WOODONE

受賞無し

2020年度

東京都

一級建築士事務所378A

既存の住宅を所有していた祖父母の孫にあたる、4人家族のための住まいのリフォームです。施主は、開放的で回遊性のある空間を望まれました。耐震改修も希望され、2階の一部と屋外階段を減築して、規模を以前の状態に戻すことにしました。間取りは1階全体を1室と見立て、その中心に玄関を配置しました。庭の奥の玄関へと誘うことによって、庭と室内の関係が密接になることを意図しました。また、玄関とLDK間の引戸を全開放すると、1階全室は一体化され、玄関は土間空間のように内外が曖昧となり、さらに庭と室内の関係は密接になります。仕上げは、床材に無垢のフローリング。壁、天井仕上げには珪藻土。扉は突板。そしてキッチンは、オークの無垢材としました。また、断熱仕様を発泡ウレタンの吹付けとし、高い気密性と断熱性を施しました。自然素材で施された開放的な空間は、子供達が「駆け回り」、光と風が「通り抜ける」家となりました。