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2026.02.20

床の間とは?タブーからおしゃれに見せる方法まで解説

2026.02.20

# おしゃれ和室 # 和室 # 床の間
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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伝統的な日本の床の間

床の間に興味はあるけれど、そういえばよく知らないという方も多いでしょう。床の間は伝統的な和室によくあるものですが、現代的なアレンジ次第で身近でおしゃれな場所に変わります。

ここでは、床の間の基礎知識からタブー、おしゃれに見せるための工夫までご紹介します。床の間に少しでも興味がある方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

床の間とは

モダンな和室のインテリア

床の間(とこのま)は、和室の一角に設けられた、飾りとおもてなしのためのスペースです。現代の住宅ではあまり見かけなくなりましたが、日本の伝統的な住まいには欠かせない要素として、長く愛されてきました。

床の間の起源については諸説ありますが、もともとは仏像や仏具を安置する神聖な場所として生まれたものが、客をもてなすための格式あるしつらえへと発展したという説があります。室町時代には、掛け軸や花を飾る文化が広まり、床の間は日本人の美意識や季節感を映す象徴的な場所となりました

現代では、住宅様式の変化により床の間を備える家は減っています。しかし、静けさや整いを感じさせる床の間は、和の空間に精神的なゆとりをもたらす存在として、再び取り入れる方も。床の間は単なる飾り棚ではなく、「人を迎え、季節を飾る」という日本文化の心が息づく場所なのです

床の間の構成

床の間は、以下の部材で構成されています。

床板(ゆかいた):床の間に張る板材。床の間の顔ともいえる部分で、飾りを置く台

(ゆかがまち):床の間を一段高くする際に設ける化粧の横木

地板(じいた):和室の畳面と同じ高さで敷かれた化粧板

床柱(とこばしら):床の間の脇に立つ柱。床の間全体の格を決める重要な要素

小壁(こかべ):床の間上部手前の壁。掛け軸を引き立てる背景となる

落し掛け(おとしかけ):小壁の下端に取り付ける横木

床の間の種類

床の間には、構造や格式の違いによっていくつかのタイプがあります。

本床(ほんどこ):基本的な部位が揃っており、最も格式が高いタイプ。伝統的な日本家屋で見られる、最もスタンダードな床の間

踏込み床(ふみこみどこ):床框が省略されているタイプ。本床よりもやや簡略化されている

蹴込床(けこみどこ):段差がないタイプ。現代的な住空間にもなじみやすい

置き床(おきどこ):移動可能な床板を用いたタイプ。賃貸住宅や洋室など、床の間のない空間でも和の雰囲気を楽しめる

壁床(かべとこ):奥行きや段差がないタイプ。壁面を利用して飾りスペースを設けるシンプルな形式

床の間のサイズ

床の間のサイズは、和室の広さや用途によって選ばれます。伝統的には「間(けん)」という尺度で表され、主に2つのサイズが一般的です。

半間(はんげん):幅90×奥行90cm

コンパクトな和室や茶室などに設けられることが多く、限られたスペースでも床の間を楽しむことができます。小さめの掛け軸や季節の花を飾るのに適したサイズです。

一間(いっけん):幅180×奥行90cm

ゆとりのある空間で、大きめの掛け軸や複数の飾りを配置することができます。格式の高い客間などに設けられることが多く、おもてなしの場としての役割を十分に果たせる広さとなっています。

床の間のタブー

浴衣の女性のジェスチャー

床の間には、以下のようなタブーとされる行為があります。

  • ・上に乗る
  • ・重いものを置く
  • ・雑に荷物を置く
  • ・ぬいぐるみ・人形を置く
  • ・電化製品を置く

上に乗る

床の間に上がる、もしくは座る行為は避けるべきとされています。古くは仏具や掛け軸を飾るために設けられた場所で、客人の上座を示す意味もありました。そのため、床の間に足を踏み入れることは、神聖な場所を汚す行為として避けられてきたのです。

たとえ掃除や飾り替えの時であっても、踏み台を使うなどして直接足を乗せないようにするのが礼儀とされています。

重いものを置く

床の間は構造的に重い物を支えることを想定していない造りになっています。美しさを優先した繊細な作りのため、床板が薄い場合も多く、重量物を置くとたわみや歪みの原因になってしまいます

花瓶や壺などを飾る際は、底が広く安定したものを選び、過度に重い装飾品は避けるようにしましょう。大きな花器を使いたい場合は、陶器よりも軽い素材のものを選ぶなど、工夫することをおすすめします。

雑に荷物を置く

荷物や段ボールを一時的に置くのすらも控えるのが基本です。床の間はあくまで見せるための場所であり、物置ではありません

「ちょっとだけ」と思って置いた荷物が、いつの間にか積み重なってしまうこともあります。来客時に「だらしない印象」を与えることもあるため、日頃から注意したいものです。

ぬいぐるみ・人形を置く

ぬいぐるみや人形は、見た目にはかわいらしいものですが、風水では運気を吸収してしまう存在なので置いてはいけません。床の間には良い気が集まっており、それを人形が吸い取ってしまうと気が弱まると考えられています。特に目のついた人形類は、気の流れに影響を与えやすいとされています。

ただし、ひな人形や五月人形などの縁起物は問題ありません。これらは季節の行事として飾るものであり、むしろ福を招く意味があるため、床の間にふさわしい飾りといえます

電化製品を置く

磁場や電気を発生させる家電は、床の間に宿る神聖な気を乱すといわれています。特にテレビ・扇風機・ストーブなどは、エネルギーの流れを妨げ、運気を逃がしてしまう可能性があります。

実用的な理由からも、床の間に電化製品を置くと見た目の美しさが損なわれてしまうため、おすすめできません。床の間は、あくまでも静かで落ち着いた美しさを楽しむ空間として大切にしたいものです

床の間をおしゃれにする方法

生け花のフラワーディスプレイ

ここからは、現代風の床の間を作りたい方向けに、おしゃれにする方法を以下のとおりご提案します。

  • ・間接照明でアレンジする
  • ・タペストリーを飾る
  • ・お気に入りの花瓶で季節の花を飾る
  • 間接照明でアレンジする

  • 床の間は、光の演出次第で印象が大きく変わります。間接照明を使えば、やわらかな陰影が生まれ、和の静けさと現代的な洗練が同時に引き立ちます
  • 掛け軸や花を下から照らすように設置すると、飾りの立体感が増して上質なギャラリーのような雰囲気に。昼間は自然光で楽しみ、夜は照明で別の表情を見せるのも良いでしょう。
  • ライトの色は暖色系を選ぶと、木の質感や和紙の風合いがより映えます。LED照明なら常時点灯しても電気代も抑えられるため、おすすめです。
  • タペストリーを飾る

  • 掛け軸にこだわらずタペストリーを飾ると、個性的かつ現代的なアレンジになります。無地のリネンや幾何学模様のファブリックなど、シンプルなデザインを選べば、床の間の持つ静謐さを損なうことなく、新しい風を吹き込めます。北欧風やモダン柄など、部屋全体のテイストに合わせると良いでしょう。
  • 和洋が混在する現代の住まいでは、あえて異素材や異文化のアイテムを取り入れることで、個性的で心地よい空間になります。気分や行事に合わせて模様替えできるのも、タペストリーならではの魅力といえるでしょう。
  • お気に入りの花瓶で季節の花を飾る

  • 花は床の間を生かす最もシンプルで効果的なアイテムです。お気に入りの花瓶に季節の草花を一輪でも飾るだけで十分です
  • どうせなら、和のしつらえにこだわらず、ガラスや陶器など素材を変えて楽しんでみましょう。北欧デザインの花瓶や、アンティークのガラス瓶など、自分の好きなものを自由に組み合わせることで、床の間を「今の暮らしに馴染む和のアクセント」へと変えてくれます。
  • まとめ

  • 今回は、床の間の基礎知識から、おしゃれに見せる方法を解説しました。
  • 床の間は決して堅苦しい場所ではありません。間接照明やタペストリー、お気に入りの花瓶など、現代的なアイテムを取り入れることで、自分らしいおしゃれな空間に変えることができます。
  • ウッドワンの床の間セットなら、今の住まいのまま、季節の花や掛け軸を飾る豊かな暮らしを始められます。ぜひ検討してみてください。
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