2025.08.20
JWOOD工法、累計出荷棟数50,000棟を達成。木を活かし、安心・安全な住まいづくりへの貢献
2025.08.20
# ZEH # 住宅性能表示制度 # 建築資材 # 木造建築 # 注文住宅 # 耐震等級3 # 集成材「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
目次
この度、ウッドワンのLVL構造材「JWOOD」を用いた「JWOOD工法」の累計出荷棟数が50,000棟を突破いたしました。1994年にLVL軸組工法住宅として建設大臣認定の個別認定を取得し、ニュージーランドの工場でLVL構造材の製造・
逆風を乗り越え、時代が求める高性能住宅へ
JWOODの道のりは決して平坦ではありませんでした。販売を開始した1994年頃は、木造住宅の構造材といえば無垢材を使った在来工法が主流で、現在の主力である集成材ですら市場に受け入れられていない時代でした。
しかし、住宅業界は大きな転換期を迎えます。
-
・耐震性能の向上
1995年の阪神・淡路大震災を機に新耐震基準が見直され、さらに厳しい「2000年基準」が制定されました。・法規制の強化
2025年4月からは建築基準法における4号特例の縮小(※1)など、規制がさらに強化されました。・省エネ住宅基準の義務化
カーボンニュートラルの実現に向け、新築住宅は2025年4月より省エネ基準適合が義務化され、2030年にはZEH基準(※2)の義務化が予定されています。 - このように、近年、住宅にはこれまでにない高い性能が求められるようになり、構造材にも高い特性や性能が求められる時代が到来しました。ニュージーランドの豊かな森林資源を活かした完全乾燥材であるLVL材は、集成材や無垢材と比べても優れた性能を持つエンジニアリングウッドです。金物工法を組み合わせた「JWOOD工法」は、まさに現代そして未来の住宅が求めるニーズに応える工法として、その真価を発揮しています。
実際にJWOOD工法を継続的に採用いただいている工務店様からは、「JWOOD工法を使うことで、繰り返しの地震に強い耐震性や省エネ性能の維持が可能になり、お施主様に喜ばれる『良い建物づくり』につながっている」と、大変ご好評をいただいております。
(※1) 4号特例の縮小とは これまで小規模な木造住宅(主に2階建て以下で延べ床面積500m²以下の建物)を建てる際には、構造の安全性など一部の審査が簡略化されていました。しかし、2025年4月からは、これらの住宅もより詳細な図面や構造計算書の提出が必要となり、専門家による設計や工事監理が義務付けられることで、より安全で質の高い家づくりが求められるようになります。 (※2) ZEH基準とは |
~JWOOD工法の強み~安心・安全・健康な住まいを実現
JWOOD工法は、ウッドワン独自の高い技術力と品質管理によって生み出されています。
-
1.優れた耐震性と耐久性
JWOOD工法は、建築基準法が想定する地震の1.5倍を想定した基準の耐震等級3に対応可能であり(プランによる)、住宅性能表示制度の劣化対策等級3(最高等級)にも対応しています 。特に、専用金物で接合しているため、接合部の欠損が少なく 、過去の震度7クラスの大地震(兵庫県南部地震、東北地方太平洋沖地震、新潟県中越沖地震など)を再現した10回連続の加振実験をクリアした実績があります 。実験後も接合部に損傷はなく 、繰り返しの地震でも初期性能を維持し、大地震や余震でも高い耐震性を発揮します 。
- 実大振動試験の様子は、WOODONE公式YouTube【ワンズキューボ】にてご覧いただけます。
-
2.長期的な寸法安定性
ウッドワンのLVL材は、自社工場で単板を選別し、しっかり乾燥させて接着するため、水分の蒸発に伴う収縮が起こりにくく、長期的な寸法安定性を維持します 。これにより、接合部のゆるみや建物の歪み、隙間が少なく、高い気密性で快適な住環境を実現します 。
-
3.安心・安全な素材
JWOODは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド対策において最上等級のF☆☆☆☆(最高等級)商品です 。さらに、シロアリや腐朽対策として乾式加圧注入方式で防腐防蟻処理を徹底しており、安全性が認められた薬剤の浸透率が高いため、一般的な構造材に比べて効果が持続します 。また、JAS(日本農林規格)によって工学的に性能が明らかにされたエンジニアリングウッドとしてJAS認定を受けています 。
-
木材のトレーサビリティと環境貢献
ウッドワンは、構造用LVL「JWOOD」の原材料となるニュージーパイン®を、ニュージーランドの広大な森で育てています 。30年サイクルで計画的に植林・育林・間伐・伐採を行い、再び植林することで、木材資源の安定供給と環境保全に貢献しています 。
また、植林・伐採・製材・加工・出荷まで全ての工程を一貫して行うため、一本一本の材に印字された数字によって履歴情報が記録・保管されており、主要構造部材(土台・柱・梁など)のトレーサビリティを実現しています 。これにより厳しい品質管理が可能となり、安心・安全な材料提供につながっています 。
非住宅分野と中大規模木造建築への展開、ブランド強化
高性能住宅づくりへの貢献を続けながら、今後は新築戸建着工数の減少という課題に対応するため、新たな市場である非住宅分野、特に「中大規模木造建築物」への展開を強化していきます。
そのために、以下の取り組みを進めてまいります。
-
・構造関係のサポートと設計力の強化と拡充
お客様の多様なニーズに応えるため、技術サポート体制と設計力を一層強化します。・多様な建物に対応できる工法・部材の開発
さまざまな規模や用途の建築物に対応できるよう、新たな工法や部材の開発を進めます。・中層(4~5階建て)木造建築物への挑戦
木造建築の可能性を広げるため、中層建築物へのJWOOD工法の適用に積極的に取り組みます。 - JWOOD工法は、戸建住宅だけでなく、高性能な構造材を用いた独自の工法として、非住宅木造建築物でも活用されています 。これまで木造では難しいとされてきた大空間やロングスパン、4階建てなどの中層建築物にも、JWOOD工法やラーメン構造フレームを用いた「STRONG ONE工法」を活用することで、新たな可能性を拓いていきます 。
-
新カタログ発行のお知らせ
- この度、「JWOOD工法」のすべてがわかる新しいテクノロジーガイドブックを発行いたしました 。JWOOD工法[LVL+専用金物]の詳細については、カタログをダウンロードしてご覧ください 。
ウッドワンならではの強みで「木を活かす」
中本林業から住建産業、そしてウッドワンへと続く73年の歴史を持つ当社の強みは、「木を活かす」という一貫した姿勢と、他社にはない当社ならではの技術力と製品力です。
今後もニュージーランドの豊富な森林資源を最大限に活かし、ウッドワンならではのトータル提案が可能な「無垢内装材」や「LVL構造材」といった商材を通じて、より豊かで持続可能な住環境の実現に貢献してまいります。
RELATED
関連する記事