WOODONE

受賞無し

2023年度

東京都

向山建築設計事務所

https://www.mukoyama-arch.com/

料理教室のための厨房と、その料理を食べたり、友人を招き食事を振舞うための「客間」を持つ住宅。建主は自然な食材にこだわり、身体に優しい料理を来客にお出ししたいと考えていた。「客間」はこの住まいの顔である。通りから格子戸を通して庭の緑を楽しんでもらうために1階中央、正面に配置した。また住まいからも厨房からも繋がり、公私で使える間取りである。2階には家族用のプライベートなダイニングキッチンがある。都会の喧騒に囲まれた立地であるが、吹抜けを介して3階窓から自然光が降り注ぐ。ダイニングに面したバルコニーは3階、屋上へと外階段でつながり、食事をしながら楽しむ場を転々と移動できるのも魅力である。終の住まいとして、将来体力が落ちてきた時には、1階の厨房、2階のキッチン、3階の寝室を繋ぐ場所にホームエレベーターが設置可能である。生きがいである「料理」と「食」を身近に生活を続けられる住まいである。