2025.12.24
ウッドワンのLVL構造材「JWOOD工法」が拓く、経済性と設計自由度を両立した木造4階建て
2025.12.24
# JWOOD工法 # LVL構造材 # ウッドワン # コスト削減 # 広島 # 木造4階建て「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
目次

広島に誕生!「LVL」で叶える、環境にも経済的にも優しい新しい4階建て建築
広島市の中心部に、ウッドワンの「JWOOD工法」を使った宿泊施設が誕生します。全国的に木造中高層建築が増える中、本プロジェクトは、「コスト」「設計の自由度」「耐久性」という、お客様が抱える複数の課題に、私たちウッドワンがどう応えたかを示す好事例として、今、社内外から熱い注目を集めています。
鉄骨造の約6割コスト削減へ!高強度LVLを武器にした挑戦

今回ご依頼いただいたビルダー様は、当初、鉄骨造や木造3階建てを事業主様へ提案されましたが、収支が合わず一時的に計画を断念されていました。しかし、「木造4階建てができれば収支が合いそうだ」ということで、当社にご相談をいただき、当社の構造システム営業部と設計陣は、独自の高強度LVL材を用いた構造提案に知恵を絞りました。
木造では大断面集成材など高コストな特殊工法が採用されがちです。そこで当社は、高強度LVL材を活かし、特殊な工法に頼らず標準的な木造技術の適用範囲内で合理的な構造計画を成立させることに徹底的にこだわりました。
その結果、鉄骨造の約6割のコストで計画を実現することができ、事業主様からは「鉄骨造と比較して、コストを大幅に抑えられた」というお言葉をいただくことができました。
標準的な木造技術の適用範囲内で計画したことで、材料コストだけでなく、施工性や設計の手間もぐっと抑えられ、お客様の収益アップにダイレクトに貢献できたのです。

現場の「声」が育てた、進化した木造建築の強み

他社と比較検討される中、当社のJWOOD工法が選ばれた決め手の一つが、「空間の確保」でした。
・105mm幅のLVL材を使用することで、他社の木質ラーメン構法で問題となった「柱の径が太くなり、廊下などの有効寸法が確保しにくい」という課題をクリア。
・既存の2階建てで実績のある耐力壁や、非住宅建築で使用する既製品の金物を組み合わせることで、特殊な構法に頼らず4階建てに対応可能に。
この構造設計は、4階建てを視野に入れた構造設計のテクニックとコスト削減の手法を長年にわたり模索してきた当社の知見に基づいています。そして、現場立会い時に棟梁と密にコミュニケーションを図る中で、精度の高い伏図(ふせず)作成の重要性といった具体的な学びを得ることができました。この学びは、今後の受注物件における工期短縮と品質確保に直結する重要な資産となります。
この「知恵と工夫」を凝らした設計で、お客様が求める快適な床面積を確保し、さらに腐朽やシロアリ対策(JWOOD EX)を施すことで、長く安心して利用できる耐久性の高い建物を提供できたことも、私たちにとって大きな自信となりました。

森を育て、木を活かす。全社「ワンチーム」の未来への挑戦
このプロジェクトには大きな反響があり、9月にはビルダー様のご厚意で構造見学会を開催。全国から総勢61名もの施工会社や設計事務所の方々にお越しいただきました。
この際、ビルダー様からは、JWOOD EXが乾式加圧注入を施し、「劣化対策等級3」の基準を満たしていることが、長期的な建物運用を見据えた重要な採用の決め手になったとのお言葉もいただきました。また、広島経済レポートや日刊木材新聞の一面にも掲載されるなど、この木造4階建ての挑戦は大きな注目を集めています。
お客様からの具体的なご要望は、当社の技術者、営業スタッフ全員の進化を促す「活きた情報」です。この情報を最大限に活用し、木造建築の適用範囲を積極的に拡大してまいります 。
ウッドワンは、森を育て、木を活かすことを大切にする企業として、木の温もりと環境に優しい建築を広く提供していきます。これからも、構造設計と建材販売が一体となった「ワンチーム」体制で、自然と人、社会が調和する持続可能な未来の実現に貢献してまいります。

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