「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。
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目次
和室リビングは、家族みんながくつろげる空間になります。家具も少なくて済むため、スッキリと心地よいリビングを求めている方におすすめです。
しかし、和室というと古い家屋にある古風な畳をイメージする方も多いでしょう。本記事では、和室リビングのメリット・デメリットからおしゃれなリビングにするポイントまで解説します。ぜひ参考にしてみてください。
和室リビングのメリット
和室リビングにするメリットは次の3つです。
- ・必要な家具が少ない
- ・床が冷たくない
- ・畳やこたつでくつろげる
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必要な家具が少ない
和室リビングはソファや椅子を使わず座布団やクッションだけで十分なため、洋室のリビングと比べて必要な家具が少ないのが特徴です。家具が少ない分、掃除や片付けも楽なのが嬉しいポイント。
最小限の家具に囲まれていると、不思議なことに頭も心もスッキリしやすくなります。シンプルを心がけて生活したい方にぴったりです。
床が冷たくない
洋室の場合は冬のフローリングが冷たく感じることがありますが、畳のある和室リビングではその心配がありません。畳は保温性が高く、足元が冷えにくいため、寒い季節でも快適に過ごせます。
足元が冷えにくいので身体も冷えにくく、小さな子どもや年配の方がいる家庭でも安心です。畳の温もりを感じられるリビングにしたいなら、和室リビングにしてみましょう。
畳やこたつでくつろげる
和室リビングの最大の魅力は、なんといっても畳やこたつを置いてリラックスできる点です。畳に寝転びながらのんびりとくつろげるのは、フローリングにはない和室ならではの醍醐味でしょう。
特に、冬のこたつには抗いがたい魅力があります。こたつに入って心がほぐれると、日々のストレスでささくれだった気持ちも忘れてしまうはず。家族や友人が自然と集まる温かいリビングにしたい方は、和室リビングを設けることをおすすめします。
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和室リビングのデメリット
- 快適なイメージが強い和室リビングですが、畳を敷くことで以下のようなデメリットも発生します。
- ・畳の手入れが大変
- ・カビやダニが発生しやすい
- ・家具のへこみ跡がつきやすい
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畳の手入れが大変
畳は定期的な手入れが必要で、湿気を吸いやすいため対策が欠かせません。特に梅雨の時期はカビが発生する可能性が高いため、除湿器や換気を使って湿度を調整することが大切です。
また、日光による色あせを防ぐために、こまめにカーテンを閉めるなどの工夫も必要です。適切な手入れや湿気対策を習慣化すれば、畳を長持ちさせられます。
カビやダニが発生しやすい
畳は自然素材で作られているため、カビやダニが発生しやすいのも気になるポイントです。特に、畳の隙間に溜まったほこりやゴミがダニの餌になりやすいので要注意。子どもが寝転んでも安心できるリビングを保つには、定期的に掃除機をかけることが大切です。
除湿器やエアコンを使って湿度を抑えたり、消毒用アルコールや専用スプレーを使ったりすることで、カビやダニの発生を予防できます。
家具のへこみ跡がつきやすい
畳は柔らかい素材でできているため、重い家具を長期間置くとへこみ跡がつきやすくなります。一度深いへこみ跡がつくと、専門業者に直してもらったり畳を張り替えたりする必要が出てきます。
へこみを防ぐためには家具の脚にフェルトやゴム製の保護シートを貼る、定期的に家具を移動させるなどの工夫が必要です。へこみ跡をつけたくない方は、いっそ座布団のみ置く和室にするのも一つの手です。
和室リビングのレイアウト
- 和室リビングとひとくちにいっても、厳密には次の3つのパターンがあります。
- ・リビング全体を和室にするパターン
- ・リビングの一部を和室にするパターン
- ・リビングに隣接するスペースを和室にするパターン
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リビング全体を和室にするパターン
- 最もイメージしやすいのは、リビング全体を和室にするパターンでしょう。リビング全体を和室にすることで、部屋に落ち着きと統一感が生まれます。畳が一面に敷かれた空間はリラックス効果が高く、くつろげる空間にしたい方にぴったりです。
- ただし、畳のメンテナンスが必要で、湿気対策や防虫対策が欠かせません。また、デザイン次第では古風な印象を与えかねないため、おしゃれな和室リビングにしたいなら畳のデザインにこだわってリビングを作りましょう。
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リビングの一部を和室にするパターン
リビングの一部のみを和室にするパターンもあります。たとえば、床の段差をつける小上がりにすることで、視覚的にも空間のアクセントになります。小上がりの床下部分は収納スペースにするなどのアレンジも可能。
洋室にちょっとだけ和の魅力を取り入れて楽しみたい方におすすめしたい方法です。
リビングに隣接するスペースを和室にするパターン
リビングと和室を分けたいけれどつながりも持たせたい人は、リビングの隣の部屋を和室にするのが良いでしょう。リビングと和室の間にスライドドアを設置することで、必要に応じて空間を仕切れるようにするのがおすすめです。
このパターンなら、スライドドアを開けた状態で使用することでリビングを広く見せられます。和室と洋室を区切りたいときはドアを閉めるだけでいいので、必要に応じて使い分けられるのが便利です。
おしゃれな和室リビングにするコツ
- 最後におしゃれな和室リビングにするコツを3つお伝えします。
- ・個性的なデザインの畳を敷く
- ・背の低い家具で部屋を広く見せる
- ・北欧風家具を置いて少し洋風に
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個性的なデザインの畳を敷く
- 最近ではカラーバリエーションや模様が豊富な畳や、半畳サイズのモダンな畳などが登場しています。たとえば、和室の雰囲気を崩さないグレーやブラウンの畳はシックで洗練された印象に、市松模様や直線的なデザインを選べば古風でありながら現代風の和モダンな空間になります。
- 個性的なデザインの畳を敷くと一気におしゃれになるので、畳を取り入れたいけれど古風な印象にはしたくない、と考えている方はぜひ取り入れてみてください。
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背の低い家具で部屋を広く見せる
- 和室リビングを広々と感じさせたい場合は、背の低い家具を選ぶことがポイントです。座椅子・脚の短いローテーブル・収納付きの小上がりなどは圧迫感がないので、部屋全体がスッキリした印象になります。
- 背の低い家具は視線を下げる効果もあり、天井が高く見えるため部屋に開放感が生まれます。畳やこたつとも相性が良いので、デザイン的にも和室リビングに調和しやすいです。
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北欧風家具を置いて少し洋風に
- 北欧風家具を取り入れると、和の雰囲気を崩さずに、少し洋風なテイストを加えられます。北欧家具はシンプルで自然素材を活かしたデザインが多く、畳や木目調の床にも馴染むのが特徴です。
- たとえば、白やナチュラルウッドのテーブルや椅子を組み合わせると、落ち着いた北欧風インテリアが完成。間接照明やファブリック小物でアクセントをつければ、さらに洗練されたリビングになります。
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まとめ
- 今回は和室リビングのメリット・デメリットからおしゃれな和室リビングを作るコツまでご紹介しました。和室というと古い家にありそうなイメージを抱いている方も多いですが、工夫次第でスタイリッシュなリビングにすることも可能です。
- 洋風なリビングに一部だけ和の要素を取り入れたいなら、小上がりの和室スペースを設けるのがおすすめです。ふだんは洋室のリビングで生活しつつ、リラックスしたいときだけ畳でくつろぐなど、目的によって使い分ければ和洋どちらの魅力も楽しめます。洋室に調和する和室リビングの具体例は以下のリンクにてご覧いただけます。気になる方はチェックしてみてください。
- □施工事例 自分だけの時間を楽しむ小上がりの和室
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