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2025.07.18

桧の特徴|建材としてのメリット・デメリットを解説

2025.07.18

# 桧 # 桧の特徴 # 桧床材 # 経年変化
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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年輪が美しい大きな丸太

香り高い桧を使った家って、憧れますよね。旅館の浴室や高級建築によく使用されている桧。今回はそんな桧の特徴と、取り入れる際に気をつけたほうが良い欠点を解説します。これから建てるご自宅に桧の建材を取り入れたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

桧の特徴・メリット

桧の板

まずは木材としての桧の良いところを、以下の項目にわけて見ていきます。

  • ・見た目
  • ・強度
  • ・香り
  • ・耐水性
  • ・抗菌・消臭作用
  • ・防虫効果
  • ・加工
  • 見た目

  • 桧は針葉樹ならではの直線的な木目と、淡い白色の木肌が特徴的です。光沢があって高級感を漂わせているため、神社仏閣の建築材や高級家具の材料としてよく利用されています。
  • 時間が経つにつれて表面に艶が増し、味わい深い色合いへと変化していくので、経年変化も楽しめる木材です。
  • 強度

  • 軽くて柔軟性がある桧は、耐湿性・耐水性・弾力性を兼ね備えています。日本最古の木造建築である法隆寺にも使用され、1300年経った今でも健在なことで、桧の強度が証明されています。
  • 長い間保存しても劣化しにくいので、長く使える実用性の高い木材といえるでしょう。50年、100年スパンで使いたい家を建てる際には、ぜひ取り入れたい木材です。
  • 香り

  • 桧にはリラックス効果があるといわれています。独特な香りの中に、フィトンチッドやαピネンと呼ばれる成分が含まれているからです。
  • フィトンチッドは自律神経を沈静化し、αピネンには副交感神経を刺激する作用があります。この作用で血圧の上昇を抑えたり、睡眠の質を高めたりといった効果も期待できる点が、桧のすばらしいところです。
  • 耐水性

  • 桧は水や湿気に強い木材です。そのため風呂やサウナなど、高温多湿の環境でよく使われています。もちろん、キッチンのフローリングなど、水濡れが心配な場所にも使いやすい木です。
  • 耐水性を求めたいところに、ピンポイントで桧を使うのも良いでしょう。
  • 抗菌・消臭作用

  • 桧には抗菌効果もあります。木材を腐らせる腐朽菌の増殖を抑えられるので、何年経っても劣化しません。
  • 消臭効果もあるので、布団やカーペットの下に敷くシートにも使われています。菌が増殖して悪臭を放つ恐れがないのも、桧の嬉しいポイントです。
  • 防虫効果

  • 桧には防虫効果があり、害虫から木材を守る特性を備えています。桧の木材に含まれる「ヒノキオール」や「αカジノール」といった成分が、シロアリやダニなどの害虫を寄せ付けない働きを持っているからです。虫食いの心配がないため、住宅の土台や柱など建物の重要な部分にも桧が使われます。
  • 化学薬品を使わずに虫を避けられるので、小さなお子さんがいて化学物質に敏感になっている方にもおすすめです。
  • 加工

  • 桧は、柔らかい木質で加工しやすいのが特徴です。木目がまっすぐで均一なため、切断や削り作業がスムーズにできます。加工のしやすさから、職人やDIY愛好者にも大人気。
  • 釘やネジをしっかりと固定することができるので、細かい細工や彫刻にも桧はよく使われます。桧で作った作品は、美しい光沢のある滑らかな仕上がりになるため、高級感が出るのも人気の理由です。
  • このように、桧は住宅建材から家具、装飾品に至るまで幅広い用途で使用されている優れた木材なのです。
  • 桧の欠点

  • 〇と×が描かれたブロック
  • ここまで桧の優れた点をたくさん挙げてきましたが、真剣に桧の使用を検討している方のために、あえて欠点もお伝えしておきます。
  • ・コストが高い
  • ・傷つきやすい
  • コストが高い

  • 桧材は高級木材として知られているので、その価格の高さは他の木材と比べて顕著です。というのも、桧が成材するまでには50年以上の長い年月が必要であり、伐採後も丁寧な手入れが求められるためです。生産量が限られているせいで、希少性が価格を押し上げている側面もあります。
  • さらに、桧材の美しい木目や高い耐久性、抗菌性などの特性が付加価値を生み出して、高価格の要因の一つになっています。ただし、長期的な耐久性と美しさを考慮すれば、コストが高すぎるとはいえないでしょう。
  • 傷つきやすい

  • 桧は比較的柔らかい木材であるため、家具やフローリングに使用した際に、重い物を落とすと傷や凹みがつきやすいという欠点があります。
  • ただし同時に、この柔らかさにより衝撃を吸収しやすいというメリットも持ちあわせています。弾力性や強度については、先ほどメリットの項目でお伝えしたとおりです。表面の傷はサンドペーパーなどで簡単に修復できるため、メンテナンスすれば長く使用し続けられます。
  • 桧の特徴に関してよくある質問

  • Q&Aと描かれたブロック
  • 最後に、桧についてよく聞かれる質問に回答していきます。
  • ・なぜ桧は高級なのでしょうか?
  • ・桧は経年劣化しますか?
  • ・「檜」と「桧」の違いは何ですか?
  • なぜ桧は高級なのでしょうか?

  • 桧が高級とされる理由は、その希少性と特性にあります。桧は成木になるまで50年以上の歳月が必要なため、一度にたくさん採れるわけではありません。また、育成や管理には膨大な労力がかかります。桧が栽培されて木材として活用されるまでのストーリーが気になる方は、以下のページも併せてご覧ください。
  • □ウッドワンの国産材コンビットソリッドJビハインドストーリー
  • 桧が高級なのは、木材が採れるまでに時間がかかるからだけではありません。光沢のある美しい木肌と芳醇な香りも魅力の一つであり、高級建材としての価値を高めています。つまり、高級感のある見た目と香りも相まって、さらに高い価格になっているのです。
  • 桧は経年劣化しますか?

  • 桧は年数が経過するにつれて白から褐色に変化していきます。年数の経過とともに表情を変えていくのは、経年劣化というより経年変化といえるでしょう。美しい経年変化は桧独特の風合いを生み出し、木材としての味わいが増していきます。桧は変化しますが、それを劣化と捉える方は少ないといえます。
  • 「檜」と「桧」の違いは何ですか?

  • 「檜」と「桧」はどちらもヒノキを指します。表記が違うだけです。一般的には「檜」が正字(本来の漢字)で「桧」は略字として使われています。
  • ただし、用途や地域によって使い分けられる場合も。いずれの表記もヒノキの特性や価値に差はないので、気にする必要はないといえます。
  • まとめ

  • 木を見定める木こり
  • 今回は、桧の特徴をメリット・デメリットにわけてお伝えしました。日本人が1000年以上前から使っている桧は、暮らしに取り入れやすい木材です。長く使い続けられる家を作りたいなら、桧を取り入れてみるのも良いでしょう。
  • 国産材の桧の無垢フローリングをお探しの方は、以下のリンク先をご覧ください。空間になじむやさしい風合いのフローリングをご紹介しています。さらに、桧が私たちの元へ届くまでのストーリーも見られます。ぜひ目を通してみていただけると幸いです。
  • □ウッドワンの国産材コンビットソリッドJビハインドストーリー
  • □国産材コンビットソリッドJの商品仕様をみる

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