受賞無し
2024年度
神奈川県
株式会社夢工房
築40年ほどの団地をリノベーションしたのは、仲良しの4人家族(夫婦+子ども2人)。この家族の特徴は「交流の多さ」。家族が一緒の空間で過ごすことが多く、また、近所に住む両親や友人など、来客も多い。そんな家族が時には来客者とともに、心地よく時間を過ごせるよう、あたたかく開かれた空間を作り上げた。住まいの特筆すべき点は、自然素材の多さ。木のぬくもりを好む家族のため、床材・パネリング材(無垢の檜・ヘム)や、塗り壁材(珪藻土)だけでなく、キッチン、建具、造作カウンターや巾木に至るまで、可能な限り無垢材の製品を採用。それらが調和するよう、色味の統一にもこだわった。自然素材の採用に加え、窓交換により断熱性を向上。人間と環境、両者の心地よさも配慮している。設計面では構造躯体による制限の多さが課題であったが「家事が楽になる動線」「収納の拡大」「お風呂の拡大」などの要望の実現に向けて、試行錯誤を重ねた。