「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
大切な愛車をビルトインガレージに停めておいて休日に手入れする。そんな生活に憧れている方も多いでしょう。ビルトインガレージとは、家と一体化した駐車スペースのことをいいます。
今回は、ビルトインガレージの概要からメリット・デメリット、設置費用や注意点までまるっとお伝えします。住宅に駐車スペースを作ろうと考えている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ビルトインガレージとは
ビルトインガレージとは、住宅に組み込まれた駐車用のガレージのことです。狭い土地を有効活用して駐車場を設けたい人に人気があります。
居住空間と一体化したデザインが特徴で、車の安全性を高めるだけでなく室内から愛車を眺める楽しみも味わえるため、特に車好きに好まれます。もちろん土地が広い場合でも、趣味のスペースとしてガレージを設けたい人にとっては、自分だけの秘密基地のような夢の空間になるでしょう。
ガレージハウスとの違い
「ガレージハウス」は、ビルトインガレージやインナーガレージを備えた住宅全体を指す言葉です。つまり、ビルトインガレージもガレージハウスの一部です。
「ガレージハウス」は家のこと、「ビルトインガレージ」はガレージのことを指す点で、厳密には異なります。ガレージハウス=ビルトインガレージではないと知っておきましょう。
ビルトインガレージのデメリット
ビルトインガレージに憧れているけど、安易に設けると後悔するかも…そう考えて二の足を踏んでいる方に向けて、まずはビルトインガレージのデメリットをお伝えします。
- ・エンジン音・シャッター音が気になる
- ・耐震性を考慮した結果コストが高くなる
- ・ガレージが狭くて次の車種が限定される
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エンジン音・シャッター音が気になる
- 家の中に駐車場があることで、エンジン音やシャッターの開閉音が室内に響きやすくなります。
- 特に夜間や早朝に車を使う場合、家族や近隣住民に迷惑をかける可能性があります。シャッター音は想像以上に響くため、防音対策を怠るとご近所トラブルの原因になりかねません。
- ガレージを居室から離して防音性の高い壁材や吸音材を採用する、シャッターは静音性を重視した電動タイプを選ぶなどの対策が必要です。
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耐震性を考慮した結果コストが高くなる
- ビルトインガレージは耐震性の確保に特別な設計が必要となるため、建築コストが高くなる傾向があります。特に大きな空間や開口部を伴う設計では、耐震補強が不可欠です。
- 耐震性能を高めるための耐力壁と、地盤改良が必要な場合にはその費用も考慮すると、どんどんコストがかさんでいきます。ビルトインガレージを安全に使うためにはコストがかかる、と念頭に置いておいてください。
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ガレージが狭くて次の車種が限定される
- ビルトインガレージのスペースが狭いと車の乗り降りや移動が不便になるだけでなく、買い替え時に車種が限定されてしまうことがあります。ガレージに入る車しか買えなくなるからです。
- 将来的に車を買い替えたり台数を増やす場合を考慮して、車幅に加えてドアの開閉スペースを確保するなど、余裕のある設計をしておくと後悔しにくくなります。ちなみに、電気自動車の普及を見据えて、充電用コンセントの設置を検討する方もいます。
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ビルトインガレージのメリット
- ここからは、ビルトインガレージを作るメリットを解説します。
- ・車を長持ちさせられる
- ・土地が狭くても駐車スペースを作れる
- ・趣味部屋にもなる
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車を長持ちさせられる
- ビルトインガレージは車を風雨・紫外線・黄砂・鳥の糞などから守れるメリットがあります。紫外線による塗装の色あせや、雨風によるサビの発生も抑えられるため、車体の劣化を防ぎ、長持ちさせることが可能です。
- 実際、屋根がある駐車場とない駐車場では、車体へのダメージの蓄積具合に大きな違いが生じます。洗車の頻度も減って維持管理の手間も軽減されるので、長い目で見るとコストパフォーマンスがよくなります。
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土地が狭くても駐車スペースを作れる
- ビルトインガレージを建物の一部として組み込むことで、土地が狭くても駐車スペースを確保できます。特に都市部などでは敷地面積が限られているため、狭い土地を有効活用する手段としてよく取り入れられています。駐車場を借りたくない人におすすめです。
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趣味部屋にもなる
- ビルトインガレージは趣味の空間としても活用できます。バイクや自転車の保管場所、DIYの作業場、あるいはサーフボードや釣り道具などの収納場所としても使えます。シャッターを閉めれば、周囲を気にせず趣味に没頭できるのが嬉しいポイントです。
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ビルトインガレージの設置費用
- ビルトインガレージの設置費用は、一般的には延べ床面積1坪あたり40万円〜70万円程度が相場とされています。つまり、1台分なら4〜6坪で160〜420万円程度です。月極駐車場に比べて高額ですが、メリットを考慮すると費用対効果は高いといえるでしょう。
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ビルトインガレージを設計する際のポイント
- 住宅設計時にビルトインガレージのスペースも考慮して作るなら、次のことを考えて設計すると失敗しにくくなります。
- ・趣味部屋として使うことも考えておく
- ・愛車のサイズより余裕を持ったスペースに
- ・雨に濡れない動線設計にする
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趣味部屋として使うことも考えておく
- ビルトインガレージは趣味部屋としても活用できます。車いじりやDIY、プラモデル制作を楽しむスペースにしたり、ソファやテーブルを置いて第2のリビングとして活用したり。ガレージ内に出入口を設ければ、雨の日の買い物などにも便利です。
- 設計時には趣味や使い方を考慮し、多目的に使用できるスペースにしておくと後悔しにくくなります。
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愛車のサイズより余裕を持ったスペースに
- 前述したとおりガレージ設計の段階で、現在の車両サイズだけでなく将来的な車両変更や追加を考慮したスペースを確保しておきましょう。もし車両サイズを変更しなくても、乗り降りするスペースが広いとストレスを感じにくくなるので、満足度を高めるためにも有効です。
車体の大きさだけでなくタイヤの保管・工具・アウトドア用品などを置くスペースも確保しておくと、趣味部屋として使い勝手が良い部屋になります。 -
雨に濡れない動線設計にする
- ガレージから居住空間への動線設計は、後悔しやすいポイントの1つなので、じっくり考えましょう。雨の日でも濡れることなく移動できるよう、ガレージと屋内を直接つなぐ出入口を設けられると理想的なビルトインガレージになります。
- 出入口の位置をキッチンやパントリーに近づけることで、買い物帰りに重い荷物を持って長距離移動する必要がなくなるため、奥様にも喜ばれます。
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まとめ
- 今回は、ビルトインガレージとガレージハウスの違いからメリット・デメリット、設置する際に知っておくべきことまで詳しく解説しました。車が好きな方にとって、ビルトインガレージは一種の憧れの存在かもしれません。例えば、ワゴン車が2台入る大型ビルトインガレージがあったら、愛車をきれいに保ちつつ、2台並んでいる様子を満喫しやすくなります。
- 大きなガレージは、耐震性が落ちるため作るのが難しいと断られる可能性もあります。しかしワンズキューボなら、大きな空間を作るのが難しいとされている木造建築でも大きなガレージを設けることが可能です。以下のリンクにて大型ビルトインガレージを作った例を紹介しているので、気になる方はご覧ください。
- □ウッドワンのワンズキューボをみる
- □ビルトインガレージの施工事例をみる
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