WOODONE

受賞無し

2022年度

兵庫県

長水建築設計事務所

建て主は30代夫婦とお子さん一人。 昭和40年代に建てられた築50年以上の一般的な家。 建替えも選択肢の中、祖父母から引き継いだ家を大切にしたいという思いを受け全面改修を行いました。 元の家の構造的な柱の位置はそのままにしながらも、間取りを違和感なく現代の生活に合うように設計しました。 吹抜けを介して2階とつなげ、立体的に広さと明るさ、重力換気の通風も考慮しました。 耐震と断熱は築年数からも改善が必須であり大切に計画しています。 機能は生活を支える部分であり、心地よさや安らぎがより大切で木のぬくもりは重要な要素でした。 キッチンはスペースの関係で壁付けとした為、設備の印象が空間に大きく影響しますが、スイージー無垢扉を採用することで木のぬくもりを感じることができます。 建て主と、建築のあり方を考え、限りあるコストの中で愚直にできることをする。そんな足元を見つめ直す仕事であったと思います。