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2025.10.27

家族みんなが使いやすいファミリークローゼットとは?メリット、デメリット、間取りまで解説!

2025.10.27

# ウォークインクローゼット # クローゼット # ファミリークローゼット # 収納 # 収納 アイデア
WOODONE編集部

「木のぬくもりを暮らしの中へ」をテーマにキッチン、建具、床等の住宅部材をトータルでご提案する(株)ウッドワン。 編集部では、皆さまが快適な家づくりをするための役立つ情報や、楽しいコンテンツを日々こつこつ集めて発信してきます。

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家族の衣類があちこちに散らかっているのを「片付けて!」と注意するのが嫌になっていませんか?

いっそのこと家族全員の衣類を一か所に集約したい。そんなときに役立つのが「ファミリークローゼット」です。ファミリークローゼットを導入すれば、家全体がすっきりと整った空間になり、片付けの手間も減らせます

この記事では、ファミリークローゼットのメリットや後悔しがちな点、設置場所や間取りの事例をご紹介し、効率の良い収納を実現するためのヒントをお届けします。

ファミリークローゼットとは

ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類や持ち物を一か所にまとめて収納するための収納スペースのことです。一般的には、個人の部屋ではなく玄関や洗面所の近くに設けられます。家族全員の衣類をまとめて置けるため、洗濯物の片付けや衣替えがしやすくなります。日々の片付け時間や家事の負担が軽減されるため、共働き世帯や大家族に特に人気があります。

個人のプライバシーを重視する方には不向きな場合もありますが、限られたスペースを有効活用し、家事効率を大幅に向上させる収納方法として注目されています。

ファミリークローゼットの種類

ファミリークローゼットは、ウォークインタイプとウォークスルータイプの2種類があります。

ウォークインタイプ

出入り口が1か所のみで、通り抜けができません。

出入り口が少ない分、壁面を収納スペースとして最大限に活用できるため、収納力が高いです。個室のような空間になるため、着替えのスペースとしても使いやすいですが、湿気やにおいがこもりやすいので、換気対策が必要です。

ウォークスルータイプ

出入り口が2か所あり、通り抜けが可能です。

家の中の回遊性が高まり、生活動線がスムーズになります。例えば、玄関から入ってすぐに着替えを済ませたり、洗濯物を干す場所から直接収納したりといった家事動線の短縮に役立ちます。また、通り抜けができるため、通気性が良いのも特徴です。出入り口が2か所ある分、ウォークインタイプに比べて収納スペースが少なくなります。

また、ファミリークローゼットのレイアウトは「I型」「Ⅱ型」「L型」「コの字型」の4つに分けられます。

(左から順にI型、Ⅱ型、L型、コの字型)

Ⅰ型

片側の壁だけに収納棚を設置するタイプです。広いスペースがなくても設置しやすく、ウォークイン・ウォークスルーどちらでも対応できます。

Ⅱ型

  • 向かい合った壁の両側に収納棚を設置するタイプです。 I型よりも収納力が高いです。ウォークスルータイプにすると、両側の収納棚の間を通路として使えます。

L型

  • L字型に2つの壁面に収納棚を設置するタイプです。コーナー部分も有効活用でき、収納力が高いです。また、どこに何があるか全体を見渡しやすいため、整理整頓がしやすいです。
  • コの字型

  • 出入り口以外の3つの壁面に収納棚を設置するタイプです。最も収納力が高く、たくさんの衣類や荷物を収納できます。広いスペースがある場合におすすめです。
  • クローゼット内で着替えを完結させたい場合にも適しています。

ファミリークローゼットのメリット

まずは、ファミリークローゼットを導入するメリットをご紹介します。

1. 朝の準備がスムーズになる

朝の忙しい時間帯に、家族がそれぞれの部屋で身支度をしていると、探し物が増えたり洗面所が混み合ったりしがちです。ファミリークローゼットがあれば、家族の衣類や持ち物が1か所にまとまっているため、着替えや準備がスムーズに進みます。特に小さなお子さんがいる家庭では、着替えのサポートが楽になり、朝の慌ただしさを軽減できるでしょう。

2. 家事動線がコンパクトになる

洗濯物を各部屋に運んで収納する手間が省ける点が大きなメリットです。乾燥させた洗濯物をそのままファミリークローゼットにしまえるため、「洗濯する→干す→しまう」といった家事の動線が短縮されます。

3. 部屋が散らかりにくい

リビングや個室に衣類が散らかるのを防ぎ、家全体がすっきりとした印象になります。アイロンがけなど、衣類のお手入れもクローゼット内でまとめてできるため便利です。また、1か所にまとめて収納することで、どこに何があるか把握しやすくなり、無駄な買い物を減らせる可能性もあります。

4. 各部屋を広く使える

個室にクローゼットを設ける必要がなくなるため、その分、子ども部屋や寝室、共有スペースを広く確保できます。家具の配置も自由になり、より開放的でゆとりのある暮らしが実現します。

  • 5. 自由な内装が楽しめる

  • ファミリークローゼットは、家族だけが使う空間だからこそ、思い切った内装を楽しめます。好みの壁紙を貼ったり、遊び心のある装飾を施したりと、家族の好みやセンスを存分に活かせます。
  • ファミリークローゼットのデメリット

    ファミリークローゼットの導入には、次のようなデメリットもあります。

    1. 広いスペースが必要になる

    ファミリークローゼットを設置するには、最低でも3畳程度のスペースが理想とされています。通り抜けられるウォークスルー型にする場合は、さらに広いスペースが求められます。限られた居住スペースで、ファミリークローゼットにどのくらいの広さを割くか、他の部屋とのバランスを考える必要があります。

  • 2. 個人のプライバシーが確保しにくい場合も

    ファミリークローゼットは家族共有のスペースであるため、個人の持ち物や着替えを他の家族に見られたくない人にとっては、プライバシーの確保が課題になることがあります。特に思春期のお子さんがいる家庭では、それぞれの個室に収納があった方が良いと感じるかもしれません。

    3. 配置によっては使い勝手が悪くなる

    ファミリークローゼットの場所がリビングから離れていたり、動線が悪かったりすると、かえって使いづらさを感じることがあります。家事動線を考慮した配置でないと、せっかくのメリットが活かせないこともあります。導入を検討する際は、間取りと生活動線を綿密にシミュレーションすることが重要です。

    4. 適切な換気対策が必要

    家族の衣類が集中するため、湿気やニオイがこもりやすくなる可能性があります。カビやダニの発生を防ぐためにも、窓や換気扇を設置するなど、適切な換気対策が不可欠です。特に、湿気の多い季節や地域では注意が必要です。

    後悔しないファミリークローゼットをつくるポイント

    ファミリークローゼットを後悔なく作るためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

    1. 必要な収納量をしっかり見積もる

    最も後悔しやすいのは、「収納が足りない」ことです。家族全員の衣類や小物、季節物を事前にリストアップし、将来的に増える可能性のある物(子供の成長に伴う衣類、趣味の道具など)も考慮しておきましょう

    2. 通路幅と動線を確保する

    使いづらいファミリークローゼットにならないよう、通路幅と動線を確保することが大切です。人がスムーズに通り抜けたり、服を選んだりできる通路幅は60cm〜90cm程度が目安とされています。引き出しを開けるスペースや、服を選ぶ際に数歩動くことを考えると、余裕を持たせた方が使いやすいです。

    洗濯物を干す、取り込む、たたむ、収納するという一連の家事動線の中にファミリークローゼットが組み込まれていると、家事が格段に楽になります。

    3. 収納方法を具体的に計画する

    漠然とスペースを作るのではなく、何をどこにどう収納するかまで考えましょう。

    パイプハンガーの高さ、数を明確にする

    ロングコート用、シャツ・ジャケット用など、掛ける衣類に合わせて高さを決めましょう。二段にする場合は、下の段の服の丈も考慮しましょう。

    可動棚を取り入れる

    棚板は、高さを変えられる可動棚にすると、収納する物の大きさに合わせて柔軟に対応できます。

    引き出しや収納ケースを活用する

    下着や靴下、小物などは引き出しや収納ケースを活用するとすっきりと片付きます。事前に収納したいケースのサイズを測っておくと良いでしょう。

    4. 柔軟性を持たせる

    一度作ると変更が難しいため、将来的な変化に対応できる柔軟性を持たせることが重要です。可動式のパイプハンガーや棚など、配置や高さを自由に変えられる収納システムを取り入れると良いでしょう。これにより、お子さんの成長や収納する物の変化に合わせて、効率的かつ無駄なくスペースを活用できます。

    将来的に用途の変更や、部屋を間仕切る可能性があるなら、コンセントの位置や壁の補強などを考慮しておくことも重要です。

    ファミリークローゼットの設置場所

ファミリークローゼットを設置する場所は、主に以下の3つの動線を考慮して決めるのがおすすめです。

1. 家事動線(洗濯動線)を重視する場合

洗濯から収納までの一連の流れをスムーズにしたい場合は、以下の場所がおすすめです。

ランドリールーム・洗面脱衣室の隣

  • 洗濯機から乾燥、そして収納までが最短距離で完結するため、洗濯物を各部屋に運ぶ手間が省け、家事の時短につながります。特に入浴後の着替えや、パジャマ・タオルの収納場所としても便利です。
  • 物干しスペースの近く
  • バルコニーや室内干しスペースの近くに設置することで、乾いた洗濯物をすぐにしまうことができます。

2. 生活動線(身支度・外出)を重視する場合

  • 朝の忙しい時間帯の身支度や、帰宅後の片付けをスムーズにしたい場合は、以下の場所がおすすめです。

玄関・シューズクロークの隣

外出時に必要なコートや上着、カバン、帽子などをまとめて収納できます。帰宅時も、花粉やホコリを室内に持ち込まずに、すぐに着替えられるというメリットもあります。ウォークスルータイプにして、玄関から直接入れるようにすると、さらに便利です。

リビングの隣

  • リビングで過ごす時間が長い家庭や、小さなお子さんがいる家庭におすすめです。リビングから直接ファミリークローゼットに行けるので、準備や着替えがスムーズになります。

3. 各居室へのアクセスを重視する場合

家族全員が使いやすい場所を優先したい場合は、以下の場所がおすすめです。

廊下沿いや寝室と子供部屋の間

  • 各個室からアクセスしやすい場所にあると、家族全員が利用しやすく、収納場所が一か所にまとまるため、物の管理がしやすくなります。

 ファミリークローゼットのある間取りをご紹介

ここからは、ファミリークローゼットを効果的に配置した間取りの事例を見ていきましょう。家族みんなが使いやすく、家事の負担を減らすためのヒントが詰まっています。

1. 家族の繋がりと家事効率を両立した間取り

1階にLDK、2階に3つの洋室とファミリークローゼットを備えた、ご家族の暮らしに配慮した間取りです。

特に注目したいのは、2階の各居室からアクセスしやすい位置に設けられたファミリークローゼット。ご家族それぞれの衣類をまとめて収納できるため、季節ごとの衣替えもスムーズです。

家族みんなが快適に過ごせる、機能的な収納スペースが魅力の間取りです。

この間取りを詳しくみる

2. 開放的なLDKと充実の収納が魅力の間取り

1階のLDKと2階の各居室がゆとりのある広さで確保された間取りです。

LDKは広々しており、家族みんなが快適に過ごせます。リビング部分には開放感のある吹き抜けがあり、自然光が差し込む明るい空間が魅力です。

2階の中心には、家族みんなで使えるファミリークローゼットを配置。個室に持ち込む服を減らせるため、洋室を広々と使えます。さらに、6.5帖の洋室には、単独で使えるウォークインクローゼットを完備。季節外の衣類や大きな荷物などもまとめて収納でき、洋室をより広く、快適に利用できます。

ゆとりのある空間と充実した収納で、ご家族が笑顔で暮らせる住まいです。

この間取りを詳しくみる

3. 水回りを集約した家事ラク動線と広々LDKのある間取り

この間取りは、家事の効率を最大限に高める工夫が随所に凝らされています。

2階には、洗面・ランドリールームと浴室を配置し、脱衣室も備えられています。衣類を洗う、干す、しまうという一連の作業が2階で完結するため、家事効率が向上します。さらに、ファミリークローゼットも設けられており、家族みんなの衣類を一か所にまとめて収納できます。

1階には24.2帖の広々としたLDKを確保。家族みんなでゆったりとくつろげる広さが魅力です。

家事動線と収納に配慮された、ご家族の暮らしを豊かにする住まいです。

  • この間取りを詳しくみる

    まとめ

  • 今回は、ファミリークローゼットのメリットや後悔しがちな点、設置場所について解説し、間取りの事例もご紹介しました。
  • 家族の衣類を一か所で管理できるファミリークローゼットは、家事の効率化や動線の短縮、散らかり防止など、たくさんのメリットがあります。ただし、本当に使いやすい空間にするには、設置場所や広さ、収納の配置などをしっかり考える必要があります。
  • 「e・ra・bo」のような収納システムと組み合わせれば、靴やバッグ、大型アイテムまですっきり整理でき、家全体の片付けがグッとラクになります。
  • また、ワンズキューボには、このファミリークローゼットを効果的に取り入れた間取りプランもあります。動線や収納計画にこだわった理想の家づくりにご興味のある方は、ぜひワンズキューボのサイトもご覧ください。
  • ご家族に合った収納計画を楽しみながら考えてみてください。

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