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アナザーストーリー

カテゴリ : 木にまつわるエトセトラ

第39回 意外に身近にあったメープルの木。
かつて喫茶店などで出されるホットケーキのほとんどは、マーガリンを塗って蜂蜜をかけていただいていました。ところが昨今、蜂蜜に代わってメープルシロップが多くなっています。さらに洋菓子だけではなく、ヨーグルトのトッピングなど随所でメープルシロップの名前を見かけるようになりました。メープルとは、日本名を「砂糖楓(かえで)」と言い、北米からカナダにかけて自生しているカエデ科の落葉広葉樹です。カナダの国旗で中央にあるのがメープルの葉であるように、カナダでは日本で松や杉と同じ感覚の身近な木なのでしょう。採取するにはちょうど漆かきと同じように、木の樹皮を傷つけて流れ出る樹液を集め、煮詰めることで作られます。このようにして作られたメープルシロップは芳醇な甘みが特長で、砂糖や蜂蜜と比べて糖分が少ない上にミネラルも豊富に含まれているため、ヘルシーさを求めるニーズから急激に広まったのではないでしょうか。

建材の観点からメープルを見ると、木肌はやや灰色がかった白から黄味の色をしており、中でもマーブルメープルになると、まるで大理石のような文様を見せてくれます。この材質は衝撃に強い特製があり、その対衝撃性について、例えばボーリング場のレーンにメープル材が使われることからも強さが想像がつきます。ですから家のフローリングとして床貼りをしても、椅子やテーブルの足で傷つきにくいメリットがあるのです。

「かえで」というと日本庭園の植栽イメージがあるのですが、こういうところで使われるメープルは、同じカエデ科でも樹高が50m近くにまで成長するそうですから納得ですね。