〈JWOOD使用現場〉
リバプール・フットボール・センター・川崎
神奈川県川崎市の富士見公園に隣接した敷地に建つ、フットサルコートのためのクラブハウスです。
STRONG ONE 工法の一方向ラーメンフレームを採用し、2階建て部分は無柱空間とするとともにフットサルコートに面した長手側に対し開放的な計画となっています。
こちらは、株式会社ウッドワンが大橋好光東京都市大学名誉教授の指導のもと、国交省『住宅・建築物技術高度化事業』に採択され開発した、JWOOD LVL の柱梁に鋼板を挿入し、部材同士をボルトで接合する木質ラーメン構造システム『STRONG ONE 工法』を採用した第一号の建築で、ビルディングランドスケープ(芝浦工業大学教授 山代悟氏 共同主宰)が意匠設計されたものです。
画像提供:ビルディングランドスケープ
撮影:新良太
物件概要
建築設計:山代悟+ビルディングランドスケープ
内装設計:二ツ木 玄 + 吉田 佑介
構造設計:株式会社ウッドワン一級設計事務所
構造システム共同開発:大橋 好光 東京都市大学名誉教授
用途:事務所
階数・構造:地上2階建て / STRONG ONE 工法
規模:建築面積 211.04㎡(63.8坪) / 延床面積 208.67㎡(63.1坪)
竣工:2023年11月
建築地:神奈川県川崎市
建物外観
STRONG ONE 工法の特長を活かし、フットサルコートに面した長手側に対し開放的な計画となっています。
屋外のデッキスペースや屋上のテラスからの観戦も楽しめます。
建物内観
受付・事務室・待合室:構造の木色と赤のコントラストがとても美しく、クラブハウスの待合室と思えないような快適な癒し空間になっています。
待合室:フットサルコートに対して開口部が大きく開かれ、デッキスペースまで一体化した開放的な空間です。
プランの特徴
STRONG ONE 工法の一方向ラーメンフレームを採用し、2階建て部分は無柱空間とするとともに、フットサルコートに面した長手側に対し開放的な計画となっています。
金物納まり・施工
挿入鋼板はJWOOD LVLの端部にプレセットしており、挿入鋼板のエンドプレート同士をボルト接合にて施工します。
接合部が鉄骨造となるため、中大規模木造に熟練した施工者に限らず鉄骨造の経験のある施工者であれば容易に施工が可能なシステムです。