WOODONE

2021 優秀賞

茨城県

有限会社吉田建築計画事務所

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北茨城の家は、阿武隈山系の山々に囲まれ、建物正面には田畑の広がる日本の原風景といえる地味豊かな立地。施主の「子供達に故郷と思える家を残したい」との思いから始まりました。築110年ほど経過した古民家を、大黒柱や手斧削りの梁、差し鴨居、建具、欄間など、かつての「暮らし」の記憶を大切に残しながら、耐震性・温熱環境、機能的な間取、インテリアなど、現代の暮らしに合った住まいとして、3世代6人家族の住む新たな家としてリノベーションしました。外観は創建当時の意匠を継承し、大屋根はいぶし瓦、軒先は金属板で葺き、壁は漆喰と下見板張りの構成としました。 北茨城地方ならではの伝統的な設えと、明治から令和へと歴史の流れを大切に継承しつつ、古民家ならではの長い時間軸の中で醸し出される味わいある建物となりました。最後に大工さんはじめ、多くの熟練した職人技に支えられて、完成しました事を深く感謝申し上げます。