恵を出して何が最適なのか考え抜きました。
◇最後に、新商品に関してお伝えしたいことはありますか?
[Nさん]では、開発チームを代表して言いますと、前垂れの厚さの時もそうでしたが、我々も大体のサイズでは作っていません。発売ギリギリまで、商品がより魅力的になる方法が無いか、また、お客様が安心安全に使えるのか、そして製造側や取付業者様の作業のことを考えています。それを是非お客様にも知っていただければと思います。こだわりが沢山詰まった商品なので、洗面台「コテノカウンター」を何卒よろしくお願いいたします!
商品に関する情報はこちら
【商品ページ】
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/wash_stand_opentype/
【デジタルカタログ】
https://www.catalabo.org/iportal/cv.do?c=77398880000&pg=1&v=CATALABO
こちらの商品は、2023年8月10日受注開始です。
是非チェックしてみてください!
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