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2025.09.26

小上がりとは?メリット・デメリットを解説

2025.09.26

# 和室 # 小上がり # 畳
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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シンプルな和風空間

お子さんが遊んだり洗濯物を畳んだり、時にはゆっくりと読書を楽しんだりと、暮らしの様々なシーンで活躍する小上がりのスペース。我が家にも取り入れてみたいけれど、実際どうなの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで​​この記事では、小上がりの基本的な知識から、実際の施工事例、そして導入前に知っておきたいメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。限られたスペースを有効活用しながら、おしゃれで使いやすい家を作りたい方は、ぜひ最後まで見てみてください。

小上がりとは

小上がりの畳部屋

小上がりとは、部屋の一部に段差を設けてつくる小さなスペースのことです。床に段差をつけることで部屋をゆるやかに区切る、和洋問わず取り入れられる住宅デザインのひとつとして注目されています。

リビングの一角や寝室、子ども部屋の一部に設けられることが多いです。畳を敷いて和の雰囲気を出したり、フローリング仕上げにしてモダンな印象にしたり、目的や好みに応じてアレンジできます。

小上がりをもうけるデメリット

デメリットの積み木

小上がりを作ることで生じる安全性の問題や、日常生活での不便さについて知りたい方も多いでしょう。そこで、メリットより先にデメリットをご紹介します。

  • ・つまずきや転倒のリスクがある
  • ・模様替えに制限が出る
  • ・ロボット掃除機が使えない
  • つまずきや転倒のリスクがある

  • 小さなお子さんやご高齢の方にとっては、段差がつまずきや転倒の原因になりかねません。夜暗くて視界が悪いときや急いでいるときには、段差に気づかず足を引っかけることも。家にはじめて来た方が段差に気づかずに転んでしまう可能性もあります。
  • 安心して使うには、段差の高さや照明、滑り止め対策などをしっかり考えましょう。
  • 模様替えに制限が出る

  • 家具の配置や模様替えをしにくくなるのも小上がりのデメリットです。段差のあるスペースは、インテリアのバリエーションが狭まることもあります。
  • せっかくのスペースを有効活用したくても「ここにはこれしか置けない」といった制約がストレスになることも。ライフスタイルや家族構成の変化に柔軟に対応したい場合、小上がりを設けない方が良いケースもあると知っておきましょう。
  • ロボット掃除機が使えない

  • 暮らしに欠かせない存在となっていることも多いロボット掃除機ですが、小上がりの段差を越えられません。リビング全体をロボット掃除機で掃除することができず、結局自分で掃除しなければならないことになります。
  • 家事の負担を減らすために導入したロボット掃除機が活用できないと不便に感じることもあるでしょう。忙しい毎日を送る方にとって、このデメリットは大きなストレスとなる可能性があります。
  • 小上がりをもうけるメリット

  • メリットの積み木
    • 小上がりにはもちろんメリットもたくさんあります。ここでは3つご紹介します。
    • ・多目的に使える
    • ・空間にメリハリができて広く見える
    • ・床下を収納スペースとして使える
  • 多目的に使える

    小上がりは、ちょっと横になって休んだり洗濯物を畳んだりお子さんと遊んだりと、日常のあらゆるシーンで活用できる場所です。特に子育て中の家庭では、おむつ替えやお昼寝スペースとしても便利で、お子さんを遊ばせておくときも、家事をしながら目が届く安心感があります。

    また、腰掛けたり物を置いたりできるため、ソファやベンチのような「半家具」としての役割も果たします。小上がりにカーテンや障子、アコーディオン式のパーテーションを設ければ、あっという間に半個室として使える空間に。工夫次第で多彩な使い方ができるのが、小上がりの魅力です。

    空間にメリハリができて広く見える

    部屋の一角を一段高くすることで、狭い部屋でも奥行きや立体感が加わります。特にワンルームなどの間取りが単調な部屋の場合、小上がりが仕切りの役割を果たしてくれる効果もあります。部屋にリズムと遊び心が加わることで、飽きの来ない部屋になります。

    床下を収納スペースとして使える

    小上がりの床下は、収納スペースとして活用できます。季節ものの服や布団、お子さんのおもちゃなど、かさばるアイテムをスッキリ片づけられるのが嬉しいポイントです。

    引き出し式や跳ね上げ式など、使い勝手に合わせた収納設計ができるため、物を増やさずに収納を増やしたいというニーズにもぴったりです。棚を置くスペースも省けるので、その分部屋を広く使えます。限られたスペースを最大限に活用する必要がある日本の住宅に、小上がりの下の収納はありがたいといえるでしょう。

    小上がりのある家の実例

    ここからは、実際に小上がりを取り入れた住宅の事例をご紹介します。それぞれ異なるライフスタイルや好みに合わせた小上がりの活用方法が見られて、どれもすてきな空間に仕上がっています。

    木と白のやさしい調和

  • 木と白のやさしい調和
  • □施工事例を詳しくみる段差があることで部屋に奥行きが生まれ、家族がそれぞれの時間を過ごしながらも、自然と一体感を感じられる設計です。木と白を基調としたスペースは、どんなインテリアにも馴染みますし、開放的で明るい印象になります。お子さんの遊び場や、くつろぎの読書スペース、時には来客のおもてなし空間としても活躍する、まさにマルチなスペースになっています。

    リノベーションが叶えた、穏やかな午後のひととき

  • リノベーションが叶えた、穏やかな午後のひととき
  • □施工事例を詳しくみる
  • 懐かしさと新しさが融合した、魅力的な小上がりの例です。畳とダウンライトが作り出す陰影が、上質な和の雰囲気を演出しています。小上がりでくつろぎながら穏やかな午後の日差しを感じる、そんな贅沢な時間が日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
  • 自分だけの時間を楽しむ小上がりの和室
    自分だけの時間を楽しむ小上がりの和室

  • □施工事例を詳しくみる
  • リビングの一角にひっそりと佇む小上がりの和室は、まさに自分だけの隠れ家。L字に間仕切られた小上がりは引き戸を閉めれば個室になるので、客間や書斎としても使えます。格子デザインの引き戸のおかげで、光を優しく取り込みながらも居心地の良さを守れる設計になっています。オークの無垢材が使われた小上がりは、読書をしたり瞑想をしたりと、心穏やかな時間を過ごすのに最適な場所です。
  • 素足と笑い声

  • 素足と笑い声
  • □施工事例を詳しくみる
  • ご家族の賑やかな声が聞こえてきそうなこの家は、シンプルながらも質の良い本物の木をふんだんに使ったデザインが魅力です。小上がりには、素足にも心地よい無垢の床材が使われていて、お子さんが安心して遊べる場所として設計されています。開放的な吹き抜けとオープン階段で家全体に光と風を取り込めるようになっていて、家族みんなが自然と集まる仕掛けができています。家族の絆を深める特別な場所として、長く愛され続けることでしょう。
  • まとめ

  • 白いスタジオ空間
  • 本記事では、小上がりのメリット・デメリットやおしゃれな施工事例を解説しました。小上がりは限られたスペースを有効活用しながら、空間にメリハリと機能性をもたらす魅力的な設計手法です。家族構成やライフスタイルに合わせて慎重に検討することで、理想の住まいに近づけることができます。
  • なお、おしゃれな家にする方法は小上がり以外にもあるので、これから建てる家を理想に近づけるヒントが欲しい方は、以下の施工例も参考にしてみてください。
  • □施工事例をもっとみる

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