受賞無し
2024年度
兵庫県
芦田成人建築設計事務所
バイクを複数台所有される住まい手は、そのメンテナンスのためのスペースや将来、更に台数を増やすことも視野に置き、広さに少し余裕のあるスペースを望まれました。生活空間とバイク置場、両方の間を取り持つことになったアプローチ部分はトンネル状に南北を空けています。北側の幹線道路の街路樹が、風によって揺らされる様やトンネルの中に吹く心地よい風はバイク置場にも流れ、このスペースでの作業も非常に快適になることが想像出来ます。 生活空間は、片流れの緩やかな屋根で、南側に軒深く延ばしています。この軒に守られた外縁は、半分をサービススペース、残り半分を生活空間の延長とし、サービススペースの部分を外部からの視線を遮るために水平ルーバーを設け、外観デザインのアクセントにもなっています。内部は生活し易い平屋とし、建具の開閉でワンルームになったり、部屋を区切れたりする日本家屋が持つ柔軟な空間となっています。